「刺青の真実」を読んで
はじめに筆者の中野長四郎さんはかつて高校の英語の先生であり翻訳家。
親友からtattooに関する洋書の翻訳を頼まれ、そこに載っているtattooの美しさに魅了されたことからその道へ進むようになる。
世界大会優勝に至るまで36歳のころ、熊本の繁華街の一角に家を借り、飲み屋で知り合った人たちに彫師の端くれだと名乗り無料で彫らせてもらうようになる。学校の始まる時期になると、必ず戻ってくるからと刺青の世界から姿を消して教師として働く。
そうしてこっそりと彫師としてのキャリアをスター