紫恋 咲

東京で音楽を作る仕事をやってました。今は秩父の廃校にプライベートスタジオを作り好きな音楽を作って暮らしています 。 イベントやお店のプロデュースもやってます。小説の勉強中でカクヨムにも連載中です。

紫恋 咲

東京で音楽を作る仕事をやってました。今は秩父の廃校にプライベートスタジオを作り好きな音楽を作って暮らしています 。 イベントやお店のプロデュースもやってます。小説の勉強中でカクヨムにも連載中です。

マガジン

  • 幼馴染はキュートな吸血鬼

    超能力を持つバンパイアのファンタジーストーリーです。フォースのパワーは、こんな感じで始まったのかも。自衛隊(ジェダイ?)の特殊部隊が活躍します。やがて未知なるパワーの暗黒な深みに蠢く敵との対決も・・・・

  • 星降る夜のセレナーデ

  • Dear slave 親愛なる奴隷様、LOVEですぅ!

  • 美少女コスプレイヤーのラブコメ

    高校を中退した美少女は天空カフェで色んな人と知り合う。やがてコスプレイヤーとして活動を始める。

  • ラブソディは永遠に

    大学の軽音部に入った一瀬友希はクラブの女王的な鳴宮桜子と出会う。 そしてラブソディが鳴り響いた。

最近の記事

幼馴染はキュートな吸血鬼 5話 恋する樹絵ちゃん

日曜の9時50分にはもう樹絵ちゃんが現れた。 制服の時とは違って、さらに可愛くなっている。 おそらく頑張ってオシャレしてきたんだろう、そう思えた。 10時を少し過ぎて麗音が走って来る。 「ごめん!寝坊しちゃったよ」 「しょうがね〜な」 俺が言うと七香と樹絵ちゃんは優しそうに微笑んだ。 「早速行こうぜ!」 4人はゲームセンターへ向かった。 樹絵ちゃんは殆どゲームをした事がないらしく、麗音に助けられてやっている。 なかなかいい感じだ。 お昼をファミレスで食べる。

    • 幼馴染はキュートな吸血鬼 4話 黄色味の血?

      教室の休み時間に「旭〜、黄色味の血が欲しいよ〜」そっと耳元で囁いた。 七香は味を色で言ってくる、何となくわかるような…………わからないような………なのだ。 俺は考えた、『黄色味ねえ……タンポポみたいな素朴な女の子……』そして周りを見渡した。 目に止まったのは図書部員の真宮樹絵《まみやきえ》ちゃんだ。 俺は七香に目配せして樹絵ちゃんを推薦してみる。 七香は立ち上がって樹絵ちゃんの傍に行くと、糸くずを持って近づく。 「樹絵ちゃん、襟に糸くずついてるよ」 そう言って近

      • 幼馴染はキュートな吸血鬼 3話 初体験

        中学生になったある日、七香は少しイラついたような仕草を見せた。 鏡を見て「肌の調子が良くない」そう言って唇を尖らせる。 「どうしたの?」 俺は何気なく聞いた。 「栄養が足りないの……………」 辛そうな顔をしている。 「父さんから栄養剤もらってこようか?」 「そういう栄養じゃないの…………」 「えっ?…………」 「………………………………」 七香はさらに辛そうな顔をした。 「なんか俺にできる事はない?」 「ある!でも……言えない………」 七香は苦しそうな

        • 幼馴染はキュートな吸血鬼 2話 ハーフ?

          俺は桐原旭《きりはらあさひ》、名越高校の2年生。 幼馴染の七香とは同級生で子供の頃からずっと一緒だ。 彼女の父親は海外に行っているらしく、一人でいることが多い。 七香の自宅は近くのマンションだが、殆ど行った事がないし母親を見た記憶がない。 俺の父親は開業医だ、母は看護師で自宅は病院のビルの最上階にある。 七香の父親から『留守がちなのでよろしく』と頼まれたらしく、七香は殆ど俺の家で遊んでいる。 俺の両親も七香が一緒にいると安心するらしく、食事も一緒に食べることが多い。 俺の

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        • 幼馴染はキュートな吸血鬼
          5本
        • 星降る夜のセレナーデ
          125本
        • Dear slave 親愛なる奴隷様、LOVEですぅ!
          84本
        • 美少女コスプレイヤーのラブコメ
          229本
        • ラブソディは永遠に
          7本
        • 可愛いユーチューバーとキャンピングカー旅
          52本

