見出し画像

一条莉々華さんがマインクラフトを楽しめて何よりという話

先日、下記の記事にて一条莉々華さんの弱点(課題)の一つである箱ゲームに関することについて言及を行った。

ホロライブではマインクラフト新サーバーが立ちあがり、各メンバーが2月の期間は毎日のようにログインし、様々な建築や交流を行っている。
特に、ホロライブに加入して3か月で一番後輩のFLOW GLOWのメンバーは、5名とも精力的にマインクラフト配信を行っており、日に日にプレイングスキルやマインクラフトに関する知識も向上している最中だ。

しかし、莉々華さんはその輪の中に上手に加われず、ソロでの配信を実施し続けており、YouTubeの同時接続者数を発表している各種サイトでもホロライブ内で下位の接続者数しか出ていないなど、活動状況に対して莉々華さんのリスナーで有る無しにかかわらず懸念されている状況であった。
それはホロライブ関連のトピックスをまとめるまとめサイトでも、「救いたい」などの文言で莉々華さんに関するネット民の反応まとめが作られていることからも、現状危惧や揶揄本意の人々がいたという点が見て取れる。
莉々華さんも、配信の際に「箱ゲームに対しての苦手意識」の弱音をこぼされており、もう莉々華さんがマインクラフトを遊ぶことはないのではないかとのムードが漂っていた。
そんな中、2/25の莉々華さんのX(Twitter)のポストに衝撃的な文字が躍る。

この予告5時間後に始まったマインクラフト配信は、過去3回の新規サーバーでのマインクラフト配信とは大きく異なる内容となり、莉々華さんの今後の箱ゲームでの立ち回り方のヒントや突破口が見えたものになった考える。
今回は、充実度の高かった莉々華さんのマインクラフト配信の内容に関して触れていきたい。
まだ該当配信のアーカイブをご覧になっていない方は、ネタバレ注意の内容となるため、先にアーカイブをご覧いただくことを推奨する。


ポイント① 明確な目的をもって行動できたこと

新サーバー開始後の莉々華さんの各配信を振り返る

新サーバーが始まってからの莉々華さんは、マインクラフトでのスキルや知識が他のホロメンと比較すると低い状況下である。
にもかかわらず、目的があやふやな状況で行動してしまったり、精力的にログインしてサーバーを発展させたホロメンの動きに周回遅れで行動するため、なかなか話題のホットラインに混ざれないプレイングであった。
そして、下記に3度の配信内容の概要を記載するのだが、マイクラのプレイ経験値が初心者という状況の中で、遊び慣れている先輩たちのサポートやお手伝いをほとんど行わず、自分のコンテンツを作ろうと動いてしまってうまくいかないという、達成感の得にくいプレイングと配信内容になってしまっていた。

1回目:唐突なソーセージハウスにホロメン困惑

かなたさんより、「目立つものを作ってみる」とのアドバイスを受けてソーセージハウス建造に乗り出す。
莉々華さんと言えば3月のフェスでも会場販売される「限界飯」が有名なコンテンツのひとつだが、この限界飯にはほぼ毎回のようにソーセージのシャウエッセンが具材として投入されるため、莉々華さんからすれば自身をイメージするものとしてピッタリのオブジェクトだという考えだった。
しかし、素材集めの道中で出会った各ホロメンに、どのような経緯で建造を思い至ったのかの説明を省略して「ソーセージハウスを作る」と告げていたため、相手方のリアクションが芳しくない。
これには、シンプルにピンとこなかったという方、卑猥な方面で受け取ってしまい引いてしまった方など様々な解釈のすれ違いが発生していたものと思われる。
また、マイクラ経験値が少ないためか操作方法にもたついたり、発展途上のサーバーではランドマークがさほど無かったため(桃鈴ねねさんのギラファは建っていたが)道に迷ってしまい行動範囲が狭くなっていた。
結局、ソーセージハウスは未完成。

