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企業イメージ ≒ ブランドイメージ

ソニーという会社の企業イメージは非常に高くて、特に音響機器(音が出るデバイス)でのSONY(ソニー)ブランドのイメージは絶大なものがありますね。

企業イメージが強かった時代

かつてのメーカー製品は、〇〇(会社名)の〇〇(製品)という認識がされていて、ソニーに関しては「ソニーのラジオ」という風にまずは捉えられていたと思います。
松下は「MATSUSHITA」「National」「Panasonic」などの商品ブランドが早くからあって企業ブランドのようにもなっており、「ナショナル(松下)のテレビ」という風に捉えられていました。

そういったシンプルな時代から、徐々に製品ラインナップが増えて来たときに、それぞれのラインナップにシリーズ名のような商品ブランド名が付けられていき、広告やエンブレムなどで前面に出ていったと思います。

  • ソニーのBCLラジオ → スカイセンサー

  • 松下のテレビ → パナカラー → ビエラ

うちにもスカイセンサー5900という70年代のBCLラジオがありまして、今でも動くのですが、当時の定価が27,800円だったのに、今、中古市場でそれ以上の値段が付いたりしているんですよね。50年ぐらい前の中古ラジオなのに、値段が変わっていないなんて!

当時、BCLラジオは松下の「クーガー2200」ソニーの「スカイセンサー5900」が人気を二分していました。
性能的には松下が1番で、ソニーが2番でしたが、ソニーの音質がとても良くて、単なる受信機とは別の魅力もあったわけです。

それでも、やはりRF-2200はクーガーである前に松下製だということ、ICF-5900はスカイセンサーである前にソニー製だということが、非常に大きな信頼感を持っていたと思います。
企業の信頼感があるから、商品ブランドが活きていたと思います。

商品・サービスブランドの時代

現在は、商品やサービスのブランド名が一人歩きしているものが多いと思います。
パソコンのVAIOは、ソニーのVAIOではなく「VAIO株式会社のVAIO」になりました。オリンパスのカメラは「OMデジタルソリューションズ株式会社のカメラ」になりました。

そういうものじゃなくても Android と Google のイメージが結びつかない人もいるでしょうし(そんなことないか?)
スマートウォッチの Amazfit が「シャオミ」の関連会社の「ファーミ」の製品だということをイチイチ考える人も少ないのではないかと思います。(ちょっと例がマニアック過ぎました😁 )

それでも「どこが作ってる」が強いかも?

それでも Android は Google だから信頼感があるのかもしれないし、Amazfit はシャオミだから信頼感があるのかもしれないですよね。

その観点からすると「VAIOがソニーから離れた」とか「PENがオリンパスから離れた」と言われることは、かなりマイナスの要素があるなと思うわけです。他にも、パソコンの ThinkPad は、IBMからレノボに移ったことでマイナスになったブランドだなと感じています。(もちろん、無くなるよりはずっといいわけですが)

今後の動向は気になるところですが、やはりどうしても、ソニーの方が良かったんじゃないか?とか、オリンパス時代は良かったとか、色々言われ続けるんでしょうね。
新たな会社が頑張って信頼感のある企業イメージを構築し、商品ブランド自体のイメージや価値も高まって行くのが望ましいし、そうあるべきなんだろうなあと思います。

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