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映画『ぼくのお日さま』とドラマ『天狗の台所』

映画『ぼくのお日さま』を見てきました。今年のカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された作品。

少し前のswitchに池松壮亮さんのインタビュー記事が掲載されていて、監督がまだ28歳ということもあり、とても気になってました。予告編もメチャ良くでできています。

 以下ネタバレ含みます。

アイスホッケーが苦手で吃音の少年が主人公。

ある日練習中にフィギアスケートの少女に見惚れて、自分も見様見真似でフィギアスケートのまねごとをしてしまう。

それを見ていた少女のコーチが手を差し伸べ、自分のフィギア用のスケート靴も貸して教え始める。コーチは2人にアイスダンスを進め試験に望むが…。

少年、少女、コーチの微妙な三角関係。しかもコーチはゲイで男性の恋人がいるという設定。

少年がコーチの指導のおかげで、みるみるうちに上達。その成長にコーチ自身が無邪気に喜んでいる姿がとても印象的。コーチはゲイなので純粋に少年の成長を喜んでいるのか、少年自身を好いているのか、観る方にとっては複雑。たぶん両方。

とはいえ、窓から日射しが入り込むスケートリンクでのアイスダンスの映像は幻想的だし、雪積もる田舎町の風景も絵本のような綺麗な世界。

凍った湖の上でアイスダンスの練習をするシーンはこの作品のクライマックス。その後に訪れる、ある種の悲劇には胸が痛みます。

ラストは少し救いがあるものの、これだけ美しい少年と少女を主人公にしているのだから、最後まで幸せな世界を描いた方が傑作になった気がする、と思うのは私だけでしょうか?少しもったいないような…。とはいえ名作であるのは間違いないのでオススメです。

で、主人公タクヤを演じていたのが越山敬達くん。

その越山くんが昨年出演していたのがドラマ「天狗の台所」。飯綱オン役。

撮影順としては、23年の2月に「ぼくのお日さま」、夏に「天狗の台所」の順番。髪型が黒髪から金髪に変わっているとはいえ半年でまったく真逆の印象に。役柄も純朴で吃音の少年役から、ニューヨーク暮らしでピアスをしている少年の変わりよう。いやー凄い。

実は「天狗の台所」を元々見ていたのですが、「ぼくのお日さま」を観ている途中で何か声が似てるなーと思ったらまさかの同じ役者だったという。

「天狗の台所」は昨年見たドラマの中で個人的に、No.1でしたので、そのドラマのオンくんがカンヌ映画祭にまで行っていたことに素直に嬉しく感じた次第です。

「ぼくのお日さま」と「天狗の台所」を機会があれば是非見比べてみてください。

「天狗の台所」は現在シーズン2が放送中ですが、シーズン1からNETFLIXで配信中。タイトルから想像しにくいですが、田舎のスローライフ。映像もめちゃくちゃ綺麗で、楽曲もよくて、疲れた週末などに見ると、とても癒されると思いますよー。


 シーズン1の予告。犬も喋ります。


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