記事一覧
talkin’ about Ayako Wakao 2
(仮) 娘が階段を上る時/溝口健二✨女が階段を上る時 (主演/高峰秀子/監督/成瀬巳喜男)
個としての女優が銀幕で存在感を輝かせるには、会社の商品である映画を、作品にまで昇華できる監督との出会いが不可欠。十代最後の年、戦前からの名匠、溝口健二監督から役をふられました。戦後復興に伴走する映画界への時代の要請が、新しい銀幕の華を求めるのは必定であったやな。
芸妓・美代春(木暮実千代)の家に、舞妓志望
talkin’ about Ayako Wakao 3
魔風継承/京マチ子
若尾文子は1956年、「赤線地帯」 に続いて、東京の花街を舞台にした作品に出演しています。
淡島千景と山本富士子がライバル芸者の意地の張合いを演じる。若尾は淡島の置屋のお酌・お千世の役で、三年前の 「祇󠄀園囃子」 に戻ったかの容姿ですが、溝口監督の作品で階段を上がった若尾には、役不足となったのは否めません。
先輩女優淡島と、(ミス日本初代グランプリの栄冠の後、大映に迎えられ
talkin’ about Ayako Wakao 4 ☆ “A Star Is Born”
歌詞和訳/It's A New World
本日11月8日は若尾さんのBirthdayでござりまする。(しかも、私の Most Valuable Singer クリス・コナーと同じとはいやはやなんとも。*残念ながら2009年にgone to heaven となられましたが)
All This And Heaven Too
(1955/vo./
talkin' about Ayako Wakao 5
The edged age '60s (1)
* 女優開眼/増村保造
妻は告白する
滝川彩子 (若尾文子)をめぐる二人の男は夫の亮吉 (小沢栄太郎)と幸田修 (川口浩)。戦争を挟んで世代は異なる二人だが、自身の中に男としての等身大の愛慾を抱えている。しかし、それは日常を逸脱するほどのものではなく、妾を囲うことがステイタスであった日本的男性社会では、めんめんと黙認されてきた種のものだろう。
滝
talkin' about Ayako Wakao 6
The edged age '60s (2)
🔥愛と戦争💀
清作の妻
富国強兵教育の優等生である清作(田村高廣)が兵役から戻った。彼は村の活性化のためにリーダーシップを発揮する。周囲は清作の嫁取で盛り上がる。周りからは当然と見られていたのは村の有力者の娘ですが、清作には今ひとつ気がのらない相手なんですな、これが。
そこに、借金まみれの貧しい家のために、町の商家の隠居老人に囲われていたお兼
talkin' about Ayako Wakao 7
The edged age '60s (3) 歌詞和訳/Into The Mystic
濡れた二人
(増村保造督/1968/大映)
夏の終わり、女がひとり漁港のある町にやって来た。仕事にかまける夫・哲也(高橋悦史)の気持ちが、随分前から離れている思いを胸に。(その勤務先では部下の女の影もちらつく)。宿泊先は、かつて実家の使