サルでもできるプランター菜園 【シソ編】(完全マニュアル)
シソは、栄養満点で大量収穫でき、おまけに害虫に強い。
プランター栽培をやったことのない、あなたでも出来るかも!?
自分の実体験を元に、素人でも成功できる栽培方法をまとめてみました。
サルでもできるプランター菜園、略して「サルプラン」です。
栽培結果はこちらの記事です。
シソとは
和製ハーブともいわれるシソ。特長は圧倒的な栄養成分です。
野菜の中でも群を抜くβカロチン(ビタミンA)量とビタミンBは、皮膚や肌荒れに効果あり、貧血にも効きます。
さらにビタミンEが、老いの原因となる「からだのサビ」に対抗する抗酸化作用で守ってくれます。
あと特長的なシソの香り。アルデヒドと呼ばる香り成分は、食欲増進・発汗解熱作用・抗炎症作用・整腸作用、さらに未知の作用も期待できるとか。
それもそのはず、元々シソって薬として見出されたものだからです。
シソ(紫蘇)の名前の由来がそれを示しています。
シソには、「青紫蘇」「赤紫蘇」の2種類あり、栄養や栽培方法、収穫のしかたなど若干の違いがあります。
今回は「青紫蘇」の栽培のしかたについて、書いていきます。ではいきましょう!
1:準備(土づくり)
百円均一で売っているような、一般的な野菜用土でOK。
(自分で配合するなら、川砂6:土4の割合です。)
2:種まき
「ビニールポット」に種まき ➝ 「プランター」に植え替えます。
たねの量
種は1mm程度ととても小さく、1か所に沢山まいてしまうと間引きが大変になります。少な目に。
(もし、直に土にまくなら、30センチ間隔で、8-10粒をまく感じで。)
埋める深さ
日に当たったほうが発芽しやすい(好光性)ので、浅く埋めます。
土も軽くパラパラとかける程度で。
(フルイがあれば、フルイ使って軽く土をかける感じ)水やり
霧吹きなどを使います。表面が乾燥しないようにましょう。時期、温度
発芽温度は25~30℃。4月下旬〜6月中旬頃が最適です。
3:発芽後(間引き➝植え替え)
1〜2週間ほどで発芽します。
発芽してきたら、生育の良い芽を残して間引きします。
本葉が2~3枚出るくらいまで育ったら、プランターに植え替えましょう。
その時の間隔は、葉が触れない程度。(1か所2本立て)
シソは乾燥に弱いので、植替え前に、苗と植替え先のプランターにたっぷりと水をかけておきます。
4:育成中
ある程度大きくなったらひと段落。収穫できるようになるまでコツコツやりましょう。
しかしこの期間が、やることが多く一番重要な工程なんで、手を抜かないでください。
場所
日当たり、風通しの良い場所にプランターを置きます。
ただ、真夏の強すぎる日差しは葉を硬くするので、遮光ネットか半日陰におきましょう。
(シソは高温多湿な環境が好きなのですが、もし理想の環境がない場合は、根元に干した雑草を敷いて、完水をやるという方法もあります。)水やり
1日1回。真夏は朝夕の2回。
害虫チェックも兼ねて、葉の裏面も洗い流すように水やりしましょう。
シソは水切れをおこすと、すぐに葉が硬くなったり萎えてしまい、水を与えても元には戻らりません。水やりは忘れずにやりしましょう。肥料
収穫するまでは不要です。
摘心をやってみよう!
聞き慣れない言葉かもしれませんが、収穫量を左右する重要な作業です。野菜の茎の先をカットすることで、これで脇芽の生長を促すことができます。逆に言うと、大葉は摘芯をしないと葉数が増えません。
できるだけ、摘芯して収穫量を増やしていきましょう。
5: 害虫、病気、見回り期間
野菜が無事収穫できるかどうかの「天王山」
「皇国の興廃この一戦あり!」と言ってもよいのが、害虫対策、病気対策です。
シソは、基本的に害虫被害が少ない植物ですが、アブラムシやハダニ、ヨトウムシがつくことがあります。
現に自分も、ヨトウムシにたかられ、こんな姿になってしまいました。
対策としては、まず防虫ネットでしょう。
自分はこんな感じで覆っていました。
防虫ネット設置で、重要な注意を1つ。
ネットと葉を接触させてはダメということです。
ネットと葉が接していると、その部分に卵を産み付けられてしまいます。
そうなると防虫ネットの意味ないジャン!状態になってしまいます。
この写真の状態なんかは、まさに悪い例ですね!
