『個のWillと組織のパーパスの紐付け』で起こす、「理解→共感→主体化」のカルチャー変革
ある日系企業での組織開発の一環で、現在、今年4月に登用された2名の新任部長が率いるそれぞれの事業部を重点的に支援中です。様々な組織で参考になる取り組みだと思い、お客様の承諾のもと、その全体の流れの概要部分に絞って共有いたします。
会社が掲げる経営方針や事業計画を、部門全体に透明性を持ってタイムリーに共有することは、各部門の健全な組織風土醸成と成果創出において、重要な要素です。よって、部長が共有する情報を、各メンバーが「論理的に理解できている」ことが、第1フェーズでの目標です。
次に、部長が「会社の決定事項といった表層部分のみならず、そこに至った背景含めた情報の深層を、自身の言葉でメンバー目線に立って語れているか」が、第2フェーズでの目標です。つまり、各部長が「Whyから物事を語れているか?」「ストーリーテリングができているか?」が鍵となります。
私は、人事部への支援にプラスして、この2名の新任事業部長にメンタリングを提供し、この第1~2フェーズでの目標を共に追求しています。このフェーズでは、部門の各メンバーが、部長が語るストーリーを「感情面で受け入れて、共感ができている」状態にしていくことが、目指すべき姿です。
「論理的な理解」と「感情的な共感」のフェーズを経て、「組織のパーパスが、『個の Will(各メンバーのありたい姿)』と紐づけできている」ことが、第3フェーズでの目標です。そのことで生まれるのが「個の主体化」だと私は考えています。ここで大切にしていることは、『組織のパーパス』と『個のWill』の重なりを、部長・マネージャーと各メンバーが、双方向に『対話』を繰り返し、共有し合えていることです。私は、この重なりが、「双方向の理解と共感」だけではなく、「個にとっての『透明性』と『納得性』」を生むことにつながり、『主体化 = コミットメントが伴う組織』に発展していくと考えています。
また、一方で、長年の事業会社でのHR責任者としての実体験から、私の伴走支援では、『組織のパーパス』と『個のWill』が "重ならない部分" を把握することも大切にしています。なぜなら、「重ならない部分 = 違い」が、「様々な価値観(= Diversity)」を尊重して生かす源泉と新たな機会創出(= Inclusion)につながる可能性があるからです。『Willの対話』を重ね合うことで、ここにたどり着く組織は、『行動化 = 高いパフォーマンスとエンゲージメントの双方が伴う組織』に発展していくことが期待できます。
『個のWillの探求・可視化』がどこまで進み、いかに、「理解」 ⇒ 「共感」 ⇒ 「主体化」 ⇒ 「行動化」の 組織のトランスフォーメーション(変革)を起こしていけるか...
私とのメンタリングと組織開発の伴走支援を、各部長が毎回心待ちにして臨んできてくださり、且つ、アクションプランの進捗と振り返りを、セッション外でも率先してタイムリーに共有してくださる姿勢がとても印象的です。その姿勢こそが、変革において望まれる「オーナーシップ(高い成果を上げるための主体性)」と言えるでしょう。
私は、それに真摯に応えるためにも、『部長としての個のWill』にも焦点を当てながら尊重しています。その結果、それぞれが本来持っている可能性をunlock(解放・最大化)させて、部長主体での成果につなげていけるよう心掛けています。
この伴走を通じて、この組織で働く方々が、「個の自己実現と心理的成功」の『実感』を高めていただければ、とても嬉しく思います。さらには、「組織の競争力・事業の発展と成長・業績」、それら全ての向上にもつながっていくよう、尽力していきたく思います。
今回の一例のように、中長期視点での「個の成長、組織の変革、事業成長・業績向上につながる『組織開発』『戦略人事』『コーチング・メンタリング』」での課題解決支援にご関心がある方は、ぜひとも、下記 website内 contactページより、お気軽にお声掛けください。
創業の想いとして込めた「『働く人と組織のイキイキ』を実現する」というパーパスを体現するご支援を、少しでも多くの個と組織にお届けしていけるよう、これからも日々前進してまいります。
<株式会社EpoCh - website>
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外資系17年(HRトップ 7年)とプライム市場上場企業 Global CHRO(最高人事責任者)経験の私が「誰もが独自性を強みとして持ち、新しい無限の可能性を秘めている」を自身のコーチング哲学に、2023年3月 起業をしました。サポートくださる方々と一緒に日本を元気にしたいです!