思い出になるページを埋める
散々散歩 腹蔵
年に一度だけ
どうしても
食べたくなるのが
カニクリームコロッケ
娘に言ったら
大笑いされた
長年愛用の
家具とオーディオ
売ったお金は
娘のswitchのソフト
6本に化けた
案の定
娘に大笑いされた
本は
近くの蟲文庫へ
店主田中美穂さんの風貌は
太宰と心中遂げた女と
どことなく似ている
来店する度に
昔の作家の話
聞かせて下さる
今日も
木山捷平や藤枝静男の愉快な話
私が一番好きな
近松秋江のことも
彼女は
ちくま文庫から
ご自身の本
出版されてる
いつかサイン貰おう
そう思いつつ
いっつも持参するの
忘れる
そのことを伝えたら
彼女は眼鏡の奥で
薄く笑った
売った本は
switch1本にも
ならなかった
あんなに
夢中になった本たち
だけど
笑いが止まらない
すっからかん
すってんてん
ざまあみろ
復讐するは我にあり
カニクリームコロッケなんか
買うもんか
#古本屋
#断捨離
#散歩
#旅
#自由律俳句
#俳句
#日記
#言葉
#エッセイ
#随筆
#詩
#写真
#読書
#僧侶
#小説家
#蟲文庫
#短編小説
#煩悩三昧
#歩く禅僧
#はなうた散歩
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?