2回目:大半がソロ行動、悪戦苦闘して建築

ソーセージハウス完成を目指して建築をするものの、明確な目的ではなくフレキシブルにプレイするとログイン前に語る。
プレイ中に、兎田ぺこらさんと白銀ノエルさん、天音かなたさんに誘われて、後輩の綺々羅々ヴィヴィさんと「闇バイト」と称される素材発掘へ向かい、先輩のフォローもあって良い素材をゲット。
自身の家に飾りつけるなど、外観が良くなった。
屋根まで建築が終わるも、屋根に乗せるソーセージオブジェクトには未着手。
しかし、プレイ時間約3時間半のうち、先輩たちとの交流ができたのは約1時間ほどで、大半の時間は1人で知識不足の中で黙々と建築をすることに。
他のホロメンは、自宅の建築はあらかた完了しているため、サーバー内での交流を軸にしているため、莉々華さんの自宅近辺を通りかかった時に声を掛ける程度であった。

3回目:段取りの悪さの露呈と目標未達成の猫カフェ

プライベートで交流のあるホロライブIDのベスティア・ゼータさんを誘って、「猫カフェを作ろう」という目的でログイン。
まずは猫カフェを建てるための土地探しをするものの、サーバーログインをほとんどしていないためか、どの土地を利用して良いのか判断がつかずに徘徊。
猫を飼育するための餌となる魚を確保できていなかったため、AZKiさんと風真いろはさんが管理するキャンプ場にて魚釣りをそれなりの尺でAZKiさんも交えて3人で行う。
また、猫を探しに村へと向かうも、目的の猫を見つけることが出来ずに最終的に亀を捕まえて自宅に持ち帰る。
ゼータさんのマイクラプレイスキルも特別高くはないため、マイクラ初心者2人が路頭に迷っている印象の配信

達成感を得られないマイクラはやらないのではという懸念

そもそも、莉々華さんはマインクラフト未経験者ではない。
遡る限り、莉々華さんがホロライブに加入してから初めてマインクラフトをプレイしたのは、星街すいせいさんがガイド役として旧ホロライブサーバー内を案内してくださった回が初である。
その後も、ホロライブサーバー内を轟はじめさんと一緒にお散歩したり、ホロライブ大運動会に向けて競技練習や会場設営のお手伝いをしたりなど、要所要所ではマインクラフトに触れている。
その後は、ReGLOSSが集ったライブハウス「超Very Bad」を作ろうという計画を進めるべくプレイをしていたり、期間限定のホロ鯖ハードコアモードでは故障した自動魚釣り機で溺死するという撮れ高まで残していた。
だが、このハードコアモードでは最終日のボスのエンドラ討伐後のエンドロールのタイミングで、ワイワイと感想を語る多人数の先輩たちの輪の中にうまく入っていけなかったことや、愛馬の「馬刺し」と今生の別れを演出しようとするも馬が言うことを聞いてくれないので殴って別れるなど、上手に動物を御せないことなど、現在の新サーバーのプレイングにもつながっているような、「経験しているはずなのに経験値がロストしている」状況が見えていた。

ReGLOSSが集ったライブハウス「超Very Bad」を作ろうという計画が持ち上がった際に、率先して素材集めを行った奏さんはその後も自枠でマイクラにログインするなどで経験値を重ねていたり、漫画家活動をしていた青さんは勘所が良くあまりホロメンがログインしていない時間帯で集中作業をすることで綺麗な建築を行ったり、マリンさんとの行動を軸にすることで交流面もバランスよくプレイしていた。
この2人のように、「出来ないことも出来るようになっておく」か、「交流に割ける時間を確保するために、個人の建築は人が少ない時間帯で集中して行なっておく」などの自発的アクションが伴っていない中でのゴールデンタイムでのマイクラ配信は、今にして思えばかなり無謀な取り組みだったのではないかと振り返る。
加えて、上述した過去のハードコアモードで莉々華さんに根付いてしまった「自分はマイクラで貢献ができないかも」という苦手意識が尾を引いて、マイクラへのブランク期間が長く空いてしまい、知識も経験もロストする状態になってしまった。
例えるのならば、つい先日のポケモンリーグ大会で強敵相手に大技を繰り出して善戦していたにもかかわらず、新章が始まるたびに初心者トレーナーのポケモン相手に苦戦するサトシのピカチュウのようであった。
そして、3回目の配信をしてから2週間。
ログインすること自体は可能であったが、莉々華さんがマイクラから逃げてしまっていた(本人談)ため、多くの秘書見習い及びホロリスたちは「もうマイクラはやらないだろう」と考えていた。
その中でのマイクラプレイには、下記のきっかけがあった。

