月美

kindle発売中 アダルト小説「遠い夏」 詩集「Lost Love」 ペンネーム…

月美

kindle発売中 アダルト小説「遠い夏」 詩集「Lost Love」 ペンネーム 美月小夜 よろしくお願いします

記事一覧

虚ろな瞳

失くし物を 探すように 求めあう 走りゆく 時に抗い 我に返り 視線交えば 虚ろな顔 剥げた化粧 道化師のように

月美
12日前
3

鏡を見れば ほらまた可愛い子が映ってる 大きな瞳忘れ鼻微かに唇は微笑んで それは私 幼子の無自覚な願望 これが私なんて綺麗おずおず手を伸ばす 夢から醒めたりしない…

月美
1か月前
3

すくう

天を仰いで雨水を乞うように 砂漠のオアシスで渇いた喉を潤すように 底の見えない川の底に手を差し出すように 心の中に広がる漠然とした感情を掬うのだ 感情はやがて言葉…

月美
1か月前
2

救い

女 は 愛嬌 という よう に 醜い 女 は 笑っ て い ない と 救い が ない 女 が 捨て られ て いく 歌 は どこ か 笑う よう に 歌っ て い ない と 救い が ない 暗い …

月美
8か月前
8

虚飾の闇

切り刻んだ 浅い傷から 流れる血の 嘘の匂いは媚薬   繰り返される 子守歌は 偽りの記憶に まみれて   じっとりとした 薄闇に 戯れあう 心あらず

月美
9か月前
8

夜ごとの夢

夢を見ていた 明けない永遠の夜彷徨った 目が覚めても過去の中 それでも今日を生きようと 重い体引きずって 部屋を射す陽光に手を伸ばした 忘れなくても許して 考えすぎに…

月美
9か月前
11

Don't open your mouth anymore

Don't open your mouth anymore 果てしない不幸の連鎖に遠い目をして 独りを選択しても 愛されることを欲する 乾いた心でも 求めるものは…… 失ったたくさんのもの数えて…

月美
9か月前
5

卑屈

自分より頭のいい女から男を奪い取った時の優越感に浸り 自分より弱い女から男に会いたいという電話がかかってきた優越感に浸り 自分より歳をとった女から男に好きだとメー…

月美
9か月前
4

Butterfly in the night

白塗りに真っ赤な口紅 嘲笑のなかを君は泳ぐ 夜空を照らすネオンの洪水 虫のように惹きつけられ 別人になりたがってるの 服や化粧じゃごまかせないよ 見透かす輩が つ…

月美
9か月前
5

Was there love?

Don't make a soft voice そっと言い聞かせる詭弁に張りつめる 心も頬も凍り付いて under the moonlight 手首からうっすらと滲む 暗い血に走るその視線 悪者にならず切り捨…

月美
9か月前
3

花びら

  「美しい人には美しいものを」 たくさんの花で 彩られたその顔 死の腐臭漂って あなたを損なう前に 白い服が 業も罪も包み消していくよ   唇はうっすらと 微笑んで…

月美
10か月前
5

The foolish truth is exposed

あなたの手慣れた優しさと失望の物語に 背伸びして大人の女のふりをする私は 簡単に落とされて コントロールされていく 痩せこけた体求められる陶酔に なにが目当てか疑い…

月美
10か月前
6

口紅

綺麗になりたい願いを込めて さす口紅の赤が鏡に映る 毒々しく光るその色に ついていけない貌は暗く 鏡の傍見つめてるあなた ティッシュで口を拭う私をふっと笑う 滑稽で…

月美
10か月前
1

【詩】空高く

空は高く秋の訪れを知らせ 下を向いて歩く顔を上げる 遠ざかる夏の眩しい太陽 あれから幾度目の季節を繰り返す   あの頃誰にも言えない過去を告白した あなたは口角を上げ…

月美
10か月前
4

自分を大切に

自分を大切に 今まで何度も言われた台詞 自覚のないまま その言葉が胸に刺さる 自己愛とプライドの高さと卑屈さの矛盾 スペックを積み上げ 劣等感を潰す 自分を大切に …

月美
10か月前
4

【詩】Don't think 

取り繕う術も知らず 自分をむき出しにして生きる 傷つきたく ないのに 純粋なんだよ 皆わかってるよ 貴方の言葉が空しく響く 未熟なだけ 愚かなだけ そんないいものじゃ…

月美
10か月前
3
虚ろな瞳

虚ろな瞳

失くし物を 探すように 求めあう
走りゆく 時に抗い

我に返り 視線交えば
虚ろな顔 剥げた化粧 道化師のように

夢

鏡を見れば ほらまた可愛い子が映ってる
大きな瞳忘れ鼻微かに唇は微笑んで
それは私 幼子の無自覚な願望
これが私なんて綺麗おずおず手を伸ばす

夢から醒めたりしない 現実が夢なのだから
静脈麻酔は死にも似た眠り何もかもをシャットダウン
大人になってもあの鏡に映る子になりたがる
浅ましいほど必死だった今はもう懐かしい若い頃

あなただけが汚い目を向けなかった初めての人
優しさゆえに黙って去っていった

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すくう

すくう

天を仰いで雨水を乞うように
砂漠のオアシスで渇いた喉を潤すように
底の見えない川の底に手を差し出すように

心の中に広がる漠然とした感情を掬うのだ
感情はやがて言葉となり
乾いてひびわれた私の心を救うだろう

救い

救い

女 は 愛嬌 という よう に 醜い 女 は 笑っ て い ない と 救い が ない
女 が 捨て られ て いく 歌 は どこ か 笑う よう に 歌っ て い ない と
救い が ない
暗い 一日 は   悲しい 一年 は   救い の ない 人生 は 笑う よう に  
笑う よう に

