【1分で読めるミニ記事】筋肉が赤い理由:ミオグロビン
みなさんは筋肉がどうして赤いのか知っていますか?
実は、この色にはミオグロビンというタンパク質が深くかかわっています。
このミオグロビンが筋肉中にあることで、赤く見えるんですね。生物系の方は知ってるかもしれませんが、私は全然知りませんでした。
今回はそんなミオグロビンというタンパク質について紹介したいと思います。
ミオグロビンとは
筋肉に酸素を貯めておくタンパク質です。
wikipediaより引用
クジラやイルカといった動物は筋肉中に豊富にミオグロビンを蓄積することで長時間、海に潜ることができます。
ミオグロビンは、私たちの赤血球に含まれているヘモグロビンの親戚のようなものです。名前も何となく似てますね。
そして、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンに対して、筋肉中に酸素を貯蔵するミオグロビン。どちらも酸素を吸着するヘムを含みます。
またミオグロビンは親戚のようなヘモグロビンと構造が異なるため、酸素のくっつき方が若干異なるようです。しかし、酸素とくっつく力が強いようです。
タンパク質構造解析の歴史の始まり
ミオグロビンは一番最初に構造がわかったタンパク質ともいわれています。非常に複雑な構造を持つタンパク質ですが、その歴史はここから始まったんですね。
とはいえ、タンパク質は生き物ではないですが、環境によって動きを持つ小さな生き物(もしくはロボット)のような物質です。最初にわかったというのミオグロビンの基本的な立体構造であり、それが酸素を取り組む機構については最近まで研究されているような物質です。
それぐらいタンパク質というのは奥が深いんですね~
最後に
今回は、筋肉中に酸素を貯蔵するミオグロビンについて紹介しました。
ちなみに、私たちが普段食べる赤身魚や白身魚の違いは筋肉中のヘモグロビンとミオグロビンによって変わってくるなんて話もありますね。
そうやって考えると、私たちの身近なところにタンパク質の不思議な科学が潜んでいるんですね~