水瓶座9度51分 新月 ひとり舞台
マンボウは思っている
目の前にいる何者たちが
何かを持ち
こちらに向けて
それに何かを映している
小さな何かに映しだされた
流れていく小さな仲間たち
ゆらゆら ゆらゆら
漂う家族
マンボウは思っている
映しだされたその世界を
もっと見てみてみたいと
その小さな中にある世界には
全てのものがあるようで
魅力的だ
マンボウは思っている
見たことのない
ひとつの何か
目の前の世界に
映しだされている
家族と似ているけど
見たことのない
何か
見たことのないそれを
知っている
そう思うのは
何故だろう
見たことのない
家族と似ているそれは
こちらを知っているのだろうか
見たことのない
たったひとつのもの
夢見るマンボウ
まだ知らない
そちらの世界を
見ていたい
2025年1月29日
水瓶座9度51分
新月