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大谷八千代童話集

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今までに書いた童話をまとめました。子どもというより大人向けなのかもしれません。ご感想お寄せいただけるとうれしいです。
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記事一覧

応募作公開【ないしょのはなし】

おふとんの中で、アーリーは、とっても「いいこと」を 思いつきました。 アーリーは、春に …

大谷八千代
9か月前
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鳴かない鈴虫と飛ばない蝶

鳴かない鈴虫は、飛ばない蝶に、出会った。 うろこ雲が広がる空の下だった。 「なんで鳴けな…

136

絵のない絵本【青いココロ】(全話)

ココロは、まっさおな雪の朝に生まれました。 空みたいに深くて、太陽みたいに透き通った目を…

大谷八千代
11か月前
73

絵本【ココロ】#全話完結・絵×文の絵本づくり

ココロは、まっさおな雪の朝に生まれました。 ある時、ココロは、お母さんの笑顔を映した赤ち…

98

【忘れられない手紙】ショートストーリー

ルカは、海を見ていました。 仕事帰りに、いつも道路から眺めているだけの海に寄ったのです。 …

77

童話【耳をすましてごらん】朗読あり

カサカサカサ  耳をすますと森の中で音がします。  野ネズミの親子が、落ち葉を踏んで、ど…

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【いいやつら】超短編

ゆうちゃんは、いいやつらに囲まれている。 ペットボトルは「飲み残しても大丈夫ですよ」。マグカップは「あったかいうちにどうぞ」。ペンは「いい考え出るといいですね」と、言ってくれている。 だから、気の向いたときにペットボトルでジュースを飲んで、マグカップのココアで温まって、お絵かきをした。 ゆうちゃんは、気持ちよく暮らしていた。 ある雨の日、おうちの前に倒れている者がいた。四角くて、薄くて、小さなテレビのようだった。ゆうちゃんは、それを拾っておうちに入れて乾かした。 す

あたたかな家出

澄んだ冬の空のようなブルーのマフラーを手に、お母さんは、ニコニコしている。わたしの大好き…

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【地球のキセキ】宇宙SF

ひろし君は、光の速さで地球から遠ざかっていた。ロケットに乗って。たったひとりで。 ロケッ…

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ウグイス、つかまえた

風が気持ちよく頬をかすめる春の日、 ちーちゃんは、お父さんお母さんと公園にお花見にやって…

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魚の王国

小さな池の岩かげから飛び出したのは、大ブナ。銀紙をパンっと張り付けたようなからだで、小ブ…

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【きんぼし】-星にならなかった少年の物語-

小さな村の小さな家に男の子が生まれました。ずっと子どもがほしかったお父さんは大喜びで、「…

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【ふつうじゃない子】改め【星の子】

いつも読んでいただき、ありがとうございます。私は現在、未完成の物語を公開し、みんなの感想…

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