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チーム力最大化1-一番初めに何をすればいいのか


本文に入る前に私の経歴を少し説明します。私は日本のメーカーで管理職をしております。これまで、商品化研究、研究戦略、マーケティング、新規事業、風土改革、経営戦略、DX、役員秘書などを経験してきました。新しいメンバーと新しい仕事をする経験が多かったので、たえずベストなマネジメントについて考えてきました。
この〈チーム力最大化〉のテーマでは、良い結果を出せた経験をもとにマネージャーとしての考え方やコツなどを書いていきます。

1.マネージャー(管理職)の最も重要な仕事

チームを率いるリーダーには、タスクにすると、業務アサイン、労務管理、メンバーの目標設定や評価、ステークホルダーとの折衝などさまざまな仕事がありますが、リーダーとしては本質的には、メンバーの力を最大限に発揮できるようにすることが最も重要な仕事だと思います。
メンバーの力を最大限発揮できるようにするには、メンバーのやる気を引き出し、成長を支援してケイパビリティを上げ、よりレベルの高い仕事が進められるようにサポートする。「ふんふん、まあそうだよね。」と思ってらっしゃる方は少なくないのではと思いますが、では具体的には何をすればいいのか。

2.一番最初にメンバーのこれを聞く

私が新しいメンバーと一緒に仕事をすることになった時に必ず聞くのは、
「あなたが仕事をしていて楽しい、充実している、嬉しいと思うことはどんなとき、どんなことですか?」
つまり、あなたの仕事の動機(モチベーション)は何ですか?ということです。
「他人に喜んでもらえる、ありがとうと言われることです。」
「他人に認められることです。」
「自分が成長していると感じられることです。」
「仲間と何かを成し遂げたときに嬉しいと感じます。」
「やるべきことを淡々ときちんとやれていれば満足です。」
これらは私が実際にメンバーに聞いて出てきた言葉です。

動機は人によって異なります。誰でも動機に合う仕事をした方がやる気が出るので、ひとりひとりの動機を必ず聞いて、それに合う仕事をアサインしたり、やりたいことをそこから引き出してくるということを一番最初にすることをオススメします。
一つだけ注意したほうがいいのは、言葉として発していることの裏に本当の動機が隠れている場合があります。そこだけは表情や仕事ぶりやこれまでの経験などから表面的な言葉と違うことに気づいてあげてください。謙虚すぎる人、仕事は自分の希望でやってはいけないという価値観を持っている人などはそういったケースに当て嵌まることが多いので、気にしてみると良いかもしれません。

3.動機と仕事のアサイン

動機を確認したら、全てのメンバーにそれぞれの動機に基づいて全ての仕事のアサインをするのは難しいですが、できる限りやりくりします。そして、動機に合わせた仕事がこれで、合わせていないけど重要なのでやってほしい仕事はこれです、と説明します。そして、さらに動機に沿ってやりたい仕事があるかを聞きます。そうすると、実はこれがやりたかったんです、ということが出てくることが多いです。
この仕事というのはその人がやりたいことなので、少々無理してでもやろうとします。本人にとっては仕事が増えているのですが、喜んで前向きに取り組んでいるのが見ていてもわかるぐらいになったりします。

そして動機が同じ人同士でチーム編成して、その動機に合った仕事をアサインする、または志願者を募ると、放っておいても進みます。
結果、チームとしてのアウトプットは質も量も向上します。
やらなければならない仕事よりもその人がやりたい仕事をできるだけさせてあげられるようにすれば、チームパフォーマンスは上がると思います。

これからもやってみたら良かったことを少しずつ書いていきます。

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