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Dear slave 親愛なる奴隷様、LOVEですぅ!

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第86話 穏やかな日常

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第86話 穏やかな日常

 無事に東京へ帰って来て日常が戻って来る。僕はバイクのイベントで取材をしたり文化祭の準備を始める。

 琴音さんは刺さっていたトゲが抜けたように穏やかな表情で日々を暮らしている。バイクのクラブは辞めたようだ、原因は柊木グループのお嬢様であることがバレてしまった事らしい。バレた事で琴音さんのフォロワーは更に増えた。
最近は可愛いメイクも辞めたので、美人だと更にファンが増えている。

 石田美波ちゃん

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第85話 母と娘

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第85話 母と娘

「どうしよう………僕は琴音さんから離れられなくなってしまいそう、だってやっと迎えに来てくれたんですよね?」

「それはとっても嬉しいけど………こんな酷い私を許してくれるの?」

「許す?僕は何も思ってません、僕が落ちたのは単なる事故です!誰の責任でもありません」

「ありがとう星七………でも………やっぱり私のワガママのせいよ、だから一生星七の奴隷でいいわ、星七が茉白ちゃんと結婚しても私はそれを見守

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第84話 重い十字架

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第84話 重い十字架

 僕はそのおもちゃに触れてみる。

「これ………僕はこのおもちゃで遊んだ事ありますよね………」

「そうよ、それは星七が好きだったおもちゃよ………」後ろから声が聞こえる。

 僕はそのおもちゃをしばらく触ってみた、心の中に懐かしさが溢れてくる。僕は後ろを振り向く、琴音さんがベッドに座りポツンと佇む。ベッドには天蓋が付いている。それを見た瞬間僕の脳の中には、まるで映像の早送りのような動画が再生される

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第83話 記憶の扉

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第83話 記憶の扉

 広い和室に布団が二つ用意されている。久々に一人でゆっくり寝た、しかし少し物足りなさも感じる。

 朝になると高宮さんが朝食を用意してくれた。旅館の朝食みたいだ、しかし大盛りのサラダがある。この農園で採れた野菜は自然の香りがしてとても美味しかった。食事が終わると挨拶をして芦屋へ向かった。

 運転している琴音さんをみると何処か緊張しているように見える、鼻歌も無い。芦屋の家へ到着した、ガレージに車を

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第82話 家族

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第82話 家族

 古い大きな家へ到着した周りには大きな倉庫もある、門には柊木農園と書かれている。横には畑が広がり温室が立ち並んでいる。駐車場に車を停めて門を潜り庭へ入った。白い髪が少し見える優しそうな人が手を振って迎えてくれた。

「星七ちゃんいらっしゃい………大きくなったねえ、もう星七君だね」優しく微笑んでいる。

「パパ、ただいまあ〜」琴音さんは抱きついた。

「お帰り琴音、元気だったかい?」

「パパこそ元

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第81話 別世界

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第81話 別世界

「僕は海斗さんの気持ちが少し分かった気がします」

「そうなの?」

「茉白ちゃんの部屋へ行って、こんな感じだったら逃げたくなるかもしれません」

「どうして?」

「どうして?もしかして質問してます?」

「うん、どうしてなの?」

「………………………………」僕は項垂れる。

「教えてくれないの?」

「琴音さんは僕の家へ来た時にどう思いました?」

「ちょっと狭いかなあって」

「正直に言っ

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 Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第80話 なんだこれ?

 Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第80話 なんだこれ?

 バイクのイベントへ行くと、美波ちゃんとその仲間が来ている。ミコトさんが出てくると一斉に拍手して『ミコトさ〜ん』と声がかかる。僕と玲司さんは少し笑った。

「まるで親衛隊だね」玲司さんは肩を振るわせる。

 僕もつられて肩を震わせた。

 僕はコツコツといい人を見つけて取材を続けた。イベントが終わり帰ってくる。

「ふう………」琴音さんは少し疲れたようだ。

「玲司さんが、美波ちゃんたちを親衛隊み

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第79話 優しいオーラ

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第79話 優しいオーラ

 ピザを食べながら美波ちゃんの話になった。

「何とか公認のクラブにしてあげたいわね」

「何かいい方法は無いかなあ〜」

「玲司さんに相談してみようか?」

「お願いします」

「星七をXデーから守ってくれた子だからね」少し笑った。

 数日後の土曜日にそいとげの喫茶コーナーへ、ミコトさんと玲司さんも一緒にやって来た。美波ちゃんと仲間もやってくる。玲司さんから会いたいと言われたので、この場所にな

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第78話 Xデー?

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第78話 Xデー?

 朝からザワザワと声が聞こえるので目が覚めてロフトから降りてくる。そいとげと桂さんが帰って来たようだ。
   
「何で美波がここにいるんだよ!」

「あっ、カズさん、オハヨ」ニコニコしている。

「誰?」佳さんがキョトンとしている。

「あのう、俺がバイクを買ったお店の不良娘で美波って言うんですけど、何でここにいるんだろう?」

 茉白ちゃんが事情を話してくれた。

「何だ、そんな事かよ、だったら

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第77話 ギャルトーク?

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第77話 ギャルトーク?

「ありがとうございます、じゃあ私帰ります」ぺこりと頭を下げた。

「もしかして今から東京まで帰るの?」

「はい」

「それはダメだ、危険すぎる」僕は首を横に振った。

「家には何と言って出てきているの?」茉白ちゃんも心配そうだ。

「友達の所へ泊まるって言って来ました、大丈夫です、月に何回かは友達の部屋に泊まるんで」ニコニコしている。

「じゃあ、ここに泊まって明日帰ろうよ一真も一緒に、その方が

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第76話 高いハードル?

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第76話 高いハードル?

 茉白ちゃんは心配そうに見ている。

「石田美波ちゃんだって」

「え………」茉白ちゃんは固まった。

「美波ちゃん、ゴメンね書き込みを読んでなくて。僕は原稿を書くのに必死だから、コメントを読む時間がないんだよ」

「そうだったんですか………知りませんでした………ずっと無視されてると思ってました………」

「ごめんよ、どんな話か聞かせてくれるかなあ。茉白ちゃんも僕の横に来て一緒に聞いてくれるかなあ

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第75話 ミニスカート

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第75話 ミニスカート

「外の風に当たろうか?」茉白ちゃんがふと漏らす。

「そうだね」僕は頷いて外へ出る。

 改めて茉白ちゃんを見た、可愛いミニスカートで、僕はドッキリしてしまう。琴音さんが言ってたように可愛い下着なんだろうか?おっと、僕は何を考えてるんだ!慌てて妄想を吹き消す。

「茉白ちゃん、ミニスカート似合うね」

「恥ずかしいよお〜」

「足も綺麗だし、ドキッとしちゃったよ」

「もう〜恥ずかしいからジロジロ

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第74話 ラブホ?

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第74話 ラブホ?

 一人で伊豆までの道を走るのは気持ちよかった。初めての冒険みたいで楽しくなっている。時間に余裕があったので綺麗な景色や面白い物があると、一眼レフカメラで写真を撮った。不思議に思う事があるとパッドを出して検索した。

「こんな事が出来るのは全て琴音さんのお陰なんだなあ………僕は何て恵まれてるんだろう………」改めて琴音さんに感謝した。

 ナビを見ながら別荘へ到着すると可愛いウッドハウスだった。少し広

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Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第73話 勝負ぱんつ?

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第73話 勝負ぱんつ?

 夏休みになりバイクイベントであちこち走り回っている。随分バイクの運転にもなれてきた。明日は伊豆に出発するので準備を始める。琴音さんは寂しそうだが手伝ってくれている。

「これタオルよ、それからこれ………」

「ありがとう………ん………」

 タオルと一緒に渡された小さく畳まれた物を見た。それはカッコいいパンツだった。

「何ですかこれ?」

「星七用の勝負パンツ………」唇を尖らせた。

「勝負ぱ

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