天音かなたさんからのお誘いが転機に

天音かなたさんと莉々華さんとの交流が強化されたのは、昨年秋に行われた博衣こよりさんが主催したホロライブ甲子園が一つのきっかけだったと思われる。
本番のスタジオ中継時に、莉々華さんとかなたさんはかなり息のあったコンビ芸のリアクションで試合の勝敗に関わらず終始テンションが高く、非常に楽しそうに振舞われていた。
ここで互いの波長が合うことがわかったのか、その後も互いのチャンネルで歌ってみたショートをそれぞれ異なる歌唱部分でアップしあったり、新春ゲーム大会では「8番出口RTA」で莉々華さんが練習成果を緊張から発揮できなかった後、既に配信を終えていると早合点してかなたさんのところにボイスチャットを繋げて弱音を吐いたところを母親のように慰めてもらったりと、莉々華さんの中でも関係値の深い先輩・後輩の関係になっていることが見てとれた。
そんなかなたさんが莉々華さんの様子を心配してマイクラに誘ってくださったことが、莉々華さんにとって初めての箱ゲームでの達成感を得ることに繋がっていったのだ。
そこで、「エリトラを取りにエンドワールドへ冒険へ行こう」と、莉々華さんに対して明確なプレイ目的を提示し、先導してくれたことは莉々華さんとしても行動がしやすくなるありがたいパスを頂いた形になったのだ。

ポイント② 上手にリードしてくれる先輩と行動できたこと

今回莉々華さんがマイクラで達成感を得ることが出来たのは、やはり頼りになる先輩2人の存在が非常に大きい。

"同族"だからこそ気持ちがわかる天音かなたさん

かなたさんは、自身がプレイしてきて蓄積したマインクラフトへの経験値で、エリトラ獲得に向けてのハウトゥーをポイントポイントでわかりやすくラミィさんと莉々華さんへ共有していた。
そのタイミングも、必要が出た時に過不足のない情報量で端的に伝えていたので、かなたさんのプレゼン力の高さを実感した次第だ。
そもそも、かなたさん自身も語っていることではあるが、過去は箱ゲームの空気感に上手に混ざることが出来ず、1人で黙々とプレイングをしたり、会話に混ざろうとするも空回りをしてしまったりといった経験をされていた。
それでも、箱ゲームに参加するごとに自身の立ち回りや相手との距離感、何よりも「天音かなた」というキャラクターへの共通見解がホロライブ内に根付いていったことで、特に2024年のARKやholo GTAでは割り当てられたロールがかなたさんでなければ務まらなかったというものへ昇華させていった。
そのような過去があり、乗り越えてきたからこそ、現状箱ゲームに対して後ろ向きなようにかなたさん視点で見えた莉々華さんを心配して、かなたさんはエリトラを探しにいく冒険に莉々華さんを事前に呼び寄せたのだろう。
莉々華さんも、「かなた先輩から、マイクラやろうよと誘われて」と、2/25の配信に踏み切った経緯を同配信内にて語っている。
莉々華さんの配信をある程度追いかけている秘書見習いやホロリスであれば確かにとお思いいただけると思うのだが、莉々華さんは「かわいい!ポジティブ!ジーニアス!」というご自身の自己紹介とは裏腹に、根本的にはネガティブ思考が前に出てきやすい性質を持っている。
私は、オープニングの「かわいい!ポジティブ!ジーニアス!」というフレーズは、これから配信をスタートする莉々華さんが、理想とする自分の姿であるために自己暗示をしているようにも感じているのである。
ゆえに、莉々華さんはかなたさんとの波長が合う部分も多く、かなたさんも過去の自分に重なる莉々華さんのことを何とかしてあげたいと先輩としてリードしてあげようと思ってくださったのではないだろうか。

