適性が仕事の充実感につながる(かも)
過去にあまり自分の「適性」つまり「向いている/向いていない」について真面目に考えたことがなかったのですが、この2〜3年は「仕事はやはり適性だな」と思うに至っています。
どうしても「好きな仕事」「やりたい仕事」「あこがれの業界」みたいな方向に行きがちですよね。
自分が高校時代に理系に進んだのも、理科や科学が好きだったから進んだわけです。数学が苦手でも。
就職したとき、その会社を選んだ理由はぶっちゃけ
東京にある
有名な会社
設計の仕事ができる
これぐらいの理由しかありませんでした。
「絶対その会社に行きたい」みたいなのは全くなくて、自分のレベルだったらこの辺、目指したら行けそうなのでは??というテキトーな判断でした。
どちらかというと「東京に行きたい」みたいな思いの方が強かったと思います。
当時あこがれていたのは「ソニー」で「電子機器」をやりたいというものでしたが、絶対に入れるわけないと思っていたので応募しませんでした。
上記の理由に挙げたような方向性は、ある程度自分に合っていて、そこそこ上手く行っていたのですが・・
30代後半にドロップアウトして現在に至ります。
最近は〇〇になりたいという人が多そう
私の場合は「〇〇をやりたい」「〇〇に行きたい」という感じでしたが、最近見てると「〇〇になりたい」「〇〇のような存在になりたい」と思っている人が多いように見受けられます。(気のせいでしょうか)
「存在」に対するあこがれがあるのでしょうか?
もしかしたら、そういうのが「推し」ブームにつながっているのかもしれませんね。
他人から教えられた自分の適性と充実感
自分が好きで就いた仕事というのは、ある程度、向いているし、そこそこの満足感はあると思います。
でも「充実してるか?」「意義を感じるか?」ということになると、必ずしもそうじゃないかもしれません。
趣味と同じで、単に自分が好きなことをやってるだけだから。
楽しいかもしれないですが。
適性を発見した仕事①企画
会社員のときはずっと機械設計職でしたが、ある日「企画に行ってくれ」と言われました。
その頃、パソコンが好きで隣の職場の上司のパソコンの不具合を直したりしていたら「あいつはパソコン得意、デジタル得意」みたいなイメージがあったらしく、新しいデジタル機器の企画に呼ばれました。
いわゆる商品企画ではなくて、技術企画という新技術を開発する職場です。
商品企画の担当者とも連携し、技術の各部門の担当者からエビデンスを得ながら、新商品に搭載する機能を決めていくような仕事です。
企画なんて、やったことないので最初はビビリました。
職場のパソコンはMacで、アプリケーションもあまり慣れないなかで早速提案書やプレゼンを書かされ、開発会議で発表するため泊まり込みとか・・マジで泣きました。
しかし結果的に、企画で新カテゴリの製品の仕様を策定して、業界にユニークな新製品を投入できたのです。
その頃の仕事は本当に充実感があり、しっかりプロジェクトに貢献していると実感できました。
適性を発見した仕事②ライティング
具体的にはWebライティングです。
あまり興味はなかったし、儲からない印象もありましたが、漂流者が流れ着くように仕事を始めました。
やってみると、意外に難しいとは思わず、何でも書けてしまうことに気づきます。
2〜3か月目ぐらいからどんどん仕事が入り、1年後ぐらいからは評価されて単価の高い継続案件も来るようになりました。
その会社がマーケティング系の制作会社のせいもありますが、マーケティングや経営関係の案件がよく来るようになりました。
最初はWeb制作やシステム開発などの記事もあったのですが、最近は減ってきていて、いかにも「おじさんライク」な記事担当になっている感じです。
マーケティングや経営も、従来ほとんど知らない分野でしたが、やっているうちに面白くなり、今ではわりと得意分野になっています。
仕事を始めてから「ITパスポート試験」にパスし、その知識も仕事に役立っていると思います。
自分のなかに答えはなかった
考えてみると、音楽の趣味だって学生時代や20代の頃に出会った友達の影響が結構あるし、自分が最初から持っているものがずっと続いているようなことってあまりなかったと思います。
仕事は好きなことをアレコレと、いろいろやりましたが、最終的に向いてなくて辞めたとか、興が冷めた(つまり飽きた)とかいうものもあります。
現在のライターの仕事は自分に合っていると思えるし、それなりに充実感があるのです。
かつて充実していた企画の仕事も、その要素は現在の仕事のなかにもあるような気がします。
結局、自分がムキになってやったことって、最終的には続かなかったなあというのが正直な感想です。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?