息子10歳。ママ10年目の今日この頃。
つい先日、息子が10歳のお誕生日を迎えました。
というわけで私も夫もパパ、ママになって10年経ちました。
本当に時が経つのは早いなと思います。
ついこの間まで週末は公園に連れて行かなくてはと思っていたのに、もう勝手に約束してきて、友達と遊びに行く今日この頃。
***
息子の出産三日前、私は何をしていたのかと言えば、簿記3級の試験を受けていました。出産3日前なので、お腹はもちろんパンパンでした(笑)
出産予定日の1週間前が試験日だったので、いけるだろう(初産はよく遅れるとかいうし)という安直な考えと、産前休暇の1か月家にいて何をしていいのかよくわからず、ずっと家にいるなんて苦痛だと思っていた当時の私。
近くの資格専門学校のキャンペーンで確か1万円くらいで講義のビデオが見られて自習室が使えると聞いて「あ、それならいいじゃん」と思って申し込んだのを覚えています。3級なら大して勉強しなくても1か月あれば受かるだろうし、一か月という期間もちょうどよかろうと。
ただ臨月に入りどんどん大きくなるお腹を抱えて、試験中に破水したらどうしようという不安が急に出てきて、夫に相談したことを覚えています。
「え、そんなのみんな引くからやめてよ」と言われて、それはそうだなと思いながら結局受験しました。全く問題なかったけれど。
そして試験が終われば終わったで、暇だから「もう生まれてきていいよ~」と勝手なことを言っていたら、予定より4日早く産まれてくれた息子。
育休中は育休中で、何もやらないなんてなんだかサボっているみたいに思われるのが嫌で(思い返せば多分不安だったのだと思う)、今度は簿記2級の試験勉強を独学でやっていました。
会社生活というこれまでいた世界から取り残されていく感じと、また元の世界に戻れるのかという不安はとてつもなく大きかったように思います。
結果どちらも合格でき(2級は一度落ちて子どもが1歳の誕生日の頃に合格)、完全な自己満足のための資格取得でしたが、私は何もしなかったわけではないということが示せたような気がしてホッとしたのを覚えています。
別にだから誰かが「がんばったね~」と言ってくれることを期待するわけでもなく、キャリアの足しになったわけでもない。でも、何かせずにはいられなかった当時。
***
そのころから見れば、今の一度専業主婦になると決めて毎日ぼーっとしている私は信じられないように思います。
仕事も子育ても頑張るのが当たり前でしょ、くらいの価値観で、当然胎教から幼児教育、小学校・中学校受験のさわりの部分や近所の学校、バイリンガル教育やバカロレアについて調べ、子育て本を読み、絵本を大量に買って読み聞かせをしたり、自分でやってみたり、体験教室に参加したりしました。
でも一通り見てみて、どんなノウハウも教育も本人にフィットしなければ意味がないし、私のエゴが入れば入るほど期待通りの反応が返ってこなければがっかりする。親ががんばるほどその通りにならない不安をあおられて、本人の生きる力や伸びる力を信じることが弱まってしまうような気がしました。
これまでの人生を振り返って、最終的には自分で自分を育てられるようになること、幸せになることを自分で選択できる力を育てる、それが最優先だと思うようになったこともあり、いつの頃からか息子をコントロールすることをあきらめ今の放任スタイルになっていったように思います。
良いか悪いかよくわかりませんが。
ということで、良いお母さんになることは諦めつつあります。でも、自分の人生を楽しめる、切り開いていけるひとにはなりたいなと思います。
***
息子は今日も元気で、相変わらず机の周りは汚く、友だちの意見に振り回されつつ学校を楽しんでいます。
勉強も運動もそこそこで、いたって普通の子。
隠れ負けず嫌いですが、私と同じで勝てると思った勝負しか乗りません。
最近『自分はこれが好き』とか、『これをもっと頑張りたい!』と思う部分が少しずつ出てきて、私は今は意欲を育てる期間だと思っているのでいろいろ思うところがあるけれど、ぐっと我慢しようと思います。
否定する言葉を全く使わない、とか、何時になってもわが子にとことん好きなことをやらせる心境には相変わらずなれないので、まだまだ道半ばです。
昨日「ママ生まれたころの写真ある?」と聞いてきて、生まれてから5カ月までのころをまとめたフォトブックを手渡しました。
ちょうど学校で、小さいころを振り返る作業をしているそう。
ぽいっと渡して別のことをしていたら、後ろから息子が抱きついてきてどうした?と思って振り返ったら息子が泣いてました。
「ママ、いっぱい愛してくれてありがとう」
忘れていたけれど、フォトブックの最後には以下の文章を書いていました。
作ったとき、めっちゃ恥ずかしいな~と思いながら書いたのを覚えています。今読み返しても恥ずかしい。。。
でも10歳の息子がこれを読んで自分は愛されて生まれてきてくれたのだと感じてくれたなら、残しておいてよかったなと思います。
本当は、こんなママを愛してくれてありがとう、そう言いたい気持ち。
写真の整理またしようと思います。
読んでくださってありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?