【概要】「内観」について
内観にはいくつかのジャンルがあり、それぞれの特色を含めて、概要をご説明いたします。
一般的に内観とは自分自身の心の状態や動きを観察することです。
生きていれば少なからずやったことがあると思いますが、現代人は「社会規範」「日々の忙しさ」などに囚われて心が置いてきぼりになってしまうことも多いのです。
多くの問題は内観をきっかけにあなた自身が解決することができます。
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内観にはいくつかのジャンルがあり、それぞれ特色があります。
共通しているのは内面と向き合って気付きを得ることで、人生をより良く・生きやすく歩んでいけることです。
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内観のジャンル毎に特色などをご説明いたします。
1.心理学としての内観
心理学でいわれる「内観」に「内観療法」というものがあります。
これは、「身調べ」という浄土真宗の修行法から宗教的な色合いを取り除いて作られた心理療法です。
・してもらったこと
・お返しにしてあげたこと
・心配や迷惑をかけたこと
などの観点で年代順に具体的なできごとを思い起こしていきます。
その中で自分のことや身近なまわりの人たちとの関係について見直していく方法です。
自分や他者への理解・信頼し、自己の存在価値・責任を自覚する事で社会生活が改善すると考えられています。
2.スピリチュアルとしての内観
スピリチュアルの中では、現実世界で起こったことを通して「魂が成長している」とされています。
内観することで、心(魂)が成長するきっかけになります。
また、内観で心の深い部分を感じることで、ハイヤーセルフ・宇宙・守護する存在などの自分を導く存在とつながり、そのメッセージを受け取りやすくなると言われることもあります。
このメッセージは直観にも宿ります。
3.潜在意識としての内観
「潜在意識」とは自覚されていない「意識」のことです。
自覚している「意識」のことは「顕在意識」と呼びます。
潜在意識はスピリチュアルと絡めて語られることも多くあります。
顕在意識として認識している自分の内面の奥をさらに深めて感じていきます。
頭で考えても顕在意識の範囲を出ないこともあるので、「実際の体の感覚」などもヒントになりえます。
4.コーチングとしての内観
コーチングとは目標達成のために必要な能力・行動をコミュニケーション(質問など)によって引き出す方法です。
一言にコーチングといってもビジネスコーチング・ライフコーチング・恋愛・生き方などのさまざまな種類があります。
教えることを目的とした「ティーチング」とは違い、本人が内面を見つめて「気づき」を得ることで目標への歩みを進めることができます。
バリバリとタスクをこなすタイプ、じっくり人生に向き合うタイプ、などにより、コーチングの方法は変わります。
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1人でできるやり方について
時間やコスト面からも「まずは1人で気楽に試してみたい!」方のためにいくつかご紹介します。
1.ブレインダンプ法
ブレインダンプとは、脳みそ(ブレイン)の中を全て出し切る(ダンプ)ことです。
自分の考えていることを紙に書きだします。
・意識
・考え事
・悩み事
・感情
など、可視化することで冷静さを取り戻し、感情を吐き出して(書き出して)スッキリすることで、解決への糸口がみつかったり、悩みが軽くなったりします。
2.セルフコーチング
コーチングを自らに向けて行う方法です。
プロから習ったり、やってもらって「コーチングがどういうものか?」を知るのはおすすめではあります。
ただ、やり方自体は本やインターネットなどで調べることができます。
ただし、冷静に自分を見つめることができない場合は、次のような注意点もあります。
・自己否定・自分責めなどの考えに陥りやすい
・視野が狭くなり解決に至るプロセスが遠のく
・高すぎる行動目標を設定してしまい、自信を失う結果になる
など
セルフコーチングを行う場合には、客観的意識が欠けやすいので気をつける必要があります。
3.マインドフルネス瞑想
マインドフルネス瞑想は静かに座って呼吸に意識を集中する瞑想法です。
頭に浮かんだ思考の良い悪いを判断せず、「私は今そう思っている、感じているんだ」とありのままの自分を受け入れます。
「今、この瞬間の気持ち」「今ある体の状態」をありのままに受け入れるのがマインドフルネスの状態です。
4.内面を言語化して深堀りする方法
たとえば、自分の感情が動いたときにその感情を「なぜ?」で深めていくことが代表的です。
ブレインダンプ法に類似点があるものの、日常的に更に深掘りする方法です。
とくにネガティブな感情を中心に内観すると人生のネガティブが減るのでおすすめです。
「嫌だ、つらい、不快だ」で終わるのではなく、
「なにが嫌だと思ったのか」「どうしてそう思ったのか」「なぜそうかんがえているのか」を自分に問いかけて答えを出していきます。
・感情の深堀
・思い込みを見つける
・自分が使う言葉の定義を言語化
など
内観していると事実ではない「思い込み(解釈や固定概念)」が見つかることもあります。
人はだれしも何かしらの「思い込み」をもっています。
自分の内面の言語化や深堀りし、よくない「思い込み」から考え方を変えていくことができます。
参照元: 「3年分の悩みは5分の気づきから」Webサイト
以上