虚飾の闇

切り刻んだ
浅い傷から
流れる血の
嘘の匂いは媚薬
 
繰り返される
子守歌は
偽りの記憶に
まみれて
 
じっとりとした
薄闇に
戯れあう
心あらず

夜ごとの夢

夜ごとの夢

夢を見ていた
明けない永遠の夜彷徨った
目が覚めても過去の中
それでも今日を生きようと
重い体引きずって
部屋を射す陽光に手を伸ばした

忘れなくても許して
考えすぎに楔を打てば
なんとかほら生きられる

けれど幸せだった昔に帰りたい
独りぼっちは嫌だと
暮れゆく空の下泣いた

Don't open your mouth anymore

Don't open your mouth anymore

Don't open your mouth anymore
果てしない不幸の連鎖に遠い目をして
独りを選択しても
愛されることを欲する
乾いた心でも
求めるものは……
失ったたくさんのもの数えてる
取り戻そうとやっきになる 見苦しくても
飢えた心を満たそうと
利用できる人間を探す It's like death or life
Don't open your mouth anymore
鬼畜を気取

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卑屈

卑屈

自分より頭のいい女から男を奪い取った時の優越感に浸り
自分より弱い女から男に会いたいという電話がかかってきた優越感に浸り
自分より歳をとった女から男に好きだとメールが着た優越感に浸り

あげく彼ら全員から結局愛されてはいないと知っても
あの女達に感じた優越感だけは忘れない

それは劣等感の裏返し
男が「自分のことを嫌いなのは見てたらわかるわ」と喚いたように
人を落とすことで自分を上げようと必死にな

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Butterfly in the night

Butterfly in the night

白塗りに真っ赤な口紅
嘲笑のなかを君は泳ぐ
夜空を照らすネオンの洪水
虫のように惹きつけられ

別人になりたがってるの 服や化粧じゃごまかせないよ

見透かす輩が つけこんでくるね
気が付かないほど鈍くはないだろう

欲望の渦巻く夜を彷徨う危険な冒険

若いだけで 居場所を与えられる 今は
偽りの 華やかさに 惑わされている

少しずつ 見れたものになる 君
顔を上げて 笑うことを覚え 
嫌いな自

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Was there love?

Don't make a soft voice
そっと言い聞かせる詭弁に張りつめる
心も頬も凍り付いて
under the moonlight
手首からうっすらと滲む
暗い血に走るその視線
悪者にならず切り捨てようと卑怯なやり口
それでも友達でもとすがりつく
プライドを捨てて
Like an abandoned dog
Was there love?
苦笑する寂し気なその目は
何もかも見透かすよう

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花びら

花びら

 
「美しい人には美しいものを」
たくさんの花で 彩られたその顔
死の腐臭漂って あなたを損なう前に
白い服が 業も罪も包み消していくよ
 
唇はうっすらと 微笑んでいるよう
 
校歌の斉唱に胸がちぎれる
踵をかえしてこの場を去る もう見ていられないから
あなたを
 
遠い遠い昔を思う 来世でお話しましょう
華やかに輝くその笑顔で
はるか彼方の出来事 あなたを殺した天災
何もなかったように美しい眠

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The foolish truth is exposed

あなたの手慣れた優しさと失望の物語に
背伸びして大人の女のふりをする私は
簡単に落とされて
コントロールされていく

痩せこけた体求められる陶酔に
なにが目当てか疑いもせずなついてしまう
俺が好きなら
尽くせという本音受け入れ

愛だの恋だのくだらない
強がりが砕け散る
自分を大切にすることも忘れて

The foolish truth is exposed、
逃げられもせず
The foolis

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口紅

綺麗になりたい願いを込めて
さす口紅の赤が鏡に映る
毒々しく光るその色に
ついていけない貌は暗く

鏡の傍見つめてるあなた
ティッシュで口を拭う私をふっと笑う

滑稽でしょう
あなたの代わり探して
他の誰かを探して化粧する
自分からは
振らないと残酷な優しさ
いっそ出会わなければ

普通より綺麗だよと
付き合う以前の男が言う
唇は可憐なピンクに染めて
自分を隠すように着た可愛い服

夜が来る誘われ

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【詩】空高く

空は高く秋の訪れを知らせ
下を向いて歩く顔を上げる
遠ざかる夏の眩しい太陽
あれから幾度目の季節を繰り返す
 
あの頃誰にも言えない過去を告白した
あなたは口角を上げて笑みを浮かべた
 
わかってもらおうなんて
期待しなければ
その笑みに心を抉られることもなかったよ
傷を背負う
墓場まで独りきりで
傷つかない手段はそれしかなかったのに

自分を大切に

自分を大切に 今まで何度も言われた台詞
自覚のないまま その言葉が胸に刺さる
自己愛とプライドの高さと卑屈さの矛盾
スペックを積み上げ 劣等感を潰す
自分を大切に なぜ忠告されるのか
きっと彼らは見抜いている
優しくしてくる男についていく弱さ
所長は言う 心の中に何があるのか知らないけど
 
睡眠薬と安定剤を飲んでベッドで考える
お前は幸せなんだとかつての男は吐き捨てた
普通の家庭 愛情に満ちた

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【詩】Don't think 

取り繕う術も知らず
自分をむき出しにして生きる
傷つきたく ないのに
純粋なんだよ
皆わかってるよ
貴方の言葉が空しく響く
未熟なだけ 愚かなだけ
そんないいものじゃない

Don't think Don't think
Don't think Don't think too much
Don't think Don't think
Don't think Don't think too much