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ストレスは人生のスパイス!適度なストレス状態を保つには?

前回は「小さなストレッサーにも気づきましょう」というテーマでお話ししました。


あれから、みなさんは「ストレッサー」に意識を向けてみましたか?

今回は、「ストレスは決して悪ではなく、適度なストレスの状態を保つことが大切」というお話をしていきます。


✨ストレスは決して悪ではなく、人生のスパイス!

「ストレス」と聞くと、どうしても自分を脅かすもの、よくないものであるイメージがあるかもしれません。
かくいう我々もそのような文脈で前回の記事を書いていたような…笑

ですが、実は、一見ポジティブな出来事も「ストレッサー」になり得ます。

例えば、

  • 結婚や新しい家族の誕生など

  • 仕事での昇進、責任のある仕事を任せてもらえることなど

  • 収入が増えること

このような出来事も「ライフイベント・ストレス」と呼ばれ、生活に変化を生じさせる要因になります。

実は「ストレスがなさすぎる状態」も私たちの心身にはあまり良くないとも言われているのです。

例えば、

  • あまりにも平穏で変化がない

  • 毎日、何の工夫も必要なく、苦労もない仕事ばかりしている

こうした状態を「アンダーストレス」と言い、心身に悪影響を及ぼし、生産性が下がるだけでなく、満足感や幸福感、達成感を得ることも難しくなります。


”ストレスは人生のスパイスである”    
ハンス・セリエ博士

ストレスという言葉を初めて用いた生理学者ハンス・セリエ博士は、「ストレスは人生のスパイスである」と言いました。

適度なストレスがあるとき、人は最もパフォーマンスを発揮できます。

「えっ、ストレスがあったほうがいいの?!」と思うかもしれませんが

実際に過去を振り返ってみると、適度な緊張があるほうが

  • プレゼンがうまくいく

  • スポーツの競技で良い結果を出せる

という経験をしたことはありませんか?

緊張を味方につけることで、リラックスしすぎず、機敏に動けたり、頭が冴えたりするのです。

みなさんは、いかがでしょうか?


🧠適度なストレス状態を保つカギは「自律神経」

では、どうすれば適度なストレス状態を保つことができるのでしょうか?

大切なことは、「自律神経のバランスを良好に保つこと」です。

自律神経とは?
自律神経は、意思とは関係なく働いている神経で、
交感神経(活動モード) → 心身が緊張し、活動に適した状態💃
副交感神経(休息モード) → 心身がリラックスし、休息に適した状態🌱

この2つのモードがシーソーのようにバランスをとりながら、生命活動を支えています。

例えば、

  • 仕事中や運動時は交感神経が優位になり、活動モードに💃

  • 休息や睡眠時は副交感神経が優位になり、リラックスモードに🌱

このバランスが乱れると、疲れやすくなったり、ストレスを過剰に感じたりしてしまいます。


🫰ストレスを味方につけるための具体的な心がけ

適度なストレス状態を維持するためには、

  1. 適切な休息をとる

    • 心や身体の声を聴き、過剰なストレスを感じたらしっかり休む

  2. 自律神経のバランスを整える

    • 規則正しい生活(睡眠・食事・運動)

    • 深呼吸や瞑想を取り入れる

  3. ストレスを悪者扱いしない

    • ストレスがある状態を「悪」と考えず、人生のスパイスとして捉える

前回、ストレスや負荷の話をしましたが、 「ストレスがある状態が必ずしも悪ではない」ということを、ぜひ覚えておいてください。


🪐まとめ

ストレスはネガティブなものと思われがちですが適度なストレスがあるからこそ、人はパフォーマンスを発揮できるのです。

  • 適切な休息をとる

  • 自律神経のバランスを整える

  • ストレスをポジティブに捉える

ことが大切です。

自律神経については、もっと詳しく学ぶとより理解が深まります。 「ストレス心理学」について学んでみるのも面白いかもしれません。

ストレスを上手にコントロールしながら、充実した毎日を過ごしましょう!


▼どうぞのへやとは?
2020年に誕生。感情を大切にする対話の場を届けてきました。2024年4月にリニューアルし「自分をケアする習い事」を開始。心理学など学術的根拠をもとに、メンタルヘルスを保つためのセルフケアについて考える場を提供しています。

開催予定のイベント・プログラムの詳細は公式HPからご覧ください。


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