またそれ以外でも、自分が張った防虫ネットには、隙間があるらしく、防虫ネットの中に大きい蛙やカタツムリが悠々と入り込んでいたりしたので、市販の防虫ネットで囲った方が安全かもしれません。
それにしても害虫は凄い。その生命力、繁殖率如何に。
害虫にとりつかれたら勝てる気がしません。
いや、正直勝ったことがありません。
シソにヨトウムシがとりついたので、こんな対策してみました。
通称「ヨトウムシホイホイ」です。
ヨトウムシは、米ぬかが大好き。
なので、米ぬかを入れたペットボトルを地中に埋めると、ヨトウムシはこの「ヨトウムシホイホイ」にまっしぐら。
。。となる筈だったのですが、効果は今一つでしたね。。
害虫対策の一番の対策とは?
いろいろ小細工をしましたが、効果は薄かったです。
では、一番の対策はなにかというと、それは。
「農薬を撒きまくることです!」
.…いやウソです。本当の対策は、
毎日、見回ることです。
毎日見回って、葉の裏まで見回ることです。
害虫の卵や幼虫を早いうちに見つければ、被害を防げます。
また病気も、葉が白い、黒いなど、葉の色ですぐに見つけることができます。
なので、毎日見回りましょう。(台風がきている日以外)
プランター栽培では、それが一番の対策なのです。
6 : 収穫!!
ようやくここまで漕ぎつけた、あなた!
おめでとうございます。今までの苦労が報わましたね!
ここからは、うれしい悲鳴が続きます。
なにせ、シソは生長が速いので、あっという間に葉が増えていきます。
葉を収穫するのがおそくなると、通気性が悪くなって害虫がついたり、葉が硬くなったりするので、こまめに収穫しましょう。
採るのは、下の葉から採っていきましょう。
ちなみに、葉を摘み採りながら株を育てる大葉(青ジソ)に対し、赤ジソは株ごと抜き取って収穫するそうです。
また、収穫が始まったら、肥料をあげましょう。
油かすがおすすめです。
10日に1回程度の頻度で油かすを半握りほど与えます。
肥料を与えないと葉が出てこなくなります。
(しかし、肥料を与え過ぎると害虫がつきやすくなったり、根が枯れたりするので、与えすぎに注意)
穂シソを収穫する
シソで食べられるのは、葉っぱだけではありません。
シソの花穂も「穂シソ」として食べられます。
シソに穂が伸びても切り取らずに、そのままにしておきましょう。
花が咲き終わり、穂の半分くらいが開花すると、実が膨らみ始めるので収穫します。
「穂シソ」は、 刺身のつまや、天ぷらとして食べることができます。
自分は、そこまで育てられなかったので、以下のブログなど見てください。
7 : そして来年への希望。
シソの素晴らしいところは、来年に育つ種を残してくれるところです。
穂を枯れるまで放置しておくと、穂から種が落下し、そして来年の春に発芽します。
1回だけ種をまいたら、毎年自然に栽培できる。
無限増力!素晴らしくないですか?!
フランスの画家ミレーも、シソに感動して『落穂拾い』を描いたそうです。(ウソ)
ただ、その前に1つチェックが必要なことがあります!
8:来年へのチェックポイント!
<連作障害>があるかどうか調べる?
野菜の収穫が終わり、次の野菜を植えるときに注意することがあります。
育てた野菜に連作障害があるかどうか?をチェックしてください。
シソには、連作障害はあるのでしょうか?
……大丈夫です!
シソは連作障害が出にくいため、同じ土で連作が可能です。
そのまま来年に持ち越しても大丈夫ということです。
(といっても、種だけ回収して、あらたなプランターに植え直した方がよいかもしれませんが)
相性のよい植物(コンパニオンプランツ)は?
異なる植物を近くで育てると、相乗効果が出る場合があります。
その植物をコンパニオンプランツと言います。
シソの場合は赤ジソです。
青シソと赤シソで、お互いの害虫を寄せ付けない組み合わせになるということです。是非、1つのプランターで一緒に育てたらどうでしょうか?
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
自分が、実際にシソを育てた経験(成功と失敗)を踏まえて、マニュアルを書いてみました。
来年は、あなたもシソマスターになってみませんか?
東のテツ
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