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アドラー心理学における【褒めない育児は自己肯定感への第一歩】~感情を受け入れる『自己受容』のススメ~

アドラー心理学において、親と子は対等な関係であり、子どもを1人の人間として認め、尊重し子どもの自立を促すことを大切にしています。


アドラー心理学が褒める行為を否定する理由

褒める行為には「能力のある人が能力がない人へ下す評価」という側面があります。「褒められているかどうか」「大人がどう思うか」を基準に自分の行動を決めてしまうため「自分がどうしたいか」という主体性がどんどん失われていきます。

想像してみてください。
友人が書いた絵を見せてくれたときに
『えらいね!』や『よくできたね!』と声を掛けますか?

故に、【褒める】という行為は【縦の関係】(上下関係)なのです。
(縦の関係では、いい人間関係を築くことができないと言われています。)

褒めることがダメと言いたいわけではないのです。
褒めるという行為に依存しすぎてしまうと
子供は、褒められることに依存し、主体性を失い
褒めなければ不満を呈するようになってしまう可能性があるのです。

褒める子育ての弊害

褒められることを目的にしているため

①一人ではやらなくなる
②褒められないとやらない
③自分のことだけ考えるようになる

上記のような弊害が起こる可能性があります。

褒める=評価されるということです。褒められる自分でないと価値がないと感じるようになり、自己肯定感が下がってしまうんです。

褒めない代わりに

行動や手に入れたものや持っているものを褒めるのではなく
「ありがとう」「助かった」「うれしい」という言葉を使用し、自分には価値があると思えるように声かけをします。自分の存在に価値があると思えるということは、後の自己肯定感に繋がっていきます。

具体例

1⃣子供が率先してお手伝いをしてくれた時 
えらいね!お手伝いしてくれたからとても助かった!ありがとう!うれしい!

2⃣子供がテストでいい点をとったとき
すごいね!天才だね!さすがだね!一生懸命勉強してたもんね。その姿がママはとても誇らしかったよ!結果がでると嬉しいよね。ママも頑張ろうって勇気もらえたよ٩( ''ω'' )و

自己肯定感とは

自分自身をありのままに肯定する感覚や、自分に対する肯定的な意識・評価のことを指します。「自分は自分であっていいんだという感覚」のことです。

自己肯定感を高める方法

まず自己肯定感を高めるために一番重要なのは、「自己受容」です。自己肯定し続けたら、自己肯定感が高まると思われていますが、自己受容ができてこその自己肯定感なのです。

※さまざまな研究によって「自己肯定感は、自己肯定ではなく自己受容によって高まる」ということがわかっているそうです。

自己受容とは

ありのままの自分を【そのまま】受けいれることです。

自己受容のやり方

自分が感じていることを、いい悪いの判断をくだすことなく、そのまま受けいれるということです。自分の感情をあるがままに受け入れるということです。負の感情であっても、受け入れるのです。

怖がってる時も悲しんでる時も怒っているときの自分も受け入れ「どんな時の自分も大切にされる価値のある存在」だと思えることが、とても重要なのです。

はじめは、負の感情をもっている自分を受け入れられず
自己嫌悪に陥ってしまう人も中にはいると思いますが、それもいいんです。
『あー自分はそんな自分が嫌いって思っているんだね』と受け入れるんです。

親から子への自己受容であれば
どんな感情も否定せずに『○○なんだね。○○と思ったんだね』と子供に伝えます。

『自己受容』を何度も何度も積み重ねた結果『自己肯定感』の基盤が出来上がるのです。

『自分が感じてること』をあるがまま『受け入れ、尊重』してもらえるという経験は何にも代え難い、心の基盤となります。

そして、その基盤はのちに子供の心を守る盾となります。

まとめ

負の感情を受け入れるとは、簡単なように見えてとても難しいことです。
たとえば、妹ができたお兄ちゃんから『妹なんていらない!』なんて言われたら悲しさから、そんなこと言わないで!ひどい!なんて言ってしまいそうですが、そんなときこそ、寂しかったんだよね。ママを取られちゃった気がして嫌だったんだよねと、負の感情を受け入れてあげてほしいんです。

子どもが感情を表現したときに親がその感情を否定したり無視したり軽蔑したり怒りを見せたりしたら感情は持たないほうがいい、感じないほうがいいと感情に蓋をする(抑圧する)ことを学習してしまいます。

社会に出る際には、ある程度自分の感情に蓋をすることも確かに必要ですが、その蓋は、自分の意思でするんです。今は蓋をした方がいいなって自分で判断して蓋をするんです。

自分の感情に蓋をすることに慣れてしまい、自分の感情がわからなくなってしまっているという人、自分の負の感情を受け入れることができないでいる人は、ぜひ感情を受容する練習を重ねることをお勧めします。どんな自分でもOKってね♪


今回は、アドラー心理式子育てを中心に自己受容の重要性についての記事を書いてみましたが、いかがでしたか?最近記事を書くモチベーションが下がってしまい、、、、書けなかった。。。ではなく!!

アドラー心理学的には【書きたくなかったんです】

自分の理解や解釈、文の構成やらいろいろ不安で、、そんな状態の記事を出すのが怖くて書くことから逃げていました。。

今日は、そんな自分を受容しようと思います。

ーーーーおわりーーーー

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