        記事

          幼馴染はキュートな吸血鬼 1話 イチャイチャ

          俺の幼馴染、天羽七香《あもうななか》は艶やかな黒髪のストレートヘアー、黒目がちの澄んだ瞳、長いまつ毛の清楚系美少女だ。 いつも俺の部屋に入り浸っている。 今日は月に一度の二人でイチャつく日なのだ。 ベッドに横になっている七香の横に座る、そして制服の胸のボタンを少し外す。 可愛い白いブラが恥ずかしそうに顔を覗かせる。 俺は聴診器を七香の胸にそっと当てた。 「ドクン……ドクン……ドクン……ドクン……」ビートが少し早くなる。 俺はブラの上から指先を胸に滑り込ませ、少しだけい

          幼馴染はキュートな吸血鬼 1話 イチャイチャ

          星降る夜のセレナーデ 第126話 二人のセレナーデ

          映画の音楽は無事に納品できた。 「真人くん、お疲れ様」美夜子さんは優しく微笑んでくれた。 「モヒくん、お疲れ様」志音ちゃんも微笑んでくれた。 リビングを見渡すと思わず寂しくなる。 「私、もうロンドンへは行かないわ、もう少しで卒業だったけど………………」 「どうして?」美夜子さんが切なそうに呟く。 「だってママとモヒくんの寂しそうな顔を見てたらロンドンなんて行けないわよ」少しだけ笑った。 「そうね…………私がもっとしっかりしなくちゃね」美夜子さんも力なく笑った。

          星降る夜のセレナーデ 第126話 二人のセレナーデ

          星降る夜のセレナーデ 第125話 嗚咽

          志音ちゃんは病室へ入ると先生の手を握りしめた。 先生はふっと目を開けると、穏やかな表情になりゆっくりと目を閉じる。 メーターに刻まれていた先生の脈のリズムがスーと消えた。 「とーたん…………………とーたん…………………」 「あなた…………………」 俺はただ二人を見守ることしかできない。 長く重たい沈黙の後、美夜子さんはポツリと呟く。「パパは志音の帰りを頑張って待ってたのね……………」 先生の葬儀は身内だけでひっそりと行われた。 アリサちゃんや由美香ちゃん、そして小池

          星降る夜のセレナーデ 第125話 嗚咽

          星降る夜のセレナーデ 第124話 言葉も無い

          「さて、これで最後のセレナーデを完成させたら終わりだなあ」先生は大きく深呼吸をした。時計を見ると、すでに深夜になっている。 「真人くん、今日はこれで終わりにしよう」先生は疲れた表情で言った。 「そうですね、また明日頑張りましょう」そう言って俺はログハウスを後にした。 明け方救急車の音で目が覚める。家の前を通り過ぎた救急車の音はログハウスの前で止まったような気がする。 「えっ!」俺は慌てて起きるとログハウスへ走って行く。 先生がタンカで運ばれている。俺は愕然とした。美

          星降る夜のセレナーデ 第124話 言葉も無い

          星降る夜のセレナーデ 第123話 暁に向かって

          慌ただしく半年が過ぎた。先生と俺に映画の話が来る。吉崎修平監督から提案があり先生が全体の音楽を作り、俺がテーマソングを作る事になった。そして歌うのは由美香ちゃんだ。そして主役はなんとアリサちゃんなのだ。 映画の内容は親を亡くした女の子がバイクに乗って世界観を広げ、やがて素敵な人と結ばれる話だ。 台本をよく読むと『人は試練を乗り越えると真の優しさが見えて、幸せに近づける』そんなテーマが見えてきた。俺は監督の意図を理解できたような気がする。 アリサちゃんは似ている境遇なので主役に

          星降る夜のセレナーデ 第123話 暁に向かって

          星降る夜のセレナーデ 第122話 笑顔

          アイランドへ来ていつものようにローストビーフを頼んだ。 ローストビーフが運ばれてくると、それを写真に撮る。 そして志音ちゃんへ送った。 「真人、最近すっかり有名人だなあ」マスターがニッコリしている。 「大したことないです」俺は少し首を横に振った。 食べ始めると奈津美がやって来た。顔を見ると怒りが込み上げてくる。 志音ちゃんを傷つけた行動に腹が立った。 「あら、元気……………最近どうなの?……………」 その言葉に俺の怒りはピークに達した。 「何言ってるのか解らないな

