寂しい目をした君がいた
大学二年生、はじめましてばかりの一年を過ごして人によっては少し余裕が持てる年。
とは言え、毎日細々とした課題が出るし、サークルに入っていれば尚のこと、さらにバイトなんて始めた日にはもう…てんてこ舞いだ。
とは言ったものの、もう十年以上前の記憶を辿って想像する日々である。
私はどちらかと言うとゆるい大学だったのでそんなに、でも若さという期限のある無尽蔵の体力を駆使して毎日を過ごしていたような気がする。
片道二時間ほどの通学も慣れたもので、詰め詰めの電車も、虫のように人がごった返