ピンボケの自画像
散々散歩 1人上手
アンソロジーは
統一のテーマがあり
オムニバスは
テーマがない
どちらにせよ
寄せ集めを敬遠してきた
というのも以前は
作家の1冊という"作品"を
理由もなく尊重してたから
寄せ集めを
軽薄に感じてた
ところがこの頃
尊重は尊重として
躊躇いがなくなってきてる
気負いもなく
未知の作家や
食指が動かなかったジャンル
知る喜び
こっちの方が
断然面白いことに
気付いてしまった
変なこだわりは
脱ぎ捨てた後に
変なこだわりだったと
気付く
過去は過去
今は今
オッケー!
刷新されてく自分に驚く
「暇なんだね」
「大人の余裕と言ってもらいたいな」
独り言出るようになったら
こっちのもの
もうニヤニヤが止まらない
世話がない話である
寄せ集めだから
長編ではなく短編
専ら短編ばかり読む私には
寧ろおあつらえ向きだった
寄せ集めの中から
ご贔屓の作家を見つける
今やその為に
アンソロジーやオムニバス
買い求めるのだから
分からないものだ
三浦哲郎
連城三紀彦
このご両人を知っただけでも
寄せ集め万々歳
共に
普通の人の機微を書く
その塩梅が
私的にとても心地よい
三浦の『とんかつ』など
私の実生活と重なって
思いがけず目頭熱くなった
連城はといえば
90年代半ば
高校生だった私は
NHK"ドラマ新銀河"が好きだった
1話20分
大体16話か20話で完結
中には4話完結のもあって
それが『新・恋愛小説館』だった
真野響子の朗読ドラマ
うだつの上がらなさそうな夫が
3度目の浮気
腹いせに
夫の部下と浮気する妻
あんな綺麗な奥さんいたら
浮気するかねぇ、、
青かった
実に蒙古斑だった
今なら夫の気持ちも
分からないでもない
そんな具合に
背伸びをしながら見てたドラマの原作者が
連城三紀彦だった
そうと知ったのは
寄せ集めし始めた後だから
ここ最近の話である
分かった時は
ちょっと感動した
昨日
散歩途中に寄った
ブックオフ
柴田錬三郎『御家人斬九郎』
岸田今日子演じる母親に
頭の上がらぬ斬九郎・渡辺謙
好きだった
原作では
どのように描かれているのか
楽しみ
それにしても
奇しくも"三"繋がり
果たしてというか
遂に三島由紀夫
読む時が来るのだろうか?
北方謙三は
読んでみたい
もしかしたら
来年には
寝ても醒めても
三島の長編!
そう叫んでるかもしれない
広がっていく自分
ほぐれていく自分
つまりは
アンソロジーだって
オムニバスだって
どっちだっていい人生
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