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小説を読む意味。
ご近所さんから、ぶどうをたくさんもらいました。
小さな粒がぎっしりのデラウェア。
今、店にはシャインマスカットやら、ナガノパープルやら、ゴージャスでぱつんっとしたぶどうがたくさん並んでいるけれど。
庶民には近寄れないオーラを放っているので、見ないふりをしています。
私は子どもの頃からデラウェアが大好きです。
負け惜しみではありません。
口の中でぷつっ、ぷつっ、と気安く食べられるのと、あの甘すぎず酸味があるところがいい。
今日、初めて次男が、口の中でぷつっとやるのを習得しました。
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昨日、名残惜しく思いながら、『村上さんのところ』を全部読み終えました。
生きていく上のこれ以上ない(と今は思える)回答と、小説を読むことの意味が、読み進めるうちにじわじわじわじわひたひたひたひた私を満たしていく感覚でした。
そして今日、少し前にお客さんからもらっていた文庫本、『女のいない男たち』を読み始めました。
もう何年か前に図書館で借りて読んでいたのだけど、話題になっても、あれ、「ドライブ・マイ・カー」ってどんな話だったっけ?という有り様だったので。
……………
腑に落ちた。
『村上さんのところ』の読者の質問の中に、「小説を読んで救われた」という内容がたくさんあり、でもいまいちピンとこなかったんです。
確かに、感じ方は人それそれだし。
私は、意味がよくわからないけど好きで、なぜか惹かれる、という曖昧な感じではあったけど、そんなに深く結びつけて考えることはなかった。
でも、昨日の今日で「ドライブ・マイ・カー」を読んでびっくりしたんです。
あの本の中の村上さんの回答が、そのまま小説になってる。
初めてぴったりすとんときました。
だからかぁ、だから好きだと思うんだ。
小説が好きだから考え方も好き、じゃなくて、逆だったんだ。
いや、当たり前でしょ。(って突っ込まれた気がします。)
小説家の生き方考え方が、小説の中に表れているって、考えたら今さらそんなこと、と思うのだけど。
またこれまでと違った目線で小説を読み返せると思うと、うれしい。
ちなみに、好きだといいながら、読んだことのない村上春樹作品はまだまだあるし…。
またこのタイミングで、予約の本が準備できました、と図書館からメールも来ているので、行ってきます…。
実は夕方、学校から連絡が来て、療養期間の短縮が適用されたので、明日から登校できます、とのこと!
次男、大喜び。
そして。
今日学校から帰ってきた長男は、いつもと同じ様子で、明日の社会見学の準備をしていました。
たとえどんなときも、この家の中が彼らの安全基地となるように。
私の最優先事項はそれだ、と改めて思いました。
明日お弁当いるんだって。忘れそう…