「長く一緒に働きたいボスって?」の問いから考える "関係性" における “自身の立ち位置のスタンス”
「長く一緒に働きたいボスって?」 という "問い" が、”外資系企業” “日系企業” それぞれの勤務時代のメンバーとの二夜連続のお食事会で出てきました。
【外資系企業時代メンバーとのお食事会にて】
話の流れのきっけかは、先に開催された 外資系企業勤務当時の直属メンバー含めたディナーでの会話から。
最近ご結婚された彼は、式場下見で受けたサービスが Comfortable ではなかった(心地良くなかった)ということです。なぜなら、”説明を受けたい範囲” と “自分たちで決めたい範囲” がはっきりしているためです。自分たちで決めたいことに対して、「他のカップルさんは〇〇ですよ」、「それはあまりウケがよくないですよ」など、関わりの無い他者との比較や少々否定に近い介入があったということです。代替案を提示してくれるならまだしも、望んでもいないところに “過干渉” だったわけなのです。
その話の流れから、”一緒に働く人” の話に移っていきました。上記の “過干渉” の実例は、私の後に上司となった方から受ける感覚に類似していたそうです。具体的には、「その場にいない他の同僚の話を出しては比較するような発言がある」、「自分の発言や意図などを “理解しようとする前に”、否定的発言や指摘が入る」などの行動だということです。(ちなみに、今の上司は違う人のようです)
で、「長く一緒に働きたいボス」 について語り出したのです。
■ 意志に軸があり、決断も早く、背景・目的・意義の共有がある
■ 信頼して権限や仕事を委譲してくれるが、責任を持ってくれる
■ 距離を取る・向き合う・動機付け・鼓舞が臨機応変で絶妙
■ 自分が見えていないブラインドスポットに気づきを与えてくれる
■ 自分の可能性を信じてくれて、unlock(解放)してくれる
■ とりあえず、心身が逞しい (!)
...などでした。
その彼は米国育ちで英語のみでの会話ゆえ、”inspire”, “unlock”, “potential“, “meaningful”, “feedback”, “tough” などシンボリックなワードが飛び交いましたね。
【日系企業時代メンバーとのお食事会にて】
その翌日が、日系上場企業でCHROをしていた前職時代からプライベートでも親交を続けている方々からのお食事のお誘いでした。好奇心から、前日盛り上がったこのテーマでの話しを振ってみました。そこで出たことは..
■ 一緒になって考えてくれて、教えてもくれる
■ 無駄な会議や仕事、そして作業を振ってこない
■ 評価を適切にしてくれて、説明にも納得性がある
■ 個人の考え・意思・働き方などの多様性に理解がある
■ キャリアや仕事以外のことでも信頼して相談できる
■ とりあえず上層部の言いなりにならない(!)
...などでした。
前日のお食事でのポンポン湧き出てくる空気感とは異なり、この日はなんだか “リアリティ“ が混在した雰囲気でして、私が思わず突っ込んだのは、「これって、自分の上司がしてくれないことを言ってるだけじゃないの??」って…笑。
これら興味深い反応の "違い" は、それぞれの置かれている環境が起因していたり、個々の観点・持ち味であったり、本来、尊重されるものだと思っています。また、たまたま集ったお食事会メンバー数名での話ですので、これが “外資系” “日系“ の特徴と言うこと自体、決めつけであり、そんなつもりはさらさらございません。
「関係性」って…
上司と部下に限らず、家族・パートナー、友人、趣味での繋がり、SNSでの繋がり、偶然のその場だけでの関係、など様々です。その「関係性」の中にも、「ずっと続けたい関係性」「一時的だけで良い関係性」「困った時にだけいて欲しい関係性」「こちらから手助けしたい関係性」「続けたくない関係性」など様々存在するでしょう。
私の今の環境に置き換えると、上記の関係性以外に特徴的なのは「ずっと続けたいと思っていただけるお客様との関係性」もあげられます。
今回の「長く一緒に働きたいボスって?」という二夜連続の「問い」と、それぞれの持ち味での発言の数々から、様々な「関係性」での「長くそばにいて欲しい人」 を改めて考えるきっかけになりました。
特に、「上司と部下の関係性」、「お客様との関係性」において共通する私のスタンスは、自身は決して “主役”ではない" ことと、相手の気づいていない可能性に気づきを与え、その可能性のunlock(解放)と最大化に貢献し、道が切り開かれていくことに “伴走“ していくことだと思っています。
それぞれの「関係性」において、「長くそばにいて欲しい人」と感じ取ってもらえる “自身の立ち位置のスタンス” を時折見つめ直し、それを言語化しておくことって、意味ある気づきに繋がることだと思っています。是非、時折、そういった思考の探求をしてみてはいかがでしょう。
p.s. ちなみに、以前「マネージャーへの期待値」というテーマで記事を書いています。ご参考に是非ご覧ください!