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生き方の手本となるもの
「賢いね〜!」「ええ子やね〜!」「やさしいね〜!」
昔からおばあちゃんによく言われてきた3大褒め言葉です。
自慢じゃないですが、僕はずっと真面目に勉強している甲斐あって国公立大学に合格することができたし、人に喜んでもらうことを心がけているし、人が傷つく嘘はつかないようにしています。
これが嘘かどうかはさておいて、僕の基本的な人格の多くはおばあちゃんのおかげで形成されたと言っても過言ではありません。
真面目に勉強しているのはおばあちゃんが喜んでくれるからだし、人に喜んでもらうことを心がけることができているのも、おばあちゃんがいつもご飯を作ってくれてきていたことが大きいです。
本当に感謝しかありません。
ふと「もしおばあちゃんがいなかったらどんな人間になっていただろう…」と考えることがありますが、ちょっとゾッとします。
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昨今のSNSの発達でいわゆる『成功者』が今までの常識に疑問を呈し、「俺はこの考えで成功したんだぜ!」と声高々に仰っているのをよく目にするようになりました。
もちろん成功者の話を気軽に聞くことができるようになったのは良いことですが、僕はここに少し問題があるように感じています。
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それは若い人たちがいわゆる”成功者”の話ばかりを聞いて、”平凡な”大人から教わった”一般的な”常識は意味がないと考えてしまう人が増えてしまうのではないかということです。
もちろん成功者の考え方を真似して成功する人もいるとは思うのですが、僕は一般的な常識を踏まえ、万人に好かれる人の方が幸せな人生を送ることができるように思います。
メディアでは成功している人の独自の考え方ばかりが取り上げられ、万人に通じる人間哲学(例えば助け合いの精神など)のようなものはあまり目にすることはありません。
でも、いくら時代が変化して昔の常識が通用しなくなっているとは言っても、僕は画面の中の”成功者”よりももっと身近の”平凡な”大人の言葉の方がずっと役に立つような気がしてならないんです。
人間の本質である人格については、特にそう思っています。
”修身論” をご存知ですか?
明治時代には、人としてあるべき姿を教えてくれる授業が小学校からありました。
「修身教育」と言います。
僕は小林よしのりさんの「修身論」という本を読んで修身教育のことを知り、興味を持ったので実際に明治時代に教科書だったものを読んでみました。
とは言っても明治時代に使われていた原文はカタカナと漢字が混ざって読みにくかったので、現代的に読みやすく編集された小池松次さんの「修身論」を読みました。
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「修身論」は人としてのあるべき姿をさまざまな徳目(項目)に分けて、徳目ごとにエピソードで紹介するという構成になっています。
例えば僕の好きな徳目の一つに「助け合う」というものがあります。
この例では毛利元就が挙げられており、元就は3人の子である隆元・元春・隆景に互いに助け合うように伝え、三人も助け合うことを固く誓ったので、毛利家は栄えたというお話しです。
このように明治時代の教育者は、多くの偉人を例に出して人として大切なことを後世に伝えようとしていたわけです。
この科目が現在の教科書からは消えてしまっているのは大変残念だと思いました。
修身とは?
身を「修める」と書いて”修身”です。
「修める」の意味は
行いや人格を正しくする。心や行動が乱れないように整える。「身を―・める」
となっています。
つまり”修身科”とは、「正しい人格とは何か」ということについて学ぶ科目ということです。
本来、人格は社会を通じて形成されるもので、あえてそんなものを学ぶ必要はないという意見はもちろんあると思います。
でも、僕はあえて目指すべき姿を言葉にしてバシッと示した方が良いと思うのです。
特に現代はインターネットが発達し、人生の手本を周りの大人ではなく自分から遠い”画面の中の成功者”に求めて、目指すべき人の姿がわからりづらくなっていると感じますので。
まとめ
なんだかんだ言いましたが、要は僕が言いたいこととしては、
『身近の先輩を手本とし、身近の後輩の手本となるように生きる。』
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現実世界に生きている以上、リアルな人間関係を大事にする方がYoutubeやインターネットで検索して出てくるような「非常識的な」生き方を鵜呑みにするよりもいいんじゃないかなということです。
その方が生きているという実感も得ることができそうですしね。
では、言いたいことも言えたので今回のnoteは以上です!
また別の記事でお会いしましょー✋