昔書いた詩です どこかから出てきた 《星座を結ぶ》 わたし、星座にはならんのかなぁって思う みんな急いでるから、 わたしも負けじとつま先で、もどかしさやら祈りやら、踏みつぶしてた。 こころと呼べるものなら、なんでもよかった わたしの形に凹んでくれるものなら、なんでも 名付けて、わたしのものにした 羽根なんかあるとさ、つり革とかにぶつかって 羽毛がだれかの黒いコートについたりとかして、 それは、 あーあ、って目だ。 こんななら、わたし、もうなんにも、なんにも。 奥へ、奥へ。力
諦めたほうがいい夢なんてない とはいえなくて崩れるチョーク 追いかけるくちびる、(世界を見渡して) 君はまもなく光りだすから ゆるやかな思い出そらがみえなくて呼吸が足りないぼくたちに、ただ 大丈夫しかないぼくらの曲がり角 信じて 君は地図にないから レンズ越し君の夜明けを確かめて、 ふたりを護るための合図を
着地するために覚えた泣き方を 手放して、また脈打つために 気づかない方がいいことなんてない あなたの傷みに背を向け続けてた 囁きを信じきれずに綴じ込めた煌めき あなたの礎となる 生まれたら、忘れてくれる? いくつかの言い訳、私は月へ行かない こちら空、 いままで世界に降ったことないほど 眩しく白い雪です
蛍光の香りあなたのほしがったひかりをいつまでも覚えてる 星くずが照らせる範囲は決まっててふたりの記憶が重なる夜は 光ってるふりしておいてこの街の鼓動全部を匿いながら 着たい服似合うわたしになったからお祝いにまた新しい服 元来のさよなら、わたしを濾過せずにすれ違うのよ。きっとこのまま
明日から響く音がわたしの正解だとは限らないよ わたしのささやきがこだまする教室で きみだけが目覚めていた 何かがちがう、いつもの朝に気がついてはいけないよ。 手のひらの温度を試すように、わたしになってはいけないよ。 きみは根拠もなく、未来に涙を費している 窓の外を記憶が伝う。
なつかしい匂いがした、 それは気のせいで、ふり向いたわたしの言葉は また宙に浮く。生きていくと言うことは、言葉 を絶えずふくらまし続けるということです。 そう教わった途端、 わたしの息は続かなくなった。夜が更けていく 合図が響く。 くぐもった銃声。地上では、乾いた秒針の音が して、私の夢を急かしている頃だろう。 何が寿命だ、何が呼吸だ。 張りつめたわたしの心を揺り動かすのはいつも そんなんじゃない。いのちよりもっと近くで声 がする。私でいいよ、と