読書日記 【無理ゲー社会】
こんばんは。
久々に本を読んだ。ごく最近出版されたばかり、キャッチーなタイトルの『無理ゲー社会』、作者は橘玲さんだ。
アマゾンの売買履歴によると、私は2004年の12月に橘玲さんの以下の本を5冊一気に買って読んでいる。どんな内容だったかは覚えていないが、多分その後の私の税金やお金に関する考えに何らかの影響を及ぼしたと考えられる。
1.『世界にひとつしかない「黄金の人生設計」』、
2.『マネーロンダリング』、
3.『雨の降る日曜日は幸福について考えよう』、
4.『得する生活ーお金持ちになる人の考え方』、
5.『「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計』
その後も彼の本は買って読んだが、内容がお金の事より社会的な事に移っていった様に感じて、私の興味からズレたのか、熱心にはフォローしなくなった。
しかし、今回は何が無理ゲーなのか知りたくて又本を手に取ってみる事にした。
日本を含め世界で起きている非モテ男性が起こす無差別殺人の話から始まるので、そういった無理ゲーが中心なのかと思った。しかし、話はもっと深く広い。世界中の様々な不公平と不平等は何が原因なのか、それは無くせるのか、そして科学と技術の凄まじい発達と共に新しい社会が今後どうなっていくと著者が考えているか語られていた。
そんな中でも個人的に印象に残っているのは、以下の部分だ。
①日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない
②日本人の3分の1以上が小学校3〜4年生以下の数的思考力しかない
③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない
④65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない
さらに驚くのは、この惨憺なる結果にもかかわらず、すべての分野で日本人の成績は先進国で1位だったことだ。
本人に興味が無くて希望した結果がこうなら、しょうがないと思う。しかし、そうじゃ無いのなら政府がもっと積極的に学ぶ機会を与えて、この状態を改善する様に努力して欲しいと思った。
本の中にはWorld Economic Forumのグレイト・リセットの話も出て来る。そして、興味深い事にというか、残念な事にというか、橘玲さんの示唆する未来も、小説『ハーモニー』の結末と同じだった。