仲良くなりたい気持ちを肯定的に受け止めてくれた雪花ラミィさん

対して、莉々華さんとラミィさんはこれまでほぼ接点がなく、2024年8月に莉々華さんチャンネルで開かれたほろよい対談と、公式の年越しプログラムの一つ「もう一本グランプリ」で共演がある程度だった。
前者の対談企画は1時間ほどで、ラミィさんと莉々華さん以外に、儒烏風亭らでんさんと白銀ノエルさんも参加していた。
このコラボ企画は、例えるならラジオ番組のような進行で、「お酒」にまつわるトークテーマでそれぞれに語っていくスタイルであり、各自が自宅からDiscord通話で参加のスタイルだったためか、この一回で関係値が深まるとまではいかなかった。

後者はラミィさんがMCの責を負っていたので、全体に目を配らせなくてはならない、言い換えれば仕事モードだったのと、早々に莉々華さんが出来上がってしまい、会終了後は森カリオペさんとらでんさんとで2次会へ行ってしまったため、ゆっくり腰を据えて話す時間が取れていなかった。
そのため、お互いにまだ「同じ組織に所属している先輩・後輩」の関係値であった。
だが、ラミィさんとゴリレバとしてコンビを組むこともあるかなたさんが仲介役となって「莉々華がラミィと仲良くなりたいんだって」とラミィさんに話を振ると、ラミィさんも「本当に?仲良くなろうよ」と間髪入れずに応じてくださった。
その後も、ダンジョン探索の合間合間にラミィさんから莉々華さんに話題を振って、後輩の緊張感をほぐそうと試みられていたように見えた。

奇跡の生還から調子が出てきた莉々華さん

ただ、莉々華さんは冒険スタート時はタイミング次第では先輩たちに迷惑をかけそうだという理由で、離脱できるタイミングがあるなら離脱しても良いと考えていたのではないだろうか?
結果的にミラクルが起きた場面ではあるが、エリトラを探しにエンドワールドへ向かうために出発する際やトロッコに乗っている際にも、「自分が最初に死ぬと思う」と発言をしていた。
ある種、自分が上手にプレイできないことを理解しているからこそ、先輩やリスナーに対して保険をかけていたようにもとらえられる。
逆走したトロッコから振り落とされてしまった際には莉々華さんは転落によるダメージ死を覚悟するがごとく悲鳴を上げて落ちていった。
だが、奇跡的にツタの上に着地したことでまさかのノーダメージで生還、しかも振り落とされた先がトロッコの目的地地点で、かなたさんとラミィさんと合流できるというミラクルが起きたことで、冒険が無事続行となった。
この後は先輩2人のリードによって、莉々華さんも時間が経過するとともに緊張感や自身を卑下する発言が減っていった。
エリトラ探しの道中では、敵モンスターに矢を放ったつもりが、かなたさんのお尻にヒットしてしまうことが2回あったが、かなたさんも明るくハプニングをとらえてくださり、莉々華さんが責任や申し訳なさを感じさせないように立ち回ってくださった。
莉々華さんが上手にできないポイントもかなたさんが率先して道を切り拓いたり、ラミィさんが自身が主題歌を務めるアニメのような「木の実マスター」っぷりを発揮するなど順調に冒険が進み、ついにエリトラまでたどり着いた。
(このエリトラは、じゃんけんの結果ラミィさんが獲得することとなった)

全ロスするも、楽しさはロストせず

その後、莉々華さんのエリトラも探しに行こうという流れとなり、3人は次なるポイントへ向けて行動を開始していた。
だが、橋を架けている最中に莉々華さんが視点を左右に振っていたところ、対岸のエンダーマンと目線があってしまい莉々華さんは攻撃を集中的に受けて奈落の底へと落ちてしまい全ロスをしてしまった。
(冒険で手に入れた素材等はシェルターボックス内に保管していたので、正確には冒険の成果すべてが失われたわけではなかった)
ただ、エンドワールドの初期地点に戻った莉々華さんは、ここまでかと考えたのか、「お誘いいただきありがとうございました」とグループチャット内で発してからチャットから抜け、サーバー内の自宅への帰路についた。
その後は、冒険に誘ってくれたお礼に莉々華さんが持っているアイテムの中では価値が高いと思われる「不吉な瓶」をかなたさんの自宅にチェストを置いて莉々華さんの配信は終了した。
だが、手に入らなかったとはいえエリトラ入手寸前まで冒険ができたこと、今までのマインクラフトでは足を踏み入れなかったエリアまで、先輩のリードはあったものの冒険できたこと、何よりも配信時間のほとんどを先輩とコミュニケーションを重ねながら行動できたことは、これまでの莉々華さんの配信してきたマインクラフトとは内容面でも充実度合も段違いで良いものだっただろう。
莉々華さん自身も、「holo runの続きをしようかと迷っていたが、マイクラをしてよかった」「(ペコムラで)お洋服も欲しいし、ダイヤも稼がないと」冒険を見守り応援してくれたチャットコメントや、かなたさんとラミィさんに対する感謝を述べていたので、今後のマインクラフトに対する抵抗感はこの4回目の配信でかなり薄れたのではないだろうか。
マインクラフトという箱ゲームに参加して、初めて莉々華さんにとっても充実した内容になったのではないだろうか。

先輩の莉々華さんへの反応

天音かなたさん

「エリトラはラミィの分にはなったけど、一緒にとれたからね。楽しめていたらいいけど。
(全体チャットに気づいて)また一緒に行こうぜ!絶対な!
…楽しかった。
(中略)
しかもさ莉々華さ、箱ゲードキドキしていたのめっちゃ気持ちわかるからね。
今日は勇気出してきてくれてよかったよ

2025/02/25配信
【Minecraft】新ホロ鯖!!トラチャンいきたい名探偵カナタン!!【天音かなた/ホロライブ】
より書き起こし

雪花ラミィさん

「(全体チャットに気づいて)あ!莉々華だ!
(全体チャット返信:また冒険しようね!!!!!ちゅ!)
莉々華えぇ子や…。本当だよ。莉々華おもろかったな。
また晩酌したいけどな。かわいいなぁ。
(雪民コメント:りりかのエリトラも取りにいかねばね)
そうだね、次は莉々華のエリトラも取りに行きたいな。普通にじゃんけんで負けるとは思わなかった。勝たせてあげればよかったな、先輩として。
(雪民コメント:酔わせたいよなぁ)
酔わせたい?莉々華のこと?酔わせたいよねぇ。ベロベロに酔うと面白いからね、しかもコスパ良く酔うからな。割とすぐ。
(雪民コメント:モンハン誘ってみたら)
モンハン誘ってみたら?確かに!このメンバーでモンハンもやりたいな。新たな冒険(モンスターを狩る)非常に有り、非常に有りでしょう」

2025/02/25
【Minecraft】エリトラ取りに冒険だ~!!【 雪花ラミィ /ホロライブ】
より書き起こし

莉々華さんが箱ゲームで輝くためには?

経験値の高い方と組んで少人数で行動することを軸にする

今回のかなたさんとラミィさんとのパーティーでの冒険を踏まえると、莉々華さんは対象ゲームの経験値が高いメンバー(今回でいえばかなたさん)とチームを組んで、3~4人の少数グループで連れ立って行動するというのを軸に動くのが、莉々華さんが不慣れなゲームに対しては有効な立ち回りになるという点が見えてきた。
莉々華さん自身も配信者として撮れ高を残すこともできるし、グループ内でのコミュニケーションが打ち解けてくれば、軽快なテンポで時に突っ込んだ発言で一歩切り込んでいったり、時には莉々華さんがツッコミを入れられる側に回って笑いを提供したりと、グループ内でのトークのラリーがスムーズに回るようになることがわかった。
莉々華さんに限らず、10人以上のグループで中心になってワイワイと盛り上がることができるという人は本当に限られていると考える。
しかも対面ではなくDiscord等でのボイスチャット上の交流だ。
誰が話をしているのかを聞き分けたうえで発言をしなければならないので、円滑なコミュニケーションを重ねていくというのは、莉々華さんでなくても難しい。
それならば、心を許せるメンバーや、より仲を深めたいと考えているメンバーとチームを組んで、一定時間ともに行動をして交流をゆっくりと重ねていく方が、莉々華さんとしてもやりやすい立ち回りだと考えた。

莉々華さんのロールを明確化して割り振る

特にマインクラフトのようなサンドボックスゲームは、明確な目的やゲームとしてのゴールが定まっているわけではない。
莉々華さんが普段興じているミステリー系のゲームなら、犯人を当てたり真相を解き明かす、RPGやアクション系ゲームならラスボスを倒すというゲームの明確なゴールが定まっている。
しかし、サンドボックスゲームはこの特徴と真逆なゲームで、プレイヤーの創造性次第で幾通りの遊び方が可能になるゲームであるが、逆を言えば「自由」であるゆえに何をどうすればよいかわからなくなるゲームと言い換えても過言ではないだろう。
特に、ホロライブで採用される箱ゲームは、多少なりとも「自由」であることで各ホロメンがわちゃわちゃと暴れまわる(あえてこの表現としよう)ところが見どころでもあり、各切り抜き師にとっても撮れ高になる。
だが、莉々華さんには「自由」のフィールドで暴れまわることを求めるよりは、「こういうことを頑張ろうね」というスモールステップの目標や指針を与えられて、その役目をこなす過程で、時に脱線したり時にイレギュラー的な交流が発生したりと、ある意味強制的な巻き込まれになった方が、莉々華さんの天然な言動が面白さにつながるタイプであるとみている。
そのように考えると、サンドボックスゲームではソロ行動よりも、上記のような経験者を交えたチームの一員として立ち回った方が、莉々華さん自身も達成感や充実感は得られるだろうし、やりたいことが明確化した際にはチームメンバーたちに協力要請をしながら一緒に作り上げるという共創の精神で楽しめた方がより良いのではないかと感じた。

おわりに:マイクラを楽しんでくれたようで良かった

もろもろと理屈っぽい書き方をしてきたものの、私の本心としては、莉々華さんがマインクラフト、箱ゲームを楽しめて本当に良かったという気持ちでいっぱいである。
新ホロライブサーバーには、莉々華さんも言及していた兎田ぺこらさんが店主を務めるペコムラ(洋服店)もあれば、莉々華さんがログインしていない期間で盛り上がっていた同人誌即売会の各種作品を朗読するチャンスも残っているので、莉々華さんも楽しむことができるポイントはまだまだ残っている。
もちろん、エリトラ取得の再チャレンジに出かけるのも有だろうし、ゼータさんがログインできずに休止状態になっている猫カフェの準備を進めてみるのもいいし、何よりソーセージタワーが未完成だ。
莉々華さんとしても、今回の成功体験から、もう一度マインクラフトに対して前向きな気持ちになれていると思いたい。

もちろん、莉々華さんが行うソロでのゲームや雑談配信も、コンテンツ会議で客観的(やや批評的)に記述してはいるものの、秘書見習いの一人としてコンテンツそのものは享受している。
だが、やはり莉々華さんはホロライブメンバーの一人として、仲の良いメンバーが増えてくれば自身の活動や交友関係に彩りが出てくるし、まだまだ莉々華さんのことを知らない視聴者の方々にも、莉々華さんの持つ魅力や才覚を知っていただく機会につながる。
飾らず、人間臭く、不器用ではあるが、そんなところも含めて一条莉々華は一条莉々華なのである。
来月のフェスに向けて、生歌&アクターなしのダンスをするReGLOSSとしての活動は多忙を極めるし、疲れもたまっているだろうが、ぜひとも今後もホロライブメンバーの一人として、先輩たちとも交流を重ねながら配信活動を楽しんでいっていただきたいと願う。

いいなと思ったら応援しよう!