頑張らないほど◯◯が良くなるのは、本当だった
たとえば電車に乗っている時、「この車両の中できっと私が1番かもしれない」と思うようなことがひとつだけある。
いろんなことに自信がないけれど、これだけは!と思うことがある。それは、姿勢のよさ。
のびやかな姿勢を身につけたら以前より疲れにくくなったし、取り立てて着飾らなくても自信を持てるようになった気がする、
私は出産後あたりから(授乳時の姿勢からか)巻き肩気味で、骨盤を立てて椅子に浅く座るような姿勢はすぐに疲れるようなタイプ。
立ち姿勢は、片方の足に体重を預けて「休め」のポーズがラクだった。
でも今は自然と体幹や背骨がまっすぐのびている状態が気持ちよく、うまく脱力できる。
また、いつからか「正しい」よりも「ラクで自然で快適」なほうを選べる自分になっていた。
「ちゃんと、頑張る」をがんばっていた私を見ていた夫や周囲の人たち、驚いただろうな。
誰に遠慮することなく堂々と、ラクで心地よい選択を取れているのだから。(ガマンしていることもあるけれど)
そんな今の状態になれたのには理由があって、
◽️私のバイブル「魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本」に出合った
数年前、本屋で何気なく手に取った1冊。
著者はアレクサンダー・テクニークの指導講師、その身体技法を臨床に導入して成果を上げている理学療法士の大橋しんさん。
アレクサンダー・テクニークとは、よりよく生きるために体と心の扱い方を学ぶ学問だそう。
「しようとしていないのに、無意識にしてしまっていることをやめていく、引き算のメソッド」とあって驚いた。
心のことも書かれているとは、よくある「姿勢を正す」だけの本ではないかもしれない。
やり方は
魔法のフレーズをとなえてイメージ
↓
かたい所がゆらぐ
↓
まっすぐ骨が立つ
おまけに「頑張らなければ頑張らないほど姿勢はよくなる」ですと?
めんどくさがりな私のために書かれたかのよう。何度か読んで徐々に自分の中にしみついていった。
良い姿勢をキープするのには、トレーニングなどで筋肉をつけて体幹を鍛えるのが先決だと思っていた。
そのためだけではないけれど私なりに筋トレやストレッチも続けているのだけど、大切なのは緊張から解放されて体をふんわりさせることだということ。
さて
魔法のフレーズを本より抜粋(頭から足へ順に10個)
頭の中で小舟が静かにゆれています。
背骨が鎖のようにゆれています。
目玉はいつも水の中で漂っています。
歯茎に血液が通い、舌はおもちのようにふっくらしています。
春、アルプスの雪がとけるように、両肩がゆっくり離れていきます。
胸と背中が広がり、呼吸がさざ波のように行ったり来たりします。
体の中を落ちる滝を、鯉が下から上へエネルギッシュに昇っていきます。
骨盤はワイングラスの底。いつも静かにゆれています。
足に沿って、砂時計の砂がまっすぐ落ちていきます。
吐く息で体がゆるみ、吸う息で背骨が立ち上がっていきます。
かわいいイラストと一緒にフレーズを唱えるとイメージがわきやすくておススメ。イラストに癒されます。
特によく使うお気に入りは1、2、4、5、8
◽️バイブル本は、サロンのお客様のさまざまな姿勢のお悩みにも寄り添ってくれた
お客様の中には余計な力が入りがちな方が多く、ある方は「力を抜いてくださいね」と言うと「無意識に力んでいて、寝る時も手のひらをグーにしているほどなんです」という。
第一印象から肩が上がっている方や、立ち姿勢は骨盤が後傾ぎみの方。
また、姿勢を正そうとはりきった結果の反り腰姿勢など。
自分もそれらに近いものがあったので、そんなことは指摘されたくないというのもわかるし、ストレッチで整えましょうと言われたとしても「わかっているけどできないのよ~」と卑屈になってしまう。
そんな時、この本は押しつけがましくなく、やさしく寄り添ってくれた。
やる気ゼロでも大丈夫〜♪ってね。
これができるようになると人生の質が、生きやすさが変わってくるという言葉は、心強くて、スーッと入ってきて、いつしか私の味方となっていた。
本を貸してあげた何人かの方は後に同じものを購入されり、魔法のフレーズをスマホの待ち受け画面にして目につくようにしていたり、
お客様にとっても、大切な1冊だ。
◽️バイブル本は「姿勢」のことだけでなく自然体の自分で生きていくために大切なことを教えてくれた
心と体がお互いに影響し合っているのは当たり前で、ならば魔法のフレーズで普段からゆらぎのある姿勢をキープしておくことが、平常な心でいられるのでは?
椅子に座っていて、気づいたら姿勢が乱れていることもたまにはあるけれど、魔法のフレーズでいつでもリセットできるということ。うん、まさに魔法だー!
私の場合、ただ立っている時、何もしない時、瞑想したいときなんかに、自然と魔法のフレーズをイメージできている気がする。
本のまとめである第5章『体をかためない頑張らない生き方』は感動で、ぜひ読んでいただきたいのです。
特に「よけいな思考」を断ち切って「いま・ここ」に立ち戻る の部分。
呼吸と、ゆらぎのある姿勢によって「いま・ここ」に立ち戻ることができたら自然体の本来あるべき自分を取り戻せるという。
私の、セルフケアのバイブル本としてこれからも特別な1冊。
もし、姿勢に興味があって、心も体も軽くてラクになりたい方、自然な若々しさを手に入れたい方はぜひ手に取って読んでほしい本です。
姿勢のセルフケアはストレッチポールもオススメです↓
最後までお読みいただきありがとうございました。