          星降る夜のセレナーデ 第122話 笑顔

          星降る夜のセレナーデ 第121話 季節の便り

          翌日先生の車で志音ちゃんを成田へ皆んなで送る。 俺が運転席に座ると、志音ちゃんは助手席に座った。 志音ちゃんは俺に携帯を見せる。大きな画面の新しい携帯電話だ。 「モヒくんもこの携帯電話に変えてよ、スマートフォンっていうの。そして毎日見ている景色を志音に送って。志音もモヒくんに送るから。そしたら寂しくないよ」そう言って微笑んだ。 「分かった、そうするよ」俺は頷く。 「いいなあ、パパもスマートフォンに変えて画像を送るよ」先生は後ろの座席から身を乗り出して志音ちゃんへアピール

          星降る夜のセレナーデ 第121話 季節の便り

          星降る夜のセレナーデ 第120話 先生の涙

          帰り道で先輩の店へ予約をした。みんなで食事をしたいと思い、ピアノのある部屋を貸し切る事にする。みんなでアイランドへ向かった。 マスターは美夜子さんを見て固まっている。 「優様…………」 先生と美夜子さんはワインを飲んでいる。俺は運転があるので志音ちゃんとジュースを飲んだ。 ローストビーフやソーセージ、などのオードブルとサラダをつまみに志音ちゃんの『お帰りパーティ』が進んだ。 俺は先生のワインを追加注文しにマスターの所へ来る。 「真人、優様にサインとか頼めないよねえ……

          星降る夜のセレナーデ 第120話 先生の涙

          星降る夜のセレナーデ 第119話 思い出の場所

          翌朝志音ちゃんを迎えに来た。今日の志音ちゃんは随分大人っぽくなったように感じる。先生と美夜子さんはテラスから手振って見送ってくれた。 「志音ちゃん、どこへ行きたい?」 「うん、湖とひな祭り、あの思い出の場所」ニッコリと微笑む。 「了解!」俺は車を走らせた。 「葵 姫名か……………」俺はポツリと呟く。 志音ちゃんはチラッと俺を見ると、話し始めた。 「ママがモヒくんの作った曲をネットで送ってくれたの、そして歌詞を考えてみたらって言ってくれた。だから頑張って書いてみたん

          星降る夜のセレナーデ 第119話 思い出の場所

          星降る夜のセレナーデ 第118話 輝く日常

          「お疲れ様です」俺はログハウスの玄関を開ける。 「出版社はどうだった?」先生が聞いた。 「あのう……………こんな事になってますけど……………」 「「えっ?」」 「ただいま〜!!」志音ちゃんは満開の笑顔で入って来る。 「「志音!………………」」 先生は駆け寄ってくると思い切り志音ちゃんを抱きしめた。 「とーたん!志音苦しいよ〜」 先生から解放されると志音ちゃんは「ママ〜」そう言って美夜子さんへ抱きついた。 「お帰りなさい志音ちゃん」美夜子さんは優しく志音ちゃん

          星降る夜のセレナーデ 第118話 輝く日常

          星降る夜のセレナーデ 第117話 色の無い景色

          俺と志音ちゃんは出版社を後にした。 駐車場から車を出すと、志音ちゃんは「ふ〜ん」そう言って車を見ている。 「アリサちゃんが送ってくれた画像を見たけど、これが新しいモヒくんの車なのね」 「えっ?画像を送ってくれてたの?」 「そうだよ、何でも報告が来てたよ」少し笑った。 「そうなんだ」俺は自分だけ何も知らないでいたんだと少し寂しくなった。 走り出した車の中で志音ちゃんはチラッと俺を見た。 「ねえ、何人の人を乗せた?」 「いや、誰も乗せてない、だって助手席は志音ちゃん

          星降る夜のセレナーデ 第117話 色の無い景色

          星降る夜のセレナーデ 第116話 プレゼント

          「じゃあこちらの会議室でお渡しします、用意してくるので少しだけ待っててください」 「アリサちゃんと由美香ちゃんはニコニコしている」 「相談ってこの事なんですか?」 「そうよ、突然表彰の方が嬉しいかなあと思って」 「はあ………………」確かにそうかも知れないと思った。 しばらくすると小池さんが賞状と金色のレコードが見える盾らしきものを持って入って来た。 「さあ、真人くん、これを受け取って」小池さんは俺に手渡す。 「ありがとうございます」俺はゆっくりと丁重に受け取った

          星降る夜のセレナーデ 第116話 プレゼント