スープの味は何通り?勝手に数学探究学習
今朝の報道番組で、あるラーメン店が紹介されていた。
「スープDOT」と呼ばれる、固形のスープの味のもとが10種類あり、そこから最大3個までを選び、麺も3種類。
トッピングが5種類、後から入れるオイルも5種類あるそう。
その番組で「できるラーメンの組み合わせは○○通り!」って言っていたけれど、朝の忙しい中ですっかり忘れてしまった。
答えがわからなくなるとちゃんと解きたくなるのが、悲しき宿命。
今回はスープに限定して次のような問題を考えてみた。
ではここからが答えである。
スープDOTを何個選ぶか、その中で重複するかしないか、という点において以下の6通りに場合分けする。
(1)1個選ぶ方法
スープDOTは10種類あるわけだから、この場合は10通り。
(2)2個異なるものを選ぶ方法
10種類ある中から2種類を選べばよいので、$${_{10}C_2=45}$$より、
この場合は45通り。
(3)2個同じものを選ぶ方法
これは(1)と同じように考えられるので10通り。
(4)3個すべて異なるものを選ぶ方法
10種類ある中から3種類を選べばよいので、$${_{10}C_3=120}$$より、
この場合は120通り。
(5)3個のうち2個は同じものを選ぶ方法
10種類ある中で2種類を選ぶ方法は$${_{10}C_2=45}$$より45通り
その45通りに対して、選んだ2種類のうちどちらを2個にするか決める方法は2通り。
したがって、3個のうち2個は同じものを選ぶ方法は$${45 \times 2=90}$$だから、90通り
(6)3個のうちすべて同じものを選ぶ方法
これも(1)(3)と同じように考えられるので10通り。
(1)~(6)までの場合をすべてあわせて
$${10+45+10+120+90+10=285}$$
すなわち、私が設定した問題の答えは285通りとなる。(解答終)
この答えに麺が3種類の中から1種類選べるということを条件に加えると
$${285 \times 3=855}$$だから、855通りのラーメンが楽しめることになる。
ネットのニュース見出しでは、スープと3種類の麺の組み合わせで「500種類以上!」と書いてあるので、実際の注文の仕方と私の考えた問題設定が微妙に違うのでしょう。
「場合の数」は、他の単元と比べても問題設定がしやすく考えやすい単元で、ここに挙げた問題も結果としてちょうどいい演習問題になりそう。