第39章 シャルル=アンリ・サンソンの日記
芽月16日[4月5日]
昨日、私は市民フーキエの命令に従って夕刻まで裁判所にいた。これまでと同じく、議員諸氏の裁判がおこなわれている自由の講堂に入ることはできなかった。なぜならかつてないほどに傍聴者が多かったからだ。9時頃、私は家に帰った。今朝、私は明け方にコンシェルジュリに戻った。中に入ろうとすると、憲兵が私の肩を叩いて「今日は獲物がたくさんいるぞ」と言った。さらにリヴィエールが「奴らは全員が有罪だ」と言った。彼は間違っていた。なぜなら市民リュイリエは無罪放免になってい