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鏡を見れば ほらまた可愛い子が映ってる
大きな瞳忘れ鼻微かに唇は微笑んで
それは私 幼子の無自覚な願望
これが私なんて綺麗おずおず手を伸ばす


夢から醒めたりしない 現実が夢なのだから
静脈麻酔は死にも似た眠り何もかもをシャットダウン
大人になってもあの鏡に映る子になりたがる
浅ましいほど必死だった今はもう懐かしい若い頃


あなただけが汚い目を向けなかった初めての人
優しさゆえに黙って去っていった 遠い夏

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