木を叩く - Knock on wood
「Knock on woodノック・オン・ウッド」という言葉があります。
この言葉の由來は不明のようですが、ケルト人の信仰に起源を持つ風習に関係あるのではないかと言われています。
彼らは木には精霊などの不思議な存在が住んでいて、悩みを聞いてくれ、それを解決してくれると信じていました。
精霊を呼び出すために木に近づき、右手で優しく3回叩いて悩みを打ち明けるのだそうです。
スペイン語でもTocar madera(トカール・マデーラ)と言って、「木を触る」という言葉があります。
仕事で会話していて、初めてこのフレーズを聞いたときには、何故そのようなことを言うのか疑問でした。
何故かというと、そう言ってる時に、木で出来ていた机を触っていたからです。
それは、幸運を呼びたいとき、運気が悪くならないようにお願いしたいときに言う言葉で、木そのものでなく、木で出来ているものが近くにあればそれを触るのだということを知りました。
木の多い日本でも同じように、木にも神様が宿っていて、木にハグすると癒やされると言われますね。
私も仕事で何度も飛行機に乗る前には、「守ってください。」
そして、帰った時には「戻れました。守ってくれてありがとうございました!」と感謝しながら、ハグをしていた木があったのを思い出しました。
周りにいたおじさんに「何をしてるんだ?」と聞かれたこともありましたけど。
ただ、あの木は伐採されてしまって、私はたくさんのお願いをしていたけれど、何の力もない私にはお返しすることが出来なかったことが、とても悲しかったです。
でも、あれから、切株になってしまっも、さわって、ありがとうと言ってあげています。
お願いだけでなく、感謝すれば木も喜んでくれますよね。