■50代ベテラン社員が仕事をしないのですが、どうしたらよいですか?@「上司力®研修」受講者の悩み
有難いことに、年末ギリギリまで全国各地での
研修・セミナー・講演会などでのお役立ちのため
仲間たちみんなで東奔西走する師走を送っています。
先般、「上司力®研修」を開催する
ある会場でこんな質問が上がりました。
「今日はとても楽しく学びの多いセミナーでした。
ただ先生のお話を聞きながら、
私の職場を考えると、一つ疑問というか、悩みがあります。
人ってそんなにモチベーション高い人ばかりなのでしょうか。
50代のベテラン社員がいるのですが、
上司がどう働きかけても頑として仕事をやらないんです。
仕事が終わっていなくても、さっさと帰ってしまうし、
そのぶん周りの同僚にしわ寄せの負荷がかかっていて。。
注意しても、『もうすぐ定年の私にはできない』の一点張り。
どうしたらやる気になってもらえるのでしょうか?」
"働かないオジサン"の典型例のようなお話。
その職場から上がる切実な声です。
お応えしたのはこう。
「そのベテランの方に無理やり『やれ』と
命令しても難しいでしょう。
後輩や同僚から働きかけるのはもっと大変でしょうし。
まずは、その方のこれまでのキャリアを
しっかり聴いて、今をどう捉え、
将来どうしていきたいのかを問いかけてみましょう。
特にお話からは定年=リタイアと捉えている節があるので、
60歳になってとしてもまだ元気。
どうしてもやりたい趣味や家庭の事情が
あるならされでよいですが、
きっとこれからも働いた方がよいはず。
つまり、60歳をキャリアのゴールとせず、
70歳、75歳まで働くとしたならば、
どんな仕事や働き方をしたいか?。
そのための準備として、今の職場で
どんな仕事や働き方をしてみたいか?。
これを少しずつ管変えて貰ったらどうでしょう。
もちろん一回の面談で
今の頑とした状況は変わらないかもしれないけれど、
それでも人は変われると信じて、
向き合うことが、結果としてそのベテランの方にも
職場にもよい結果を生むはずです」
上司はもちろん、働く当人にとっても
一人ひとりの可能性を諦めない職場が
増えることを祈るばかりです。
すべては、日本の上司を元気にするために。
前川孝雄のはたらく論
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