ふぁるこん

Vyondクリエイターで仮想空間とか大好き人間です😊仮想空間を題材にした小説を書いています。宜しければ私が書いた作品を見ていただけると幸いです。よろしくお願いします🙇‍♂️

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マガジン

  • 「World is Myself」 SS 〜歌絵&淳〜

    連載中のWorld Is Myself サブストーリー歌絵&淳の投稿を纏めました。

  • 短編集

    定期更新している短編を纏めたものです。

  • 「World is Myself」 SS 〜花音&来栖〜

    「World is Myself」の花音と来栖のサイドストーリーです。

  • 「World Is Myself」

    連載中のWorld Is Myselfの投稿を纏めました。

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「World Is Myself」あらすじ

西暦2050年。VR技術が発達した世の中で脳と直接機械を接続することで生物の意識のみを仮想空間へ送ることが可能となっていた。 仮想空間の名前はViW。 現実世界や魔法世界など様々な世界が混在し、好きな姿で過ごすことができる夢のような世界。 動物実験の成功を収めたX社の社長は、かねてより計画していた心臓病で長く生きることの出来ない娘に仮想空間への永住を与えようとしていた。 そんな中、彼女は葛藤していた。 【生きる】とは、【自分】とは、【世界】とは、なんなのかを。 彼女にとって

    • 「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜 あとがき

       お疲れ様です。  初めて、小説の短編を書ききりましたので、あとがきを書いてみます。(1話完結分はノーカウント)  正直、思ったよりも時間がかかって申し訳なかったです…。  色々と試行錯誤しながらとはいえ、こんなに時間を要したうえで最後まで見て頂けた皆様には、本当に感謝しかありません。    ありがとうございます🙇  本作は、「World Is Myself」のサイドストーリーということで「World Is Myself」で登場する2人の過去を描きました。(淳は後程登場

      • 「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜7(最終回)

        **最終話**  たった一度。  たった一度だけ、ママが涙を見せたことがあった。  小学生になる前、珍しくママが2人で少し離れたカフェに行こうと誘ってくれた。  パンケーキを食べさせてもらえる事に喜び勇んだ私は、何も考えずについて行った。  嬉しくて笑顔で一杯だった私に母は、2人だけでどこかに逃げちゃおうかと、言った。  それに、私は激しく拒絶した。  住み慣れた場所を離れるのか嫌だったのか、何かいつもと違う母の感じに驚いたからか。  理由は覚えていない。  

        • 「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜6

          **第7話**  初対面は、散々に近いものがあった。  アニメのセリフを引用した掴みに失敗。  彼女の負けん気が強い部分を引っ張り上げようとしたが、不審者のように見られてしまった。 「これは時間がかかるかもしれないな」 「いえ、かかっていただきたくないのですが、どうして大人相手だと人心掌握するの余裕なのに13歳の少女に対してそんな感じなんですか?」  はー、とため息をカナエが溢した。 「青春時代に女性に対して悩む機会が無かったからな。正直、プライベートでの女性の扱いが

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        「World Is Myself」あらすじ

        マガジン

        • 「World is Myself」 SS 〜歌絵&淳〜
          8本
        • 短編集
          2本
        • 「World is Myself」 SS 〜花音&来栖〜
          3本
        • 「World Is Myself」
          18本

        記事

          短編『巡る世界のきみとぼく』

          「何か大事なことを忘れてしまっているような、そんな気がするの」  彼女は真剣な面持ちでぼくに相談を持ちかけた。そこは待ち合わせに使用している大学の噴水広場。大学構内にあるその場所は、学校内の用事も、街中に遊びに行く人にも良く待ち合わせ場所として利用している。  目の前にいる彼女は、長い髪を巻くように一本に束ねている。大学生になった今も幼さを残した表情をしていて、奥二重の目を懐っこそうに細めてこちらを覗き込んだ。  身長が低いのを気にしている彼女だが、個人的にはそこがチャ

          短編『巡る世界のきみとぼく』

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜5

          **第6話**  年季の入った屋根瓦の2階立て住宅の縁側に、小学生の少年と50代の堀が深い顔の初老の男性が2人並んで座っていた。一見して、微笑ましい親子もしくは祖父と孫の姿に見えなくもないが、その会話は、一風変わったものだった。 「叔父さん、ちょっと総理大臣になってよ」 「おお、息子よ。とうとう、言動だけではなく頭までおかしくなってしまったか」  大袈裟に頭を抱えて、悩むそぶりを見せる初老の男性に、不満そうな表情を少年が見せた。 「えー、ちゃんと理由があるんだぜ。それ

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜5

          短編『夜学の再会』

           空に満月が淡く光る夜、僕こと倉崎直樹は通っていた高校の屋上のフェンスの外側に足をぶらつかせながら、夜闇の空を眺めている。  学校の裏口が壊れていて、事前に窓を1つ開けておけば校内に侵入できることをかつての先輩に聞いた知識がこんなところで役に立つとは思わなかった。  つい6ヶ月前の平凡な毎日が夢のように感じられる。  突然のことだった、母さんが死んだのは。  交通事故で、トラックに引かれて即死だった。  それまで厳格であった父はこのときを境に人が変わり、酒に溺れ、ギャン

