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自分の日々は、自分で選ぶ。


パラパラと雨が降っている。
月の明るい夜です。

そうだ、明日は十五夜。
おだんごおだんご…作る暇はなさそうなので、忘れずに買ってこよう。(月よりだんごの人たちへ。)


今日は朝から大きな病院に行って、次回することになった検査の説明を受けていると、なんだかそれだけで気持ちが沈みこんでしまった。
そのこと自体も憂鬱だけれど、休みの日がそうやって必要なことだけでみるみる埋まっていくのが、悲しい。

受動的な予定ですべてが埋まっていって、それをぶつぶつ言いながらも受け入れている自分は、とんでもなくバカでダメな人間だと思えてくる。


ジタバタしているようで、それは心の中だけで、口だけで。
すべて投げ出して、は極端すぎてただのあきらめと思考停止だ…でも、計画的に一日くらいすっかり投げ出すことくらいできるはずなのにね。
情けない。

(こんなだから、文章も書いては消して、の書けない日々。でも書いてみる。)



中途半端にあいた時間、少し遠くまで買いものに車を走らせようと思ったけれどなんだか気分がのらず、途中で結局ふらふらと本屋へ。


今日この本を買ってしまった自分は、きっとかなり疲れているんだろうな、と他人事のように思ってしまう。

平積みされた本の、青とは言いきれない青い表紙とシンプルな白い文字、少し心許ないクマのイラスト。
なんとなく吸い寄せられるように手に取り、パラパラとめくり、あ、これ今日いるかも、と直感的に感じて買ってしまった。


松浦弥太郎さん『眠れないあなたに』。

そう、最近うまく眠れないのはどうしてだろう。
深刻に悩む不眠のようなものではないのだけれと、あぁすっきり、とならないのはなぜ。



偶然なのだけど、今日の晩ごはんにつくろうと材料を揃えておいたものは、『暮しの手帖』の中のレシピだった。

もう何年もこの雑誌を買ってはいないけれど、本棚にずっと入っている大切な3冊がある。
改めて見てみると、今から約10年前のものであるその3冊は、松浦さんが編集長をしていたときのものだった。


最後のページに「編集者の手帖」というコラムのようなものがあって。
今夜のレシピにと手に取った一冊には、こんな松浦さんの言葉があった。


めんどうくさいことをていねいに仕上げたり、一人でさみしさに耐えたりすることは、生きていく中でとても大切なことではないでしょうか。そうした出来ごとや感情と向き合わない生き方というのは、だんだんと人間らしさを失ってしまうのではないでしょうか。

『暮しの手帖』68号より


もちろん、進化することを拒んで敢えて時代を遡るようなことはしなくてもいいと思っている。
ていねいに、というのはそういうことではないはず。


今日買ったこの本にもあるように、逃げることと逃げないこと、めんどうでもやるべきことと自分の手から放すべきこと…
ちゃんと自分の頭と心で考えて選んでやっていけたらいいな、と思う。


そう、自分のこれからの日々を、自分で考えて選びたい。
今はそんな、ちょっと強気な気持ち。


今日も読んでいただいて、ありがとうございます。










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