【子育て】29話 ご褒美のビフカツ
本園デビューしたココちゃん。
うちは何とかカカさんと協力してお迎えの段取りをこなせたけど、おじいちゃんおばあちゃんが近くにいる家は頼んでたし、仕事して休めなくて大変だった家庭もあるみたい。
新しい担任の先生は、みゆき先生。
前の園のあやみ先生みたいな若い先生じゃなくて、頼れるベテランて感じでかなり大きい。横に。
3歳児の先生はあれくらいのパワフルさが必要なのかな。子ども達に大人気みたいで、ココちゃんもキャーキャー言いながら抱きついていた。
ココちゃんは3日目には慣れて絶好調だったけど、土曜の今日はめちゃくちゃ甘えん坊になった。
ベランダでプランターに水やりしていると、
「これは?」って質問のはじまり。
「それはバジル」
「じゃこれは?」
「それはイタリアンパセリ」
この「これは?」連発が始まるとなかなか止まらない。ディル、パクチー、ローズマリー、レモンバームの紹介を終えて、今度は端っこにあるアロマティカス、ホワイトセージ、小松菜やルッコラもぜーんぶ聞いてきたから、ぜーんぶ答えた。ココちゃん、たくさんお話ししたいんだよね。
この会話を楽しまない親が多い気がするのはオレだけ?「さっき言ったでしょ」とか「そんなに聞かないの」って言われると、傷つくんだよ。せめて「それなんだっけ?」って聞いてあげて、一緒に考えたら楽しいのにね。
ココちゃんも新しい環境でやっぱりしんどい一週間だったのかな。たくさんお話ししたいみたいだ。
カカさんは平日に休みを取った代わりに今日は出勤した。昨日の晩も遅くまでMacに向かってデザインしたり作業をしてたし、仕事が結構大変みたい。
お互い作業中は話しかけない事にしてるし、一人でワインを飲んで過ごした。
「カカさんおそいん?」ちょっと寂しそうな顔をしてココちゃんが聞いてきた。
「平日に休んでたしね、今日はお仕事だよ。遅くはならないと思うけど。」
「カカさんのすきなやつつくって」
「好きなやつ?トンカツのこと?」
ココちゃんなりに、カカさんが毎日頑張ってることをわかってるみたいだ。
でも、トンカツかー。なんか芸がないというかオレっぽくないというか、今日の気分じゃないなー。おいしいけどさぁ。
晩御飯は後で考える事にして、今日は予定もないし、ココちゃんとお菓子作りでもしよっかな、という事でスーパーにきた。
パンナコッタなら、簡単に作れて美味しいし、ココちゃんも参加出来るので、パンナコッタを作ることに。
パンナコッタを作る時のこだわりポイントは、ズバリ、バニラだ。本当はバニラエッセンスではなくバニラビーンズを使いたい。でも高いよなぁ。あんまり使わないしなぁ。うーん。
かなり考えて、バニラビーンズを買う事にした。カカさんにも夜食べてもらいたいしね。
さて…晩御飯何にするかなぁ。考えること、約2分。
あっ、そうだ!今週頑張って保育園に行った我が娘と、土曜の今日も頑張っている我が妻が元気になるご飯にしよう!
お肉売り場をうろうろしている時に特売のステーキを見て閃いた。今日はビフカツにしよう!しかもデミグラスソースがかかってるやつ!
何を作るか決めたら早いから、チャチャっと買い物を終わらせて、ココちゃんとはたらくくるまを歌いながら家路についた。
さ、買い物も終わったしさっそく作るぞ!カカさんから6時半ごろに家に着くってLINEきた。今から作って、ちょうど良い時間だ。
ココちゃんにはカカさんにプレゼントの似顔絵を描こう!って提案したらノリノリで描いてる笑
そういう風に見えてるんだね。ぐるぐるが多いな。
①まずはこの特売のステーキに塩胡椒で下味をしっかりとつける。包丁で筋を切り、数箇所に穴というか切れ目を入れる。
②次に上から叩いて平べったくするよ。今日はラップを肉の上に敷いて、空のワインボトルでグリグリしてみた。
ここまでが下処理。
③この後は全体に小麦粉をまぶして、溶き卵をまとわせて、パン粉を付ける。
④デミグラスソースは缶詰で充分。でも何も入れないのは美味しくないから、今日は薄切りの玉ねぎとエリンギを入れる。ソースだから、味見してちゃんと調整しよう。
⑤肝心のビフカツは多めの油で揚げ焼きに。ちゃんと揚げたいけど、油がもったいないもんね。
気泡が小さくなったら、まな板に乗せて、竹串で温度を確認。よし!完璧!ザクっと切ると、真ん中部分がちょうど良いピンク色になってて感性。
上からゴージャスにデミグラスソースをかけて完成だ。
今週も頑張った3人(自分も含める笑)。
ご褒美のビフカツで楽しく過ごそう。
ちょうどカカさんも帰ってきたよ!
おかえりー!
新しい先生は、みゆき先生の登場回です。忙しいカカさんも、ベテラン保育士の細やかさに感動したみたい!なカカさんのお話はこちらから!