世界の一流は歯を大切にする
今回は、森下真紀先生の著書「世界の一流はなぜ歯に気をつかうのか」
という本の内容を紹介します。
著者の森下氏は、東京医科歯科大学を首席で卒業後、
イギリスの歯科大学院で学んだ女性歯学博士です。
そのため、本書の内容には説得力があり、初めて知る知識も多く
ありましたので、とても勉強になる一冊でした。
日本と欧米では、歯に対する認識が大きく違っていて、
日本は歯に対しての考え方が遅れています。
欧米の一流家庭は、幼少の頃より歯のケアには時間をかけ、
口臭がないように親が注意しているのですが、日本では歯に対する意識が
欧米の足元にも及びません。
お子さんのいる方に著者が強調したいのは、
「子供の虫歯や歯並びの悪さは全て親の責任!」だそうです。
ですから、お子さんのためにも本書の内容を
知っていただきたいと思います。
日本人は、自分の歯を健康にしようという意識が欧米と比較して
明らかに低いことが窺えます。
近年では、歯周病があると全身の健康にも影響を与えることが明らかに
なっていますから、全身が健康であるためには歯も健康でなくては
いけません。
また、メンタルにも歯が深く関わっているということも分かっています。
健康な歯がステータスになるなど、歯を大切にすることで得られる
人生のメリットは、科学的データや医学論文の結果だけに
留まりませんので、いい人生を送るためには歯をきれいにするのが
必須です。
今回の内容を通して、健康な歯を持つ多くのメリットを学びましょう。
歯の美しさは信頼の象徴
皆さんは、「歯は口ほどにものを言う」という言葉を知っていますか。
日本人はあまり意識していないようですが、欧米では歯で人を値踏み
しますから、美しい歯が以下のようなことの象徴になっています。
・教養
・品格
・育ち
・清潔感
・自己管理能力
ですから、何も言わなくてもその人の歯を見れば、高い教養の
持ち主であるかどうかが分かるのです。
そして、欧米諸国の中でも歯に対して高いプライオリティを置いている
アメリカでは、歯並びの悪さは貧しさを表しているとされ、
とてもネガティブに捉えられています。
「歯くらいで人の価値は決まらない」と思ったかもしれませんが、
それは日本の遅れた価値観です。
実際に欧米人は歯を見て人を判断します、なかでもビジネスの世界や
中流以上の集まりでは、この風潮が一層強く見られます。
日本の大手航空会社の国際線ファーストクラスで実際にあった出来事を
紹介します。
あるCAさんは、ちゃんと接客していたにも関わらず、お客さんから
次のように言われてしまったそうです。
「申し訳ないが、担当を変えてもらえないかな」
「君の接客は受けたくないんだ」
CAさんは驚いて、何が悪かったのかをお客さんに聞きました。
するとその理由は、客室乗務員の歯並びが悪いので
接客を受けたくないというものでした。
日本では考えられませんが、このように発言したのはアメリカでも
名だたる経営者であり、彼にとっては至極常識的な発言だと
思っています。
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