          短編『夜学の再会』

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜4

          **第5話**   リムジンに乗りこむと、見た目通り広くて快適なシートが口の字のようにあって、目の前にはテーブルが設置されていた。  歌絵の目の前に、紅茶が置かれる。 「コーヒーの方が良かったかい?」 「私が紅茶を好きなこと知ってていってますよねー」  どこまで把握したうえでの行動なのか、気になる。  だけど、この人はどんなことでも納得してしまいそうな不思議な雰囲気がある。  歌絵は紅茶に口をつけながら、自分がこんなにも他人に打ち解ける日が来るなんて思いもしなかった

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜4

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜3

          **第4話**  大好きだったママの瞳を2度と見ることができなくなったのは、私が10歳のとき、今のように夏の残暑が続く秋の入り口の季節だった。  いつものように、学校にママが迎えに来てくれて2人で歩いて帰った。  クラスメイトに馬鹿にされても、全く気にならなかった。だって、彼らに興味なんてなかったし、ママがいればそれで良かった。  その日は、2人で歩いている途中の公園に猫がいるのを見かけた。  三色の毛色がかわいい三毛猫。  私は思わず、ママの手を離してかぶり付くよう

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜3

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜2

          第2話 ****  いつだったか、お母さんに言われたことがあった。  『歌絵の描く絵は、どれも夢があって大好きよ』  それが始まりだった気がする。  空を飛ぶイルカ。  ワニと遊ぶ犬。  輪になって、動物と人間が笑顔で踊る。  世界中に降り注ぐ流れ星を拾う私。  沢山、沢山、絵を描いてお母さんにあげた。  もっともっと喜んでもらいたい。  あの頃の世界は、眩しく七色の光に満ちてた。  友達がいないことをお母さんは心配していたけど、そんなことは些末なことだった。  

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜2

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜1

          2040年9月。  雲ひとつない空から日差しが照り付ける夏の日。  青々とした空の下、椎山歌絵は1人、スケッチを楽しんでいた。歌絵の目の前にはキリンが歩いており、その姿を見ながら軽快に描いていく。  歌絵が顔をあげるたびに、赤い髪飾りが付いた左右の黒髪のツインテールが揺れて跳ねた。紺のブレザーにピンク色のリボンの制服を着た中学2年生の歌絵は、幼さを残しながらも、凛々しい顔立ちをしている。  歌絵がいる場所は、動物と直接触れ合えることを売りにした動物園。間近で動物の姿を

          「World is Myself」 Side Story 〜歌絵&淳〜1

          「World Is Myself」第17話(第5章)

          **第4幕**  空を仰ぐと、薄い雲と青く染まった晴天。  仮想空間での天気は、事前に半年分の予定情報と1ヶ月分の確定情報が公開されているのでスケジュールを立てやすくなっている。  その為、この天気は偶然ではなく決められたものだ。未来がわからないドキドキがなく、決まった天気になるのは嬉しくも悲しくもある。 「でも、今日は晴れてよかった」  待ち人のことを思いながら、わたしはつぶやいた。今、わたしがいるのは、アイランドにあるABCカフェの窓際のテーブル席。  わたしは

          「World Is Myself」第17話(第5章)

          「World Is Myself」第16話(第5章)

          **第3幕** 2038年4月11日 「ひゃっほー!!」  コウが楽しそうに、バイクを爆速で乗り回している。速度は200km近く出ていて、暴れるように揺れる本体を見事に乗り回している。  今いる場所は、後に娯楽エリアと呼ばれるようになる最も人が集まる予定の場所だ。様々な施設や山や川など、現実世界で娯楽として利用されている オブジェクトを設置して、楽しむことに特化したエリアとなっている。  まだ、フィールドには山や学校などの大きなオブジェクトしか設置してないので純粋に荒

          「World Is Myself」第16話(第5章)

          「World Is Myself」第15話(第5章)

          **第2幕** 2035年1月10日 「こらアライくん!どこに行くの!」  スピーカーから、女性の声が鳴り響いた。  そこは、さまざまなPCや測定用の機械やヘッドギアが並んだ研究室の様相をした部屋だった。中央にMRIのような大きな機械が2台あり、片方にだけ女性が横になっている。大型モニターに先ほど、大声で叫んだ女性のピンクの髪にラフな格好をしたアバターが写っており、怒りで眉間に皺が酔っている。アライと呼ばれた男性の姿は、ドアを開けてまさに部屋から出るところだった。 「ど

          「World Is Myself」第15話(第5章)

          「World Is Myself」第14話(第5章)

          **1幕** 「わたしは、貴方だよ」  目の前の女性の言葉に、わたしは顔をしかめた。 「意味がわかりません」  当然だ。わたしは、1人しかいない。  同じ顔をしているからといって、同意するつもりはない。 「もう一度聞きます。貴方はどこのどなたですか?」  女性は、ふふふ、とわたしの言葉を一笑した。そのタイミングでわたしたちの様子に気づいたスノウちゃんが割って入ってきた。 「さち様、下がってください」 「驚かせるつもりも警戒させるつもりもなかったけど、そうだよね。

          「World Is Myself」第14話(第5章)

          「World Is Myself」第5章以降について

           みなさん、いつもお世話になっています。  ふぁるこんです。  いつも、私の小説を読んでいただき、ありがとうございます。  大変感謝しております。  現在連載している「World Is Myself」について、次回のお話を出すまで1ヶ月ほど間を置かせていただけたらと考えております。  1度、一気に区切りがいいところまで書いてストーリーを調整したいと思います。  私自身が初の小説ということもあり、ストーリーの整合性の調整が不慣れで申し訳ございません。  2話から4話の

          「World Is Myself」第5章以降について