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■2025年度共通テスト国語について①―現代文のこと

今年も共通テスト本試が終わりました。新聞に、問題と解答、また各予備校講師による解説が掲載されたのをご覧になった方も多いのではないでしょうか。そして、それらを解かれた方もいらっしゃることでしょう。

今年の共通テスト国語には大きな変化がありました。そのなかでも、「制限時間が80分から90分に延びたこと」はもっとも強く印象づけられるのではないでしょうか。

私自身は、以前も書いたように、「今年はこれが出る!」みたいな予想ではなく、何が来ても大丈夫な胆力と集中力を養っておくのが大事と考える方です(国語なのに、どこか体育会系…)。そうして、今年の出題を見ると、まさにそれが試されるような内容であったと感じられたのです。

では、今年の共通テスト国語では、どのような傾向があり、どのような力が必要とされたのでしょうか。そして、それはどのように養うとよいのでしょうか

この記事では、受験国語のプロとして、人生の半分を過ごしてきたワタクシこと、えりたがそのあたりをくわしく解説していきます。

プロの国語講師としての私のプロフィールはコチラにまとめてあります。

また、昨年の共通テスト国語のうち、現代文についてはこちらの記事にくわしく解説しました。

さらに、国語講師の私が「国語」という科目のもつ可能性や、楽しさを存分に炸裂させている記事たちはこちらのマガジンに収納してあります。

よろしければ、合わせて御覧ください。

ではでは、改めまして2025年度共通テスト国語―現代文のことに行ってみましょう。




■第1問 評論

■本文について―読みやすいけれども

2024年度と同じく、文章を一つ提示し、その内容に対する理解の度合を細部にわたってはかる問題形式であり、センター試験時と同じものでした。

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