
素晴らしい日本人
日本には素晴らしい人がいるということに感動した日だった。
朝、妹からの電話で、
「これから確定申告書を提出しに行くけど、私は税務署に行く。でも、その間、お姉ちゃんは買い物でもする?」
と言われ、ノーと言わない私(笑)はついていくことにした。
今日はとても良い天気だし、暑い。
急に暑くなってしまったね。
ゆうべ、マドリッドの友人と話したら、
「こっちは寒くなって、ずっと雨ばっかりで、今週も雨みたいだよ。」
と言っていた。
(そうなると、明日の公園ヨガはオンラインになるので、繋いで、参加してしまおう!!しめしめ・・・と思っているひまわりん子!)
税務署近くに到着すると、交通量も増えてきた。
車を停めようとしていた駐車場では満車。
そこで待ってる車を何台も見て、妹は他の駐車場を探すことにした。
税務署の前を通ると、長蛇の列があったので、アイデアが浮かんだ。(こんなアイデアは誰でも浮かぶのだろうけど・・・)
妹が駐車場を探して、車を停める係。
買い物は後に回して、私が列に並ぶ係。
(席取り・・・っていうのか?)
スペインでは、色々なところで長い列が出来るけれど、今では税務署はすべてが予約制なので、並ばない。
日本では、毎年、確定申告書の提出に並ばなければならないのかと思っていたら、前にいた人が横にいた人に、
「去年は最終日に来たけれど、並んでなかった。」と話していた。
後で妹に聞いたら、昨年はコロナの関係で提出期日が延びたことを知り、だから、こんな長い列は出来なかったのかもしれない。
蛇行方式の列で、数えたら、私の前には100人程いた。
私の前後は高齢者。
前は息子さんに提出を頼まれたおばあさんで、
「朝食も食べずに来たけど、この列から出たら、また最後になってしまう。」と心配していたので、
私は、「この順番を取っておきますから、食べに行ったらどうですか?」と勧めたけれど、「ありがとう。大丈夫です。」と断られた。頑張るおばあさんだ。
後ろにいたのは、キャスタ-付きの歩行器で歩くおじいさん。
「こんな暑いのに、日なたで待たなくてはならないだなんて、高齢者たちは何とか優遇してしてもらえないんだろうか?後ろのおじいちゃんなんてかわいそうだ・・・」
と思いながら、何もできない私。
あ~あ、こういう時に、何か強い権限と力が欲しいなぁ。
15分くらい経つと、やっと蛇行の一列目に来て、横には建物に沿った花壇があった。
その花壇の縁の高さがちょうど座れそうだったので、この縁に高齢者が座れるのではないかと思ったけど、よく見たら、朝撒かれた水で濡れていたので、おじいちゃんに「ここに座れますよ。」と言えない。
(心の中)「あ~、かわいそうに・・・何もしてあげられない・・・あと、少しだから、頑張って!」
そこへ、やっと妹が来て、「ありがとう。あとは私が待つから、お姉ちゃんは買い物に行っていいよ。」と言われた時、
花壇の縁をタオルで拭き出した男性がいた。
縁の長さは4メ-トル位。
タオルで全部きれいに水を拭きとってくれた。
小さい声で妹と「ありがとう」と言って、その男性を見ていたら、
なんと、彼は自分のいた列に戻ったのだ。
税務署関係の人ではなく、私たちと同じ税金申告書の提出をするのを待っている人だった。
それも、自分が持っていたタオルを使って、何も言わずに、その縁に誰でも座れるようにしてくれたんだ。
妹と二人で感激した。
「え~~?税務署の人じゃないの~~??」
日本にはこんなに心の優しい人がいる。
素晴らしい心の持ち主。
無償の愛。
私の心の中では拍手していた。
本当に拍手しても良かった。
こういう人がいる限り、日本は大丈夫なんだと安心した。
+ + + +
今日は二つお知らせをいただきました。
一つはスクショ失敗してしまいましたが、
と

でした。