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海外で働くとき、必ず役に立つ書籍の解説と紹介

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中国を中心にアジアで仕事をしている私が読んだ本の中で、これは役に立ったと思った本を紹介し、簡単に解説しています。記事を読んでもらって、これもっと深く知りたいなと思ったらアマゾンで…
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#日本人論

『日本社会のしくみ』④~戦後生まれた「社員の平等」と二重構造

小熊英二『日本社会のしくみ』を読んでいます。 日本社会で生きていくには3つの生き方がある…

Makoto_Kubota
3年前
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日本型雇用から見る『日本社会のしくみ』③

1.日本型雇用の特徴日本社会を取り巻く暗黙のルールを紐解いて日本社会の問題点を明らかにす…

Makoto_Kubota
3年前
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世界のはたらきかたの歴史をひもとく『日本社会のしくみ~日本を支配する社会の慣習』…

1.様々な国の働き方の歴史日本社会を取り巻く暗黙のルールを紐解いて日本社会の問題点を明ら…

Makoto_Kubota
3年前
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この国のルールとは?『日本社会のしくみ~日本を支配する社会の慣習』を読む①

社会学者、小熊英二による「社会のしくみ」を解くことで、今の日本の特徴や問題点を浮き彫りに…

Makoto_Kubota
3年前
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『空気を読む脳』を読む~これからを生きるために

中野信子『空気を読む脳』を読んでいます。なぜわたしたちは「空気」を読むのか(→①はこちら…

Makoto_Kubota
3年前
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『空気を読む脳』を読む②~「呪い」からの解放

2021年のお正月にやっていたTVドラマ『逃げ恥』は「呪い」からの解放についてのストーリーでし…

Makoto_Kubota
3年前
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『空気を読む脳』を読む~「空気」の支配を脳科学から理解する

『空気を読む脳』は脳科学者の中野信子による雑誌の連載が一冊の本になったものです。かなりわかりやすく読みやすい本です。 1.脳と感情的な行動の関係『日本人』を語るほとんどの書籍で指摘されている通り「空気」は日本人の行動原理に大きく影響を及ぼしています。そういった行動を作者は脳科学を使って説明しました。 「汚く勝つより美しく負けたほうがよい」という考え方が、特にスポーツの場などで言われますが、これは前頭前野の一部にある一般的に「社会脳」と言われている領域で判定されています。

『失敗の本質』を読む④~日本軍敗北の組織上の要因Ⅱ

前記事はこちら→『失敗の本質』①、『失敗の本質』② 「日本軍がなぜ惨憺たる敗北を喫したの…

Makoto_Kubota
4年前
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『失敗の本質』を読む③~日本軍敗北の組織上の失敗要因の分析

前記事はこちら→『失敗の本質』①、『失敗の本質』② 「日本軍がなぜ惨憺たる敗北を喫したの…

Makoto_Kubota
4年前

『失敗の本質』を読む②~日本軍敗北の戦略上・組織上の失敗の要因を知る

前記事はこちら→『失敗の本質』① 日本軍がなぜ惨憺たる敗北を喫したのか、それについて主な…

Makoto_Kubota
4年前
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『失敗の本質』を読む①~日本軍はなぜ惨憺たる敗北を喫したのか~戦略上の要因

この本は、大東亜戦争(本書ではこのように呼称しています)における日本軍の失敗の要因をノモ…

Makoto_Kubota
4年前
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無責任社会のこれから②~『(日本人)』を読む(最終回)

権限に比べて責任ばかりが大きすぎる社会は何を生んだのでしょうか。 それは、誰も責任を取る…

Makoto_Kubota
4年前

無責任社会のこれから~『(日本人)』を読む

前記事「グローバルと無限責任社会」において、日本の自己責任は近代社会としての自己責任では…

Makoto_Kubota
4年前
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「空気」と「水」の再研究~日本人性とは何か『(日本人)』を読む④

「日本人の特殊性」はアジアではありふれたものでした。→①はこちら また、人間の進化と農耕社会の本性から、すべての農耕社会は同じように「分」をわきまえ、「ムラ社会」で「妥協の産物」になるのだと作者は言いました→②はこちら 日本人と西洋人は明らかに違う考え方をしますが、それは生まれついてのものではないということもわかりました。→③はこちら 山本七平『空気の研究』(『空気の研究』解説記事はこちら)で「水とは空気を崩壊させる作用を持つ一種の「消化酵素」のようなもの」だと言いまし