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■2025年度共通テスト国語について②―実用的な文章のこと
えりたです。
今回は1月に行われた「大学入試共通テスト」国語の問題の分析、解説の2回目です。前回は大問1(評論)と大問2(小説)から成る「現代文」を取り上げました。
現代文に関しては、それぞれ小問が1問ずつ減っていたとはいえ、難易度は例年とさほど変わらず。丁寧に解かねば、あっという間に点数を持って行かれてしまう設定になっていました。
今回のお話は、2025年度からの新傾向の問題「実用的な文章(大問3)」についてです。
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2025年度の共通テスト国語で、もっとも大きく変更されたのは制限時間でした。今まで「80分」だったものが「90分」になったのです。これは些細なようで、かなり大きな変化だと思います。
また、それと共に、新傾向の大問が一つ増えました。模擬試験があるとは言え、確定した過去問のない中で本番を迎えることになりましたから、受験生の皆さんの緊張も一入だったことでしょう。
そのあたりのお話も含め、今回の新傾向の問題について詳しく分析、解説していきます。
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共通テスト国語や、「国語」に関する記事はすべてこちらのマガジンに収めてあります。よろしければ覗いてみてください。
ではでは、レッツゴー。
■「実用的な文章」とはなにか
さて、テスト問題を見る前に「実用的な文章」についておさらいしておきます。
■高校生に学んでほしい「実用的な文章」とは
ビジネス書や実用書の棚で、よく「実用的な文章」の書き方を指南する本に出合いますよね。そこからイメージされるのは、時候のあいさつや、目上の方へ失礼のない言葉遣いなど、書くときに気を付ける要素がたくさんあることなどでしょうか。
そんなイメージを踏まえた上で、これから大学へ入ろうという人に向けて、文部科学省が学んでほしいと考える「実用的な文章」の定義を見てみます。
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