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誕生石の誕生 彗星と成田山(2024年10月2話)

 今年の10月は、暑いのか寒いのか分からない妙な季節でしたね…。

 令和時代の日本列島を舞台に、美少女キャラ達と主人公あなたが紡ぐブログマガジンです。

私小説『地球学徒の日記


10月17日(木曜)
野毛山(横浜成田山)にお参りしよう!

南武 横浜市 中区 大岡川
南武 横浜市 中区 大岡川

 今日は、写真撮影のため野毛山へと向かう事になりました。桜木町分館(吉田町)で昼食を済ませた後、大岡川(都橋)を渡って野毛町に入り、そのまま西北西へと歩き続けて西区に入った所に、野毛山公園があります。

横浜市 西区 老松町
横浜市 西区 老松町

 野毛山は、横浜西区の南東部にある丘陵地です。関東大震災(1923年)の復興事業として、1926(大正十五・昭和元)年に日本庭園と西洋風庭園を兼ね備えた野毛山公園が開園しました。第二次大戦で陸軍や米軍に占領された後、日本庭園地区に動物園を建設するなどの再整備を経て、現在の野毛山公園が出来上がったそうです。

 また、公園の北東には横浜成田山 野毛山延命院という寺院があり、こちらも見晴らしの良い高台になっています。

西区 宮崎町
西区 宮崎町

 横浜延命院は、1870(明治三)年に創建された寺院(新義真言宗 智山派)で、不動明王など大乗仏教の神々が祀られています。

 野毛山の北には横浜伊勢神宮(伊勢山)も鎮座しており、野毛山の豊かな自然と共に、神仏の霊験を感ずる聖地となっています。


 翌々19日(土曜)にも、皆で再び野毛山に行きました。この日は、動物園エリアを中心に散策しました。

 この日、電子聖書『ユーバージョン』の読書プラン「恵みと感謝」を読み終えました!


10月20日(日曜)渋谷本町
Upper:1

相模(神奈川県)逗子市 久木地域
相模(神奈川県)逗子市 久木ひさぎ地域

 本日の昼間は、湘南逗子でインド哲学について勉強しました。

 この日に読了した『輪廻転生とカルマの法則』という教書では、ヒンドゥー教・仏教やキリスト教・イスラムなどの様々な思想を比較しながら、死や来世について考察しています。


東京 渋谷区 幡ヶ谷本町

 夕方、私達は渋谷本町(西新宿五丁目駅前)に移動し、梨木なしきつむぎ様らが出演するイベント「Upper:1」を観覧しました。

 今回は、会場が盛り上がる「上げ曲」だらけのライブだったので、お客さん達も大変元気でした。

 終演後、交流会で記念撮影する時の梨木さんは、可愛らしいメイド服でした。

 終了後、イベント会場の上階にあるインド料理屋さんで、チーズナンセット(チキンキーマカレー)を頂きました。そう言えば、今日の昼食もインド家庭料理でした…w


10月24日(木曜)聴くドラマ聖書
「雅歌」と「黙示録」を読む(第224回)

 さて、今日は「皆で聖書を聴く会」の日です。

 最初に「詩篇」第五巻142編を拝読します。

 次に、今回のメインテーマである「雅歌」について学びます。

 雅歌は『旧約聖書』の「諸書」に分類され、広義には「知恵文学」の一冊にも数えられます。

 その内容は、ソロモンSolomon(紀元前10世紀)の恋愛抒情詩で、女性の肉体美を讃える官能的な表現など、聖書の中では異色な雰囲気になっています。但し、聖書の物語は、最終的には全て神に行き着くようになっているので、雅歌に描かれた「男女の愛」を、ユダヤ教徒は「神とイスラエル」の、そしてキリスト教徒は「キリストと教会」の愛と捉えています。

 本文は8章まであり、そのシナリオは五つの場面に分けて考察されています。その中には、幾つか興味深い記述も見られます。

 こちらの5章には「純金」「トパーズ」「サファイア」「大理石」というように、王のたくましさを宝石で表現しています。聖書には、様々な宝石鉱物の名前が登場しますが、ここもその一つと言えます。

 もう一つ、現代人が読んで少し戸惑ってしまうかも知れないのが、こちらの6章です。

 要するに「俺には60人の妻と80名の愛人が居て、ほかにも多数の娘をキープしているが、それはそれとしてお前を一番愛している!」そうなのですが、こんな告白で本当に大丈夫なのでしょうか…?(笑)

 そんなソロモン王の政治は、ヘブライ王国(古代イスラエル)を繁栄させる一方で、国民を重税で苦しめるなどしたため、彼の死後、王国は分裂し滅んでしまいました…。

 但し、この台詞を「神は、全ての人間を(各々唯一の存在として)愛している」と解釈すれば、宗教的には筋が通りはします。

 こうして「雅歌」は完結。次に「黙示録」(新約聖書)19・20章を読みます。

 19章の内容は「喜び叫ぶ天の大群衆」「小羊の婚宴」「白馬の騎手」「王の王の勝利」で、未来の私達を待ち受ける、最後の試練の時代です。ここに、先程の雅歌の解釈である「神と人間の愛」が反映されています。

 そして、次の20章は「千年間の支配」「悪魔、底なしの穴へ」「サタンの敗北」「最後の裁き」です。キリストと殉教聖者が復活し、最終段階の地上世界を統治するという「千年王国」が描かれています。

 黙示録も、もうすぐクライマックスです。

 最後に「詩篇」第五巻143編を拝読し、今週の会は終わりました。

 今日は、五反田(品川区)の定期診療にも向かわねばなりません。


 金曜日のブッククラブ(オンライン読書会)では『心の刷新を求めて』第9章「体の変容」を読みました。この章の内容は「裏切られた体」「体は私の所有物ではない」「体の唯一の妥当な用い方」「混乱する体」「一歩ずつ進む」「安息日とは」などです。特に、今回は「自分の体は、自分の所有物か?」という問いが重要なテーマになっています。

10月25日(金曜)
天文部 電波で観る宇宙

 今週末の天文部では、以前から話題になっている紫金山アトラス彗星を観察する予定でした…が、天気が曇っているので、室内での天文講座だけ実施する事になりました。

 今日は、主に電磁波について学びました。電磁波は、携帯電話などの情報通信技術だけでなく、現代の天体観測においても重要な役割を果たしています。電磁波の中でも、波長が長い電波は遠くまで届くので、地球外宇宙とのデータ送受信に役立ちます。

 具体例の一つとして、陸前川渡かわたび温泉(宮城県 大崎市)の宇宙電波観測所が紹介されました。これは、東北大学(地球物理学専攻)と星槎大学によって共同運営されています。

 宇宙から地球に到達した電磁波の多くは、地球の大気によって道を塞がれ、それを突破できる電磁波だけが地表に届きます。例えば、この川渡観測所が受信している電波を調べると、私達が通信用に使っている人工電波のほか、天の川から約2万7000年前を掛けて地球に届いた自然の電波も含まれています。でも、もし…人間が住んでいないはずの遠い天体から、人類のような知的動物しか発信できない複雑な電波が見付かったら…?


10月26日(土曜)
彗星の特徴

 土曜日も曇天なので、湘南大磯町での彗星観察会は中止されました。その代わり、今回を含めた様々な彗星について、写真を見比べながら共通点・相違点を学ぶ事にしました。

 まず、地球から彗星が明るく見えるのは「彗星自体が発光しているのもあるが、太陽の光を反射している(自力では発光していない)事によるものが大きい」という事です。

  1. 太陽光(可視光線)の反射による輝きの割合が多い彗星は、赤黄白系の色に見える。

  2. 彗星から蒸発してガス化した成分が、太陽の紫外線に反応して青緑色に発光する。これを繰り返すと、彗星は乾燥した暗い小惑星に変わってゆく。

  3. このほか、太陽熱による電離(粒子が電気を帯びる)で発光する場合もあるが、これは地球からの見え方にはあまり影響しない。

 彗星は、太陽など恒星のように核融合反応しているわけではないので、太陽からの光熱エネルギーを浴びる事で輝いているという事になります。

 次に、彗星の動き方を考察すると、天体の軌道は「近日点」「離心率」「軌道傾斜角」など六つの要素で決まります。また、太陽系の天体の多くは、地球と同じく西→東の向きに公転していますが、彗星は逆向きに公転する物もあります。

 これらの情報に基づいて、今回の紫金山アトラス彗星を考察してみます。

 ます、紫金山彗星は赤く、予想されていたほど明るくはなかったので、太陽光を反射しているだけで、彗星自身の発光反応は少ないと思われます。この彗星が、太陽・地球に近付くのは初めてのはずですが、ガス化する成分が少ない、既に乾燥気味の彗星だったようです。

 次に、紫金山彗星は「離心率1」ですが、これが意味する軌道の形は、普通の円形から大きく外れた放物線軌道であり、太陽・地球から離れたら、次回いつ戻って来るか分からない(二度と戻って来ない可能性もある)非周期彗星という事になります。この後、紫金山彗星は太陽系の外に出るとも、あるいは約8万年後に戻って来るかも知れない…とも言われています。なお、紫金山彗星の公転も、地球などとは逆向きでした。

 また、今回の紫金山アトラス彗星の接近・観測を通して分かった事は、彗星自体ではなく、人類の科学技術の変化です。それは…。


10月31日(木曜)聴くドラマ聖書
「イザヤ書」と「黙示録」を読む(第225回)

 先週に続き、今週の木曜日も聖書を読みます。今回の内容は…。

 最初に「詩篇」第五巻144編を拝読します。

 さて、先週の「雅歌」を以て『旧約聖書』の「諸書 知恵文学」ジャンルが終わりました。ここから先は、神がヘブライ(ユダヤ)人に伝えたというメッセージを書き記した「預言書」のジャンルになります。

 そして、その最初にして最大の預言書が、今回のメインテーマである「イザヤIsaiah」になります。

 紀元前922年頃、ヘブライ王国は南北に分裂し、南部はユダヤ王国になりました。その王族出身で、前8世紀に首都エルサレムなどで活躍したのが、本書の著者とされるイザヤです。

 イザヤ書の興味深い点は、聖書全体の縮図のような構造になっている点です。イザヤ書の内訳は、前半(第一部39章)と後半(第二・三部27章)に分けられますが、これは『旧約聖書』が39巻、そして『新約聖書』が27巻なのと一致しています。また、そこに描かれている物語も「古きエルサレム(旧約)の終わりと、新しきエルサレム(新約)の始まり」という、聖書全体のシナリオを凝縮したものになっています。

 今回は、その第一部から読み始めてみましょう!

  • 1章(ユダの審判・イスラエルの反逆・シオンの審判と救い

 ヘブライ人、特にユダヤ王国の人々は、正しい人生観を忘れ、邪教崇拝と弱者抑圧という堕落した政治を行っていました。そんなヘブライの国々は、メソポタミア(イラク)北部のアッシリア王国から攻撃を受ける事になります。

  • 2章(主の山・終末の平和・主の日・高ぶる者に対する審判

 ユダヤは神の裁きを受けるが、それを乗り越え、罪を赦された後には、エルサレムが世界の首都になり、全ての戦争が終わるという予言。

  • 3章(エルサレムとユダの審判

 国民の堕落と、政治の失敗による無政府状態について。これは、歴史上のユダヤ王国だけでなく、私達の未来に対する警告でもあるのかも知れません。

 次に『新約聖書』から、イザヤ書の予言と関連が深く、エルサレムの未来について描かれている「黙示録」22章(新天新地・新しいエルサレム・栄光の都)を読んでみましょう。

 エルサレムを中心とする新世界が誕生し、そこには「海」や「夜」が存在しない事などが書かれています。聖書を記した人々は(多くの日本人の感覚とは異なり)海を「邪悪」の象徴だと捉えていたようです。そして、現代文化に大きな影響を与えたのが、有名な次の箇所です。

 新世界のエルサレムは「12人の天使が門番を務め、その城門にはヘブライ人12部族の名前が、土台には12使徒の名前が刻まれ、それらは12種類の宝石などで創られた」都市だと書かれています。そして、この「12の部族と12の宝石」という聖書のアイディアこそが、自分の誕生日や星座をパワーストーンと結び付ける「誕生石」の原案だと考えられているのです。

 そんな事に想いを馳せながら、最後に「詩篇」第五巻145編を拝読し、私達の神無月も終わりを迎えました。




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