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自分自身と向き合い、心穏やかに過ごしていくためには? / マインドトーク あなたと私の心の話(みたらし加奈様)
みなさんは、「マインドトーク」という言葉をご存知ですか?「マインドトーク」とは自動思考という意味で、自分の内面で行われる対話のことを指します。
私自身、現在将来が見えない不安に悩みながら、日々を過ごしています。そのような日々を過ごす中で、以前よりも私自身の内面と向き合う機会が増えてきました。このことがきっかけで、今回ご紹介する本を思い出し、この機会に読んでみようと思い立ちました。
今回ご紹介する本は、臨床心理士であるみたらし加奈様の「マインドトーク あなたと私の心の話」です。
⒈本との出会い
![](https://assets.st-note.com/img/1663853325370-wm22e1T3aY.jpg?width=1200)
私が著者を知ったきっかけは、著者が出演しているYouTubeの動画です。この動画がきっかけで著者のSNSを拝見したところ、今回ご紹介する本を出版していたことを知り、購入することにしました。
⒉得た学び・気づき・感じたこと
私がこの本を読んで得た学びや気づき、感じたことは4つあります。
⑴性被害に対する周囲の反応の違和感
1つ目は、性被害に対する周囲の反応の違和感です。性被害に関するエピソードを拝読し、他者に内容をアウトプットした時に、違和感を抱きました。
著者は、知人の息子から受けた性的虐待に対し、抵抗できなかった過去があります。著者のように、性被害にあっても専門的な機関に相談できなかった方が多く存在しています。
1人の人間ではなく、特定の性別として性的に扱われる社会。苦しい思いをしたとしても割り切らなければいけない社会。著者は、そのような社会を変えていくことの必要性を強く感じていました。
私は、以前参加した読書会でこのエピソードを紹介したところ、他の参加者の反応に違和感を抱きました。「性被害が行われるのって都会だけじゃない?」と話す方や、「具体的には覚えてないけれど、私も性被害にあったかもしれない」と少し笑みを浮かべて話す方がいらっしゃいました。
都会だけで性被害が起こるとも限りませんし、性被害は笑みを浮かべて話すような話題でもありません。そのため、私の話を聞いた他の参加者の反応がとても衝撃的でした。
⑵「私はどうありたいか?」の大切さ
2つ目は、ありたい姿を描くだけではなく、自分の周りの環境もより良くすることの大切さです。著者自身の体型に関するエピソードを拝読した時に、この大切さに気づきました。
著者は、以前から自身の体型に自信が持てませんでした。しかし、とあることがきっかけで、他者からのジャッジや批判を恐れていたから、体型に自信が持てなかったことに気づきます。
著者がこのことに気づくきっかけとなったのは、アメリカでの洋服のサイズ展開の多さでした。著者自身の「美しさ」の基準がアメリカの基準と一致したことで、著者の体型に対する自信につながりました。
このエピソードから、私は「どうありたいか?」を大切にしたいと考えるようになりました。また、相手のありたい姿に対し、私も相手も傷つかない行動を取りたいと考えるようになりました。
人によって大切にしたいことは違いますし、自分と違う相手に違和感を抱くことは当たり前です。それでも相手を受け入れられるのであれば受け入れますし、受け入れられなければそっと距離を置きます。
ありたい姿を描くだけではなく、自分の周りの環境もより良くすることで、自分を受け入れてくれる環境に身を置くことができ、自信につながると考えます。
⑶向き合っている“つもり”にならないために
3つ目は、自分自身を知った上で、その後の向き合い方を考え、実践することの大切さです。
著者は、臨床心理士になるための勉強をする中で、「知性化」することでストレスを逃避していたことに気づきます。知識や情報をインプットしただけで、自分としっかり向き合っている気分になっていたとのことです。
私自身も、過去に「話すことが苦手だから、話し方に関する本を読んで勉強しよう」と考えたことがありました。結局その本は読みませんでしたが、当時を振り返ると、安直な考えで行動していたことに気づきました。
私は「話すこと」のどの部分が苦手で、苦手に対し、どのような行動をすれば改善するのか、分析できていませんでした。自分自身を深く理解した上で、その後の向き合い方を考えることの大切さを、著者のエピソードで気づくことができました。
⑷些細なことでも話し合うことの大切さ
4つ目は、どんな些細なことでも話し合うことの大切さです。この本の中で、著者は「平等な関係性」に関する様々なエピソードを述べています。その中でも特に印象に残っているのは、パートナーである美樹さんに関するエピソードです。
このエピソードで学んだことは、どんな些細なことでも話し合うことで、平等な関係性を築くことにつながることです。著者は美樹さんと過ごす中で、お互いの思いをぶつけ合うことがあり、それを繰り返すたびに、関係性が強くなったとのことです。
どんな時でもよく話し合うことで、2人は様々なことを乗り越えてきたことが伝わりました。このエピソードから、どんな些細なことでも話し合うことで、平等な関係性を築くことにつながることを学びました。
⒊まとめ
この本を拝読し、穏やかに暮らせるようになるためには、私自身の内面を少しずつケアしていくことが必要だと学びました。私自身の内面と向き合う機会が増えた今だからこそ、この本を読んで得た学びや気づきを活かし、実践していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。