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【写真館603】名を刻む
今日の一枚はコチラです。
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名古屋城天守台石垣を構成する石の一つです。この石は不明門を通って西に曲がったすぐのところあたりにあります。
名古屋城天守の石垣は、初代熊本城城主加藤清正公が築かれました。存外知られていませんが、清正公は名古屋ご出身です。
で、この石。真ん中のところ、わかりづらいですが「加藤肥後守内小代下総」と刻まれています。「加藤肥後守」は清正公のこと。清正公は、築いた天守の石垣に自身と家臣の名を刻まれたのです。
石垣は石を積んでつくりあげますから、まずはどこからか石を運んでくる必要があります。でっかい石をずずずっと運ぶのはとても困難な作業。伺うと、石はあまりにも大きく、重量があるため、運搬に堀川を使うこともできなかったそうです。
そんな大切な石ですから、だれかに取られたら大変! というわけで、お城の石垣の石にはあちこと刻紋があります。この「加藤肥後守内小代下総」もその一つ。
刻紋にはいろいろありますが、名前を彫るって…なかなかに豪胆ですよね(笑) でも、そのおかげで、こんなでっかいモノも一つずつ人の手によってつくられたものだと腑の深いところまで落ちるような気もするのでした。
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