『中国共産党の神経系』 周俊 名古屋大学出版会 日本 20240404

https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-1152-5.html
中国共産党の神経系 名古屋大学出版会
情報システムの起源・構造・機能
周 俊 著
価格 税込6,930円/本体6,300円
判型 A5判・上製
ページ数 478頁
発行年月日 2024年6月
ISBNコード 978-4-8158-1152-5
目 次
序 章 一党支配体制は情報をいかに収集・処理したか
     1 本書の主題
     2 先行研究とその問題点
     3 定義、用語、方法、資料
     4 本書の構成
第1章 閉じられた情報環境
      —— 秘密保持制度の起源と実態
     はじめに
     1 秘密主義の源流と1949年前後の内外情勢
     2 秘密保持制度の形成と変容
     3 秘密保持制度の実態
     4 制度改革の兆候と挫折
     5 永遠の秘密主義 —— 成功体験、支配道具、強迫観念
     おわりに
第2章 密使が行き交う秘密通信網
      ——「機要交通」と「機要通信」の制度的展開
     はじめに
     1 秘密通信網とは何か
     2 党委員会主導体制の出現と蹉跌(1921-50)
     3 秘密通信網の模索期(1951-56)
     4 党委員会と郵便局の二元体制の成立(1957-)
     おわりに
第3章 官僚制と情報収集
      ——「請示報告制度」の歴史的展開とその実態
     はじめに
     1 分断化したレーニン主義政党 —— 報告制度の発足(1923-48)
     2 本格的なレーニン主義政党への試み① —— 報告制度の統合(1948-51)
     3 本格的なレーニン主義政党への試み② —— 報告制度の集権化(1951-)
     4 報告制度の病理と毛沢東の解決策
     おわりに
第4章 擬似的な報道の自由
      —— 新華社の機密レポート『内部参考』の世界
     はじめに
     1 『内部参考』の起源、性格および位置付け
     2 『内部参考』の編集・発行体制とその由来
     3 『内部参考』と共産党の権力関係
     おわりに
第5章 ものを言う大衆
      —— 陳情の制度的展開とその実態
     はじめに
     1 陳情制度の形成とその由来
     2 陳情制度の運用実態
     3 党と大衆とのつながり —— その虚像と実像
     4 慈父・暴君・苦闘する人々
     おわりに
第6章 天から降りてくる
      —— GIS で見た中央指導者の地方視察と情報収集
     はじめに
     1 中央指導者による地方視察の空間的特徴
     2 地方視察における情報収集と情報操作のせめぎあい
     3 毛沢東は皇帝なのか、スターリンなのか
     おわりに
第7章 情報はどう利用されたか
      —— 大躍進への道
     はじめに
     1 毛沢東時代と農業集団化
     2 農業集団化政策をめぐる毛沢東の情報処理
     3 情報経路の機能性・毛沢東の情報利用
     4 毛沢東の認知バイアスの根源
     おわりに
終 章 情報と権力
     1 秘密主義と巨大かつ複雑な情報システム
     2 中国共産党とソ連
     3 中国共産党と毛沢東
 注
 あとがき
 参考文献
 図表一覧
 英文要旨
 索 引

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記事を読んでいただきありがとうございます。 様々な現象を取り上げ、その現象がどのように連鎖反応を誘発し、その影響がいかに波及するかを検証、分析していきます。 皆様のお役に立てればと考えております。 応援のほど、よろしくお願いいたします。