コンロでパンを焼く遅く起きた朝。
セラミック網をガスコンロにセット。
お湯を沸かして珈琲豆をみるっこで挽く。
その間に一服して
(やめてだけど失恋して傷心中だからよし)
お皿の上に友達からもらったみかんを剥いて乗せる。
その間にパンが焦げないように何度も何度もひっくり返す。
お湯が沸いたら珈琲を淹れる。
今日は丁寧になんか淹れたくない気分。
お湯を入れて4分待ってプッシュするプレスタイプにした。
セラミック網は凶暴。
いい仕事をするけれども
一瞬でパンを丸焦げにする。
今日は端っこが黒いラインになった。
人差し指の爪の背中で軽く焦げを落とす。
香ばしいパンにはちみつバターを塗る。
珈琲も出来上がった。
これだけで私は満たされる。
自己肯定感が高くなってしまう。
こういう時無心だから良いのだ。
これだけやったんだから、
あとはもうお風呂に浸かってメイクをして
ちょっと仕事ができそうなんだろうと見える
服とバックと靴を履いて
にこにこっと笑顔で打ち合わせに行く。
全てはにこにこの笑顔のためにはじまる
遅く起きた朝のパン。
色々あるよね。
だから自分のご機嫌は自分でとりたいな。