【感想】金儲けのレシピ
オーディブルで聴いたのでタダでした。
amazonアソシエイトは現在しておりませんので僕には1円も入りません、騙しの類はないので(?)どうぞお気軽に👇
僕は複数資格を保有していますが、つくづく、そこで証明してもらっている能力と、金もうけする能力とは別物だなあと思い知らされることが多いです。
変な話、公用文を読み書きできたとして(この点は公務員だって士業だって合格前後、一定の鍛錬が要ります)、その書面(および付随するサービス群)をどう売るかはネクストフェーズですよね😅
そして公務員が売ったら売国奴ですね、すいません。
そんなわけで、儲けの調理法かあ(なぜ訳すんだ)、と聴いてみた次第です。
文字通り、レシピの体裁で15章に分割されており、どれも興味深い内容でした。
ノウハウコレクターって言われると若干しんどいのですが、まあ、これまでにどこかで聴いたことがあるものも、複数入ってはいました。
でも、「お話を魅力的にまとめ上げる能力」ってのもまた別物だと思うので、この人の本に星が多数ついているのも、なるほどうなづける話ではあります。
僕のように「どこかで聴いたことある話だぜ」って思いながらも、軽妙な語り口で書いてあるので、「ああ、面白かった」というので星五つ、なのかなと。噺家かい。
特にレシピ13から最後の15までは、興味深くも身につまされる話でした。
全部言うことはできませんし、是非ご自身で読んで(聴いて)ほしいので、あくまでも要点をかいつまんでだけ言うんですが。
レシピ13の「勝手に『権威』になる」なんて、日本人の権威主義的な体質がよく描かれていると思うのです。
例えば。漢検が漢字という悠久の歴史ある文物、「中国渡来の誰のものでもないもの」を、上から目線で「お前何級って認定してやるよ」という認定構造を勝手に創り出し、そこに認めてもらいたい人がうじゃうじゃ寄ってくると。
言い出しっぺ(ググってみてください)も紹介されてましたけど、民間資格ですからね…。
レシピ14なんて、Appleを題材にして「信者ビジネス」ですから。
儲けるとは信者と書くと(著名な指摘😅)。
このビジネスに必要なのは教祖、教典、教会であると。
教祖はティム・クックじゃないわけです。死んで神になったジョブズなんですね。
ジョブズ語録、マック大全みたいな名前の解説書多数と、
アップルストアとで教典と教会も万全です(?)。
信じたい日本人たくさんおるやんと。
広告費、今や大してかけてないのに
勝手に信じて勝手に広めて勝手に買ってくれる。
まあ、僕の書き方では角が立つので、言い方(書き方)のソフトな著者の文章で楽しんでいただけたらと。
ただ、金もうけが下手糞な者としては、「世界のマグニフィセントセブンが信者ビジネスかい」というのは結構堪えるものがありましたね。
そりゃあ、統一教会と蜜月だと言われても安倍晋三の自民党は「信者」に自発的に支えられるし、性被害が露見しても告発者のほうを「信者」なファンが自発的に叩いて揉み消そうとした、ジャニーズ問題も起こるよなあと。
信じ込んだら一番強い。
そういう市場は日本人、
かなり特異でありつつ、
しかし得意なんじゃないか。
かつては、「神国かつ大東亜共栄圏構想」も信じてましたしね。
iPhoneを起点にしての認知的不協和、起きまくったら恐縮です。
レシピ15は意外にも身近なセブンイレブンでした。
いやコンビニビジネスが究極という意味ではなくて。
いわゆる情報商材ビジネスと究極のレシピの違いという文脈で、例示として。
要するに、ブラフじゃなくて、ホントに儲かる仕組みを創ってそれを売るのが究極だと。
ペトリ皿の細菌観察みたいな喩えでアレですが、自己増殖していくわけですしね。
15章いずれも興味深いです。
冒頭にも書いた通り、オーディブルだとタダですし、1章聴いたら停めておく(1日1章聴いていく)、あるいは歩きながら一挙に聞き流すなどもできるので、オススメです。
が、線を引きつつ書き込みつつ読んでいきたいという人は、音じゃなく書籍をじかに手に取ってみられてもよいんではと。