【アイディア#32】小2の野菜栽培を通して学ぶ、お金が育つということ
ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。先日「野菜栽培で経済を学ぶ」というテーマで、このような投稿をさせていただきました。
苗 108円、肥料 4円、土 270円という初期費用 382円に対して、野菜がどれだけ育つのか?という観察アイディアです。
■ 思ったよりもたくさん実ったものの・・・
上記の中で次のようなステップを紹介しています。
当時小学校2年生の娘が学校で選んだ野菜はシシトウ。結局11月までの間に117個のシシトウが実りました!誤算だったのは、①家に持って帰ってからシシトウの世話をし続けたのは私だった、②意外とシシトウは水がたくさん必要だった、③子どもがこの経済を学ぶアイディアに対して全く興味を持たなかった、ということでしたが。
■ Step2~4の結果、出た利益は・・・?
子どもに興味は持たれなかったものの、アイディアの結果はどうなるのかを試すべく次のステップに進みます。
さて、シシトウは何円で売られているか・・・?という点です。娘と行った周辺のお店では、シシトウの種類や大きさにも寄りますが、似たようなシシトウは15個100円程度。なので、1本6円だとして117個×6円=702円、売上702円-コスト382円=利益は320円という事になりました。
■ 小学校で導入するならば・・・
小学校でこの野菜栽培を通した社会勉強を実践する場合、次のようなプリントが活用できるかなと思っています。利益を算出するところは、小学校2年生には難しいので、プリントではStep3までの範囲にしています。ご家庭でもこのようなものが活用できそうでしたら、ぜひ試していただきたいです!
■ 野菜栽培を通して学んでほしいこと
野菜とお金という観点で、子どもにはどんな学びがあるでしょうか。まずは目の前にあるものは誰かが作ったものであること。そして、買ったお金がその生産者に届くこと。この基本のお金の流れが想像できるきっかけになってほしいと考えています。
加えて、値段を調べていくと有機栽培とか低農薬とか、産地やお店などで値段が異なることも分かるのではないでしょうか。どうしても選ぶなら安いもの、という思考になりがちですが、このような値段の違いの背景を考える、という練習も幼いころからすることで、意志あるお金の使い方ができるようになるのでは、と思っています。
今回デモ的に作成したプリントは、下記よりダウンロードできるのでご興味ありましたらご活用いただけると嬉しいです。
フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください
子どもと一緒にお金を学べる絵本はこちらから↓↓ 寄付を学べる絵本も紹介しています
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