なぜその言葉が響くのか。エガちゃん編【エッセイ】
あたおかの私は、昔からあたおかだったのだ。
芸人江頭2:50さんの、YouTube。
エガちゃんねるは更新されるたび欠かさず見ている。
更にはサブちゃんの替えのパンツも見ている。
エガちゃんねるでは、エガちゃんを好きでエガちゃんのYouTubeを登録しているファンのことを「頭のおかしい奴ら」と愛の呼称して楽しませてくれる。
略して「あたおか」である。
私にはエガちゃんの好きな言葉が幾つもある。
99人があきれても、1人が笑うなら俺達の勝ちじゃねぇか
あのね、目が前についてるのは前に進むためなんだよ
「努力」より先に「成功」が出るのは辞書の中だけ
人としての底辺?いいじゃねぇか!
どんなにどん底にいても、どんなにボロボロになっても生きれば!
生きること自体がお前の輝きだ!
これは一部。エガちゃんの言葉はどれも私に元気をくれる。
私は綺麗で立派な言葉も好きだけれど、こういう人間の血が滲んだような言葉にハッとさせれるのだ。
特に好きな言葉
『99人があきれても、1人が笑うなら俺達の勝ちじゃねぇか』
私は20代に一度、作家を目指しては挫折している。
目指したきっかけは読書好きな父の影響が大きかった。
父は作家ではないが、文章の才能は群を抜いていた。
あの頃はエッセイには興味がなくて(読むのは好きだった)、小説をひたすら書いていた。狂ったように、頭を掻きむしりながら書いては、幾つかの出版社へと応募した。
有名なコンテストに応募したのは2回。
かすりもしなかった作だった。
坊ちゃん文学賞へ送った作品なんて、酷いもので、締切ギリギリで最後は畳み掛けるようにピリオドを打った、駄作にも満たないものだった。
参加賞の図書カードと手紙が届いた時は、それでも嬉しかった。
「あぁ。あんな駄作にも目は通してもらえたのか」と。
私は、作家になりたいとの気持ちだけが先走って、大切なことに気付けていなかった。
それが「99人があきれても、1人が笑うなら俺達の勝ちじゃねぇか」に繋がるわけで、
どういうことかと言うと、私はとにかく馬鹿みたいに表面上の格好だけ磨いていたのだ。
文法とか語彙力とか描写に注力しては、さらに「流行りに乗ったあきれられない作品」を書くことに、血眼になりながら溺れていた。
本当はね、エガちゃんの言葉の通り、1人でも楽しんでもらえたら勝ちなのに、99人の目ばかりを気にして、書きたい作品を書けていなかった。
読み手を楽しませる気持ちが、落下して割れたどんぐりよりも無念で歪だった。
起承転結がどうのとか、語彙力がどうのとか、いいねの数字がどうとか、ペルソナとか、人気とか、流行りとか、肩書きとか、
創作全てにおいて、今の時代には関係ないのだと、とある出版関係者の方から教えてもらったのはここ最近で、
本当に大切なのは「偽りのないありのままの気持ち」なんだと思った。
それは小説でもエッセイでも変わらなくて、たとえ99人に読まれなくても、1人の心に響けば、それが書き手の幸せでもあるのだと思う。
※最低限の文脈は必要と思います。
ミステリー作品の公募に恋愛物を送ってはチグハグですし、背景の見えない自身の作文のような文体ではお話になりません😅
自叙伝などで自費出版なら別と思いますが。
20代のころ、あの時は、魔法のあいらんどとか、小説家になろうとか、ネット投稿サイトに書きまくっていたけれど、思えば「レビュー数」「いいねの数」「ランキング」だけを追いかけていて、創作もそれだけに近づけていた。
明らかにつまらなくブログのような(私見です…)作品が人気あると、とても嫉妬をした。
悔しくてその書き方を真似て、どうにかこうにか人気を出そうと意地になっていた。
今思うと哀れな行為で、自分を出していないわけで、そんな作品はレビュー数など増えるはずがない。
何よりも楽しくなかった。
ライバルがいることは心魂に火をつけてもらえるけれど、そこを履き違えると、自分を見失ってしまう。
小説を書いていて分かったが、一つの作品を書き上げるには相当の気力と技量とメンタルが求められる。
完結できると達成感は味わえるけれど、自己中心な達成感であってはならないと思った。
でもね、上手くいかなくなると人というのは道が知らず知らずに外れちゃう。
もう私はそこを追求はしないと決めているが、それでも悶々とする時はある。人間だから。
そんな時、エガちゃんの言葉を思い出しては、
「ありのままで喜ばれる創作とは」を念頭に置いて書くように心がけている。
私は、読んでいてホッとしたり、フッと鼻先が鳴ったり、くだらねぇと思ってもらえたり、そんなこともあるのかと知ってもらえたり、誰かを救えるような情報だったり、そんなことを書いていきたい。
踊るような雰囲気の作品を書いていくこと。
それで楽しんでもらえたら、幸せである。
読む本は様々で、童話や児童書も好きだし、ライトノベルも好きだし、本格ミステリーやホラーも好き。
でも書く事と読む事は別であることは忘れてはならない。
人はね、好き好きがあるから、エガちゃんの言葉に何も感じない人もいるだろうし、私と同じ気持ちになる人もいると思う。
もう一つ、エガちゃん名言。
『人としての底辺?いいじゃねぇか!
どんなにどん底にいても、どんなにボロボロになっても生きれば!
生きること自体がお前の輝きだ!』
私は、「底辺」と世間では振り分けられる方の人生なのかもしれない。
なぜなら、それは自分がそう思ってしまっているからだ。
生きること自体が輝きなのだから、そんなこと屁のかっぱであるのが、私の生きる道なのだと信じようと思う。
そんな私は、あたおか中のあたおかである。
最後までお読みいただきありがとうございます!
また来てね💖
~おまけ~
エガちゃんが体調不良でYouTubeを休業していた時期があった。
最近の生配信で分かったことだけど、鍼灸をしたら一気に回復したと言っていた。やっぱり鍼は良いのだと思った。
そしてエガちゃんねるのテロップは、秀逸すぎて面白い!あのセンスと編集は素晴らしいの一言★Dさん流石です!