この冬一番の絶対領域
散々散歩 邂逅
大きな岩肌剥き出しの
裏山中腹
ほとけさま
3体並んで南向き
祠の隣りには
一本の樹木に
ピンクの花が咲き誇り
缶コーヒーでも
あったらな
熱いの啜りつつ
しみじみ出来たのに
なんてったって
晴れの国
初冬の太陽燦々
いい感じの時間を過ごし
ゆっくり腰上げた途端
背後に人の気配
思わず二度見
黒を基調に
白いフリフリ
ゆらゆら長い黒髪揺らし
日傘持て余し
所在無さげに立っている
ハスキーみたいな眼球
厚ぼったい涙袋囲むよう
赤い化粧施し
一種異様な病み演出
ここまで人工的に
あざと儚げな表情
ミステリアスゴシック
心ここに在らず
突如
退廃世界から迷い込んだ
ゴスロリ女子
太陽背にして
神々しくもある
作務衣
つるっぱげオッサン
一瞬の交差
日常の中の非日常
ほとけさまも二度見した
ラビリンス
坂を下る道すがら
オッサン1人考えた
山茶花の妖精に違いない
あんな花
咲かせるなんて
エグい
エグい
エグ過ぎるぜ